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パリのファッショニスタも夢中! 世界が今、注目するJ-Beautyとは?

  • 2018.12.26
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パリのファッショニスタも夢中! 世界が今、注目するJ-Beautyとは?
2018.12.26 08:00
昨今、世界中で人気急上昇中の日本発のビューティー、すなわち“J-Beauty”。11月22日から12月2日までパリで行われた資生堂の企画展は、その注目度を裏付けるかのごとく大盛況に!


そのイベントに潜入したエディターが、J-Beautyのイメージや、素敵だと思う点を、来場していたファッショニスタたちに取材。彼女たちが考えるJ-Beautyの魅力を語ってもらった。


日仏友好160周年を記念し、フランスで日本の文化・芸術のさまざまな祭典が行われた2018年。この一環として、11月22日から12月2日までの11日間にわたりパリのマレ地区で行われたのが、企画展「資生堂 ジャパニーズビューティー ステーション」だ。


アートギャラリーが連なる通りに突如出現したのは、輝く花椿マークとウィンドウに飾られた1950年代の『花椿』の表紙が目印となったイベントスペース。レトロモダンなその姿に、道行くパリジャン、パリマダムたちも思わず足を止め、「入ってもいいかしら?」と顔を覗かせるなど、興味津々。


会場に足を踏み入れるとまず目を奪われるのが、『花椿』で紡ぎ出された世界観。『花椿』は、昨年で創刊80周年を迎えた資生堂の企業文化誌だ。それぞれの時代や空気を色濃く反映したヴィジュアルを採用し、アート志向の強い雑誌として知られている。今イベントでは、『花椿』最新号の英字バージョンを特別に制作し、来場者に配布。中身も読んで楽しむことが可能に。


企画展のトータルディレクションを手がけたのは、昨年惜しまれながら閉店し、今やパリの伝説となったセレクトショップ「コレット」の共同設立者兼クリエイティブ・ディレクターだったサラ・アンデルマン。


オープニングに駆けつけたサラ自身に、彼女の考えるJ-Beautyについて聞いてみると「日本女性の美しさにはいつも魅了されるわ。肌も髪も身体もキレイで。ピュアさや自然を大事にする日本の文化から来ているものなのでは、と思っているの」とのこと。


「でも、それでいて日本はエクストリームな部分もあり、すごくナチュラルなものから非常に洗練されたものまであるので、そこが魅力なんじゃないかしら。資生堂のプロダクトは、パッケージもテクスチャーもすごく好きなのだけれど、同じ会社のものでも、ラグジュアリーな製品からデイリーユースの手に取りやすいものまでが揃っているのも、いいところよね。パリにはまだまだ資生堂製品のバリエーションが少ないから、日本に行くといつもあれこれ試しているのよ」


創刊80年という長い歴史の中でも、特に「日本の美」に焦点を当ててセレクトされた『花椿』の歴代カバーが展示されたスペース。壁一面にもまた、『花椿』の表紙がデザインされており、来場者は皆、じっくりと時間をかけてそれぞれのカバーに見入っていた。どの表紙も、現代に十分通じるモダンなヴィジュアルになっているのがさすが。


東京カルチャーを世界に発信するファッションジャーナリストであり、インスタ特化型動画メディア「TH_RLTY_SHW(ザ リアリティ ショー)」の編集長であるティファニー・ゴドイも、今イベントにキュレーターとして参加。80年分の『花椿』アーカイブから展示品を選んだだけでなく、デジタル版の特別編集も手がけた。


『花椿』の創刊当初から現在までの内容に目を通すことで、日本の美の近代史を確認したともいえる彼女が考えるJ-Beautyとは、“自然とテクノロジーの融合”だという。「日本人は、生活全般において繊細な心配りをしますよね。美容がコスメだけでなく、食事などライフスタイルにまで結びついている。そこが、コスメには詳しいのにそれ以外には気を配らない、欧米の人たちとは違うと感じます。そして最先端テクノロジーがありながらも、自然や季節に沿った生活をしている。そのテクノロジーと自然の調和感、オーガニックとラボの融合、それがJ-Beautyのすばらしいところですね」


資生堂のプロダクトを実際に手にとって見られるスペースも。数ある製品の中でも、今秋全面リニューアルを果たした「SHISEIDO」のカラーメイクアイテム全124製品がずらりと取り揃えられたほか、人気の高い「アルティミューン」、また、肌のよさを引き出す“ベジinコスメ”であり、ステップフリーの使いやすさが魅力の「WASO」も展示された。


会場では、気に入ったプロダクトを購入することができるという配慮も。他にも、東京都とパリ市共催の風呂敷展に出品された資生堂オリジナル風呂敷の展示や、メイクアップアイテムのテクスチャーを餡で表現したどら焼き、お茶などを楽しめるコーナーが。「日本の五感」に関連したワークショップなども行われ、よりインタラクティブに美を体感できるエキシビジョンとなっていた。

Photos: Yas Text: Mamiko Izutsu Editor: Misaki Yamashita

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