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顔全体に塗っちゃダメ!? プロのヘアメイクが教える「ファンデーション」の基本

  • 2018.12.27
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当たり前のように、毎日しているメイクですが、実は基本的なことを知らなかったり間違えていたりする方も多いのではないでしょうか。

今回は、“顔カルテメイクレッスン”を開催している、ヘアメイクのmisako kamiyaさんに、ファンデーションの塗り方に関する基本について教えてもらいました。

メイクは「何でも屋」ではない

みなさんにとって、メイクってどんな存在でしょうか?

・自分の魅力を勝手に引き出してくれるもの

・コンプレックスを劇的にカバーしてくれるもの

・どんな顔にもしてくれるもの

こんなふうに感じている方には、ぜひメイクとの付き合い方を考え直してみて欲しいと思います。

まず上のような考え方の根本にあるのは、“メイクは何でもできる何でも屋さん”という意識。自分自身と向き合わずに、メイクになんとかしてもらおうと丸投げしている状態ですね。もちろんメイクはより魅力的にしてくれるツールでもありますが、あくまでツールであるメイクを自分に合ったように使いこなすことが大切です。

そのために必要なことは

・自分自身を知ること

・メイク道具の特徴を知ること

この2つです。

まずはベースメイクから

メイクの基本の”キ”としておさえてもらいたいのは、やはりベースメイクです。その中でも、多くの方が使用しているであろうファンデーションにフォーカスを当てましょう。

レッスンをしていていつも気になるのは、みなさんの使う量。そもそもファンデーションは肌色を調整するためのものです。

“たっぷり使用すればよりきれいになる”ワケではないので、“使うべきところに使って効率よくきれいにする”ことを意識していきましょう。

意識して欲しいポイント

ファンデーションを塗るときに意識すべきは顔の凹凸です。

ファンデーションで主にカバーしたいものの多くは、色ムラといわれるシミだと思います。その色ムラがどこにあるかを鏡で確認してみてください。

きっと多くは、頬骨の上にあるのではないでしょうか? かつ、鼻の中間にある方もいらっしゃるはずです。

イラストで表すとこんな感じ。

こうしてみると、日焼けチークをするとき、このようにのせていることに気付きませんか?

そうなんです。日焼けなどをすることによっておこる色ムラは、頬骨など顔の中で高い位置にあるもの。ここをカバーするだけでも、格段に肌はきれいに見えます。だから、この部分にファンデーションの量を1番多くつけてほしいのです。

T・Oゾーンはサブ的立ち位置

では、残りのT(額や鼻筋)・O(口周り)ゾーンはどうしたらよいでしょうか。

T・Oゾーンは、どこを触っても骨のある硬い部分で、かつ中心は鼻筋や顎などがあり、顔を立体的にみせる大切な場所です。

そこに頬と同じ色のファンデーションをたっぷりつけると、頬との差がなくなり立体感がなくなってしまいます。

ですので、サブ的な立ち位置と捉え、極力薄くしていくのがおすすめなのです。

※イラストのグリーンの部分です。

T・Oゾーンは、色ムラの少ない場所ですが、ホルモンバランスによってニキビができる方や赤みがある方もいらっしゃいます。

そういう方は、ファンデーションを薄くミルフィーユのように重ねることでカバー力を増してあげてくださいね。

ほうれい線や目の下のシワについて

最後にもうひとつ大切なことをお話します。たるみや老化によっておこる、ほうれい線や目の下のシワ部分(※イラストのブルーの部分)。

カバーしたい気持ちは分かりますが、だいたいシワの中にファンデーションが溜まってしまって悩む方がほとんどです。

原因はファンデーションの油分がシワのなかに入り込むことなので、シワをファンデーションでカバーするという概念は一旦なくしてしまいましょう。

シワの中に溜まらないように、直塗り(特にリキッドやクリーム系)は禁止と心得て、最終的にスポンジやパフで馴染ませる程度にしてあげてくださいね。そして、ハイライトやチークをうまく活用してシワに目線がいかない工夫をすることも大切ですよ。

ファンデーションの量は顔全体に同じ量を塗るのではなく、顔の立体を意識してグラデーションをすることがとっても大切。そのためにも、自分の顔を毎日ちゃんと鏡で見て触れていきましょう。答えは全て自分自身の中にありますよ。

メイクは1日のはじまりの時間。少しでもワクワクをお届けできますように。

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