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在宅ワークも可能! 子育てママでも働ける“業務委託”のポイント4つ

  • 2015.3.11
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【ママからのご相談】

3歳の一人息子のいる母です。息子は4月から、お預かりも充実した幼稚園に入園予定ですので、家計の足しに仕事を始めようと思います。 とはいえ、まだまだ子どもが小さいので、在宅や、もしくは単発や短期の仕事を探そうと思っています。そのなかで、会社に雇われたり、派遣されたりするのではなく“業務委託”という働き方を知りました。どういうものなのか教えていただけるとありがたいです。

●A. “業務委託”で知っておきたいポイントを直接雇用と比較してご紹介します。

ご相談ありがとうございます。労務管理の専門家、社会保険労務士の糠谷栄子と申します。

私自身も現在、業務委託で仕事をしています。会社に雇用されるのではなく、どんな仕事内容を、いくらで、どのように遂行・完了させるかなど、仕事の内容ごとに契約を結ぶのが“業務委託”という働き方です。今回は、“業務委託”の具体的なお仕事や、直接雇用される場合との違いなど、ポイント4つをご紹介いたしますね。

●業務委託についてのポイント4つ

●(1)主婦向け“業務委託”の具体的な仕事

現在では、モニター調査業務やマーケティング業務のような、比較的スキルのいらない仕事から、web制作業務・ライター業務・経理など専門性の強い仕事、はたまた人事・法務・士業などのハイスペックな仕事まで、さまざまな仕事が“業務委託”というカタチで紹介されています。

サイトとしては、キャリアマム、coccoto、ママジョブ、Waris、などの総合サイトや、士業ならばTACやLECなど専門学校が運営している求人サイトなどから“業務委託”の仕事をみつけることができますよ。

●(2)“業務委託”で支払われる報酬について

会社で普通に働くと、月給や日給、または時給など、働いた“時間”で換算した賃金が、少なくとも月に一度支払われます。けれど“業務委託”の仕事は、時間にかかわらず、一件いくらなどの単位で、仕事ごとに報酬が支払われます。また支払いも“翌々月”となる契約も。仕事の内容によっては、あらかじめ源泉徴収税をマイナスして請求する場合も多いです。

●(3)“業務委託”のメリット

仕事によっては、1日だけの仕事だったり、在宅でできたりして、決まった時間に縛られないものもあります。とくに限られた時間しか仕事のできない主婦にとっては、大きなメリットの一つですよね。

子どもを預けている昼間だけ仕事をしたり、子どもを寝かしつけたりした後の時間を有効に使ったりできますよ。また専門性の高い仕事であれば、直接雇用に比べて、高単価が見込めることもメリットの一つです。

会社も“業務委託”契約ですと、パソコンなど備品の用意や、社会保険料を負担しなくて済むので、その分を報酬に上乗せできるのです。

●(4)“業務委託”のデメリット

ただし、会社のメリットはそのまま“業務委託”契約で働く人のデメリットにもなります。業務でケガをしてしまっても、補償はありませんし、失業手当ても出ません。夫の扶養枠を外れても、健康保険や厚生年金などには加入できずに、国民健康保険・国民年金を自己負担することになります。

また、自分で確定申告をする必要があることも、手間がかかる点でデメリットといえるかもしれませんね。また、悪質な業者ですと、報酬を払いしぶったりすることもあるそうなので、注意が必要です。

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いかがでしたか?

直接雇用はもちろん、派遣とも異なる“業務委託”でのお仕事は、限られた時間で仕事をするママに向いているかもしれませんね。ただし、仕事を期限までに完結できないのはNGなので、強い自己管理力が求められます。

また上記で挙げたサイトのように、信頼できる会社のお仕事を選ぶようにしてくださいね。

【参考リンク】

・さまざまな雇用形態 | 厚生労働省

●ライター/糠谷栄子(社会保険労務士)

「女性のパワーで業績UP」を合言葉に、専業主婦からのステップアップ経験をもとに、主婦のお仕事再デビューや育休復帰などを企業の成長につなげる、社会保険労務士です。コラムでは、主に社会保障にまつわる制度をわかりやすくご紹介。引越3回の現役バリバリ転勤族の妻&小学生2人の娘のアラフォー母ちゃんの視点も生かして、パパママにお役立ちな情報をお届けいたします。

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