光石研「平成最後にテレビ東京さんも遊んだろうという感じ？」主演ドラマに恐縮！「バイプレイヤーズ」メンバーとの絆も

【写真を見る】古書店兼カフェの店主役の池松壮亮がダンディでかっこいい！

光石研がさえない中年独身デザイナー・渋井役で主演する「木ドラ25『デザイナー 渋井直人の休日』」(毎週木曜夜1:00-1:30ほか、テレビ東京ほか)が1月17日(木)より放送。

こだわりが強くおしゃれな日々を過ごすも、パッとしない。さらには、次々現れるヒロインたちに振り回される。そんな渋井のちょっぴり切ない日常と恋愛を描く本作。

そこで光石にインタビューを行い、ドラマへの意気込みや光石自身のこだわりなどを語ってもらった。

僕で大丈夫ですか？

――今作で、連続ドラマ単独初主演を務められますね。

お話をいただき、本当にうれしかったです。「ありがとうございます」という感じですが、「本当に僕で大丈夫ですか？」とも。平成最後ですし、テレビ東京さんも遊んだろうかなという感じですかね(笑)。

――プレッシャーは感じますか？

いつもより控室の弁当の数が多かったりと皆さん良くしてくださっているので、なるべく気負わないようにしています。スタッフさんも普段通りの光石研を求めて、この役をくださったと思いますので。

演じる渋井直人とは多分友達に

――同じく1月クールで「バイプレイヤーズ」シリーズで共演した遠藤憲一さんも、テレビ東京のドラマ「さすらい温泉 遠藤憲一」(1月16日より毎週水曜夜1:35-2:05)に主演されますね。

遠藤さんとそのことについてお話はしていないですが、遠藤さんのドラマも楽しみですし、刺激にもなります。遠藤さんだけではなく「バイプレイヤーズ」のメンバーみんなは、他の役者仲間とは“違った仲間”であり、“違う絆”で結ばれていると僕は勝手に思っています。一緒に盛り上げていきたいです！ …どこを盛り上げようかな？ テレ東かな？ 遠藤さんとテレ東を一緒に盛り上げていければと思います。

――演じる渋井直人とご自身に共通する点はありますか？

当たらずとも遠からずというか、似たような感じです。なので、渋井とは多分友達になっているでしょうね。でもマニアックなことを話し始めると、どこまで知っているか合戦みたいになって面倒くさそうではありますけどね(笑)。

――渋井はビジュアルも含めおしゃれな生活にこだわっていますね。

今回、松本佳奈監督を中心にスタッフはものすごく精鋭がそろっています。衣装チームは「光石研が渋井をやるならブランドはこれでしょ」と交渉して、取ってきてくださったりしています。

セットもすごく楽しみですし、ロケ先のビストロやカフェもこだわってくださっていて。「いろいろ予算大丈夫？」というくらい。僕は、食事しながら少しお話ししたくらいで、皆さんで渋井直人の世界を作り上げていただいています。

このドラマは2019年のいいスタートダッシュ

――渋井が運命を感じるヒロイン役は黒木華さん。光石さんは黒木さんのデビュー作で共演されたんですよね。

映画「東京オアシス」(2011年)で共演させていただきました。あの作品がデビューだとは知らなかったのですが、その後の黒木さんの活躍たるや…。今や日本を代表する女優さんになっていて、そんな方に来ていただけるというのは光栄極まりないです。

とても緊張していますが、この緊張やぎこちなさが役柄にも反映されて、ちょうどいいかなと思っています。

――インスタグラムで知り合った女性や女子大学生などとの恋愛模様が描かれていきますが、光石さんは若い女性に関することや流行には敏感ですか？

渋井は欅坂46の大ファンなのですが、僕はその辺が疎くて、いろんなアイドルグループと混同します。若い女性は、スタイリストさんやメークさん、共演の女優さんが時々気を使って話し掛けてくれるくらいで、あまり接点がないです。

渋井は真に受けて(若い女性に)ときめきますが、僕は「そんなはずがない。気を使っているだけだ！ 眉唾(まゆつば)ものだ！」と思うようにしています(笑)。

――渋井がデザイナーの仕事にもこだわりがあるように、光石さんは俳優の仕事における流儀や決めごとはありますか？

遅刻をしない、風邪を引かないとか、社会人1年生が言うようなことをいまだに(笑)。

40年仕事をしていて、遅刻は3回くらいありました。小田急線に乗って江ノ島に行かないといけなかったのですが、乗り換えが分からなくて、箱根の方に行っちゃったりしました。あと、作品は周りにいる役者と一緒に作り上げるので「自分がこうだ！」と悪目立ちしないとかは思います。

――最後に2019年の目標を教えてください。

「デザイナー 渋井直人の休日」は、2019年のいいスタートダッシュになると思います。今はこのドラマのことばかりをすごく考えています。まず目標は、みんなで面白くしていきたいということです！ ぜひ楽しんでご覧いただけたらうれしいです。（ザテレビジョン）