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年初めには、縁起のよい「ダイヤモンド富士」詣を。【新春を飾る絶景旅】

  • 2019.1.10
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年初めには、縁起のよい「ダイヤモンド富士」詣を。【新春を飾る絶景旅】
2019.01.10 11:00
今月は、新年のスタートにふさわしい心揺るがす絶景の旅を特集。第一回は、気高く雄大な姿で人々を魅了する日本の宝「富士山」。なかでも、一年を通じてもなかなか出合うチャンスがない神々しい「ダイヤモンド富士」をご紹介。

自然が生んだ奇跡、ダイヤモンド富士。


“ジャパン”を象徴する山として、世界中にその名を知られる「富士山」。人々がこの山を愛する理由は、日本の最高峰ということより、周囲に山々を寄せ付けず、裾野がシンメトリーに美しく延びる端正ないで立ちと気高く崇高な美しさに違いない。その姿は、見る場所や時間、季節によってさまざまに表情を変えるが、新春を祝うにふさわしいスペシャルな富士山といえば、夜明けや日没のわずかな瞬間に太陽と山頂がきれいに重なって見える「ダイヤモンド富士」だ。


その神秘的な光景を見ることができるのは、1年を通じてもほんのわずか。日の出が山頂と重なる姿は富士山の西側のエリアで、日の入りが山頂と重なる姿は東側のごく限られた範囲で、気象条件などが揃ったときにのみ現れる。自然が生んだこの奇跡の絶景を存分に堪能したい。

見る場所や時間、季節によって多彩な姿を見せる。


貴重な日の入りのダイヤモンド富士を見ることができるポイントのひとつが山中湖。秋から冬にかけて、周囲を赤く染めながら山頂に太陽が沈みゆく姿は圧巻だ。特に天候が安定している2月の初旬から中旬にかけては、出合える確率が高い。湖面に映った逆さ富士にも日が沈むという贅沢な「ダブルダイヤモンド富士」を狙うなら、山中湖親水公園がベストのポジションだ。


ダイヤモンド富士以外にも、富士の姿は多彩に変化する。夕日に染まる富士山は、山肌が露出する夏の間は「赤富士」、雪化粧する冬には「紅富士」と呼ばれ、葛飾北斎をはじめ数多くのアーテイストたちのインスピレーションの源となった。湖などの水面に映って逆さに見える「逆さ富士山」、影が周囲の雲などに映る現象の「影富士」、手前の小さな山(大室山)を抱いているかのような「子抱き富士」など、一年を通して多彩な姿を披露してくれるのだ。

全室が富士山ビュー。富士の恵みに満たされた宿。


スモールラグジュアリーな宿として高い人気を誇る「熱海 ふふ」が開業してから10年目を迎えた昨年10月、第二弾にあたる「ふふ 河口湖」がオープンした。ふふっと微笑む女性の様と、「歩、歩」と一歩ずつ成長する姿というダブルコンセプトのブランドは、今年は熱海の新棟がオープンし、2020年には奈良、日光、京都への進出も決まり、まさに破竹の勢いで進化中だ。


「ふふ 河口湖」の魅力は、何と言っても全32室のすべての客室から富士山の絶景が眺められること。窓いっぱいに広がるその雄姿は、何とも言えない壮大さと厳かさを備えている。森に面したバルコニーで風を感じ、全室に備えられた、富士山の溶岩の敷かれた露天風呂では“地”のパワーに癒される。富士のエネルギーに抱かれ、安らぎに満ちた宿なのだ。

雲海、御神木、白滝etc.。富士のさまざまな魅力が体験できるアクティビティ。


ダイニング「山のは」では、甲州牛や甲州富士桜ポーク、富士の裾野で採れたハーブやフルーツなど、地元の食材を薪や熔岩石を使って調理し、甲州ワインなどとともに提供する“地産”のガストロノミーが好評だ。


カヌーを中心としたアクティビティも充実。河口湖のほか、本栖湖や精進湖などの富士五湖で、カワセミやクニマスなど貴重な動物の観察や、湖畔の焚き火ランチなど、多彩なプログラムが用意されている。また、1200年前の噴火が生み出した広大な原生林「青木ヶ原樹海」の探索ツアー、富士山信仰の原点である樹齢1000年の御神木や修行の場「母の白滝」を巡るツアーのほかに、五合目から見る迫力ある雲海や美しく輝く夜明けの紅富士を見学するツアーなどもあり、富士山の魅力をとことん堪能できるのだ。

ふふ 河口湖

山梨県南都留郡富士河口湖町河口字水口2211-1

Tel./0557-86-3883

料金/1室1泊(1室2名利用)92,100円~(2019年1月現在)
https://www.fufukawaguchiko.jp/

Text: Yuka Kumano

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