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キャットストリートで「フリッツ・ハンセン」が新作を発表 デザイナーのハイメ・アジョンに聞くハッピーなデザイン

  • 2018.12.25
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デンマーク発インテリア「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」が11月15日、新作発表会のため東京・渋谷キャットストリートのバンクギャラリー(BANK GALLERY)に一夜限りの“フリッツ・ハンセン・ワールド”を登場させた。エントランスにはアイコニックな‟スワン”や‟エッグ“チェアが置かれ、会場内には、スペイン人デザイナーのハイメ・アジョン(Jaime Hayon)による新作のソファ“プレナム(PLENUM)”をはじめアジョンがデザインした家具や雑貨、壁にはアジョンによるアートワークを展示し、「フリッツ・ハンセン」の看板デザイナーの一人である彼の世界観を発信した。新作ソファ‟プレナム”はオフィスなどに向けたコントラクト用だ。来日したアジョンに、新作やデザイン哲学について聞いた。

WWD:コントラクト用家具を手掛けたのは初めてだというが、一番難しかった点は?

ハイメ・アジョン(以下、アジョン):“プレナム”は組み立て式システム家具だから、通常の家具とは構造が違う。通常のソファと違った製造工程なので苦労した。システム家具の場合はパーツごとに分解して、平らなボックスに入れて出荷しなければならないから。

WWD:“プレナム”が他のソファと違う点は?

アジョン:まず1人、2人、3人と人数に合わせて組み立てられること。オフィス向けの家具だからUSBのコネクターなどさまざまな機能付きだが、直線の味気ないデザインとは違い、カーブを描く美しいフォームがフェミニンな点だ。オフィスに家の心地よさや温かさを持ち込みたかったんだ。“プレナム”が一つあれば、高い背もたれや脇のセパレーションがプライベートな空間を作ってくれる。座るとまるで抱かれているような安心感がある。また、オフィスの中の彫刻的な存在でもある。

WWD:働き方が変わり、オフィスの在り方が変化していると思うが、それについてどう思うか?

アジョン:オフィスはもはや堅苦しく仕事をする場所ではない。スマートフォンがあればどこでも仕事ができるから、家で仕事をする人も多いはずだ。“プレナム”は家にいる快適さをオフィスで提供するソファ。オフィスだけでなく、もちろん家庭で使うこともできる。オフィス用だから、家庭用のソファよりも買いやすい値段というところも魅力で、25年間の品質保証付きだ。

WWD:あなたのデザイン哲学は?

アジョン:オーガニックで、どこかフェミニン、色はハッピーになるものを選ぶ。「フリッツ・ハンセン」といろいろ協業してきて、僕自身のスタイルが出来てきたと思う。「フリッツ・ハンセン」でデザインする家具や雑貨は、デンマークの快適さを持ったハッピーな製品ばかりだ。

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