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本人の言葉で語られる史上最高のオペラ歌手の真実とは?『私は、マリア・カラス』【今月のプロ押し映画!】

  • 2018.12.28
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本人の言葉で語られる史上最高のオペラ歌手の真実とは?『私は、マリア・カラス』【今月のプロ押し映画!】
2018.12.28 17:00
誰もがその名を知る、世紀の歌姫マリア・カラス。ドラマティックな人生を語るのは、彼女自身。未完の自叙伝や彼女からの手紙、秘蔵映像など、マリア・カラス自らの言葉で彩られる贅沢すぎる異色ドキュメンタリー!

(c) 2017 - Eléphant Doc - Petit Dragon - Unbeldi Productions - France 3 Cinéma

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オペラ至上最高のソプラノ歌手といわれるマリア・カラス。天性の才能と高度な歌唱テクニック、美貌、カリスマ性を備えた不出世のディーヴァは、没後40年を過ぎてもいまだに愛され続けている。生前親交があり、オペラ演出家でもあるフランコ・ゼフィレッリ監督による『永遠のマリア・カラス』(2002年)や『マリア・カラス最後の恋』(2005年)などの映像作品がすでに公開されているが、中でもこの『私は、マリア・カラス』は異色のドキュメンタリーといえる。使われている言葉はすべてマリア・カラス自身がインタビューで話したもの、あるいは未完の自叙伝やプライベートな手紙などに記したものだ。文字通り、マリア・カラスによってマリア・カラスが語られる。


ニューヨークでギリシャ移民の子として生まれ、両親の離婚に伴い、母と妹とともにギリシャに戻り、アテネ音楽院で学び、15歳でステージに立った。20代でセンセーショナルな成功をおさめ、名声を掴むが、その後はメトロポリタン歌劇場などとのトラブルや泥沼離婚騒動、ギリシャの海運王アリストテレス・オナシスとの恋と、オナシスが当時未亡人だったジャクリーン・ケネディと結婚したことによる失恋。そして、53歳での早過ぎる死。栄光と華やかさ、そして失意に満ちたドラマティックな人生をカラスの歌と肉声で追うのは、まるでオペラを観ているような贅沢さだ。この作品を観たら、オペラ・ファンでなくてもカラスの歌声を聞いてみたいと思うだろう。手紙などの文章の語りは、『永遠のマリア・カラス』で主演したフランスの名女優ファニー・アルダン。



『私は、マリア・カラス』
https://gaga.ne.jp/maria-callas/


公開中

配給:ギャガ

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