1. トップ
  2. ファッション
  3. DIOR ようこそ、ディオール・サーカスへ!

DIOR ようこそ、ディオール・サーカスへ!

  • 2019.1.24
  • 750 views


DIOR ようこそ、ディオール・サーカスへ!
2019.01.24 12:15
女性サーカス団「Mimbre」とともに見せる夢の世界に酔いしれて。

【全72カット】DIOR 2019年春夏オートクチュールコレクションをすべて見る。


ロダン美術館庭園に建てられたサーカステントでショーをおこなったディオール(DIOR)マリア・グラツィア・キウリがインスピレーションソースとしたのは、1917年にバレエ・リュスが上演したバレエ『パラード』。脚本ジャン・コクトー、美術と衣装をパブロ・ピカソ、音楽エリック・サティという当時の偉大な芸術家たちが関わった作品で、サーカステントの前が舞台となっている。ディオールとサーカスといえば、リチャード・アヴェドンディオールを着たモデルを“シルク・ディヴェール(冬のサーカス)”で撮影した写真が有名だが、キウリはピエロという両性的・中性的な次元な存在に着目してコレクションに展開した。


ショーのオープニングからフィナーレまで静かに、しかし大胆なパフォーマンスを見せてくれたのは女性のサーカス団「Mimbre」だ。Mimbreに魅了されたキウリは「(パラードで)分野の異なるアーティストがコラボレーションしたような精神や異文化ミックスが大好きなので、一緒に何か作ろうと思いました」と語っている。


セーラーカラーのミニドレスでスタートしたショーは、リボンやプリーツ、ピエロカラーを多用しながら、“夢のパレード”の世界へと誘ってくれる。シフォンのピエロ風ブラウスにあわせたサロペットは幻想的なイラストをビーズとスパンコールで表現。火の輪をくぐるトラを描いたトップスや動物が描かれたミニドレスもクチュール技術を駆使したスパンコール刺繍だ。カラーパレットはパウダーカラーを中心に、レッドやゴールド、ブラックなどもミックス。


リボンを織り上げたドレスはミニとロングと丈を変えて登場し、フリンジ処理したプリーツをたっぷりと重ねたシャンパンゴールドのドレスには、背中に大きなリボンをあしらった。ギャザーでウエストシェイプされたドレスや花モチーフをあしらったスカートもロマンチックだ。幾何学模様のプリーツを使ったドレスもフォトジェニック。


サテンのテーラードジャケットとダブルブレストのロングドレス、装飾をちりばめたパウダーベージュのジャケット、丸いボタンが愛らしいジャケットとショートパンツのスーツ、サーカスの団長のようなテールコートなどテーラリングも美しい。足もとはクロスストラップのシューズや星柄のショートブーツ、ゴールドのラメブーツなど、きらきらと反射する。

フィナーレの挨拶では体格がさまざまなサーカス団のメンバーとキウリが並んで挨拶。


会場には女優のフェリシティ・ジョーンズやステイシー・マーティン、クリスティン・スコット・トーマス、ソーシャライトのオリヴィア・パレルモ、ファッションブロガーのキアラ・フェラー二などが来場した。

Photos: GORUNWAY Text: Yoko Era

元記事で読む
の記事をもっとみる