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しいたけ.さんに聞いた、読書が心にもたらす効果とは?

  • 2018.12.25
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しいたけ.さんに聞いた、読書が心にもたらす効果とは?
2018.12.25 10:00
勉強になるというだけでなく、心身ともに様々な影響をもたらしてくれる読書という行為。人気占い師のしいたけ.さんに、本を読むことがどんな風に心の糧になるのか、お話していただきました。

「僕にとって読書は“旅”。 書店は新しい世界の扉を開くきっかけをくれる空間」


僕は占いやカウンセリングを「旅で出会った居酒屋の親父さん」と思っています(笑)。占い師やカウンセラーは自分がいる街にいない人、もう会わない、利害関係がない人だからこそいろいろなことを話せるんですね。 本にも似たようなところがあって、本は目の前でストーリーが勝手に進行しています。見知らぬ街での喫茶店で、そこにいるカップルの話を聞いているのって楽しいし、人のストーリーに触れるのって癒しになりますよね。読書にもそういうところがあります。


僕にとって読書は「旅」です。今いる世界から、違う世界に連れていってくれるから。自分で読んだ本や、知っている範囲の中で「〇〇さんはこういう本が合うんじゃないですか」など、ハマっている本をお勧めしていた時期もありました。ただ、最近は多忙にかまけて小説系の本はほとんど読まなくなったので、そういうことをあまりしていないんですよ。 「いろいろなことから解放されて、2泊3日で一人旅に出ると仮定したら、どの本を相棒として持っていきたいか? それを書店などで選んでみたら?」といった話はしますけれど。


もしも誰かに本を提案するとしたら、その人の悩みが判断材料となると思います。たとえばある小説の主人公が今のあなたと同じような問題を抱えて悩んでいた。どこかにヒントがあるかもと、参考文献としてお伝えするとか。


とはいえ、失恋をした人が失恋小説を読むのって、ある程度根気がいることですよね。そういう意味で、読書に「即効性」はない。ただひとつ言えるのは、本屋さんは「いずれやってみたかった興味があること」を立ち読みできる素敵な空間じゃないかなということです。 「いずれ家庭菜園をしてみたい」と思っている人が読む『はじめての家庭菜園』といった本は、毎日の繰り返しになんとなく疲れてしまったときに、新しい扉を開いてくれるものになります。「なんらかの形で今に行き詰まりを感じているとき」が、何か新しいことを始めるタイミングですから。本屋さんでは、そのきっかけとなる本に出会えるかもしれません。

しいたけ.さん


『VOGUE GIRL しいたけ占い 2018 12星座と愛のさじ加減』(角川SSCムック)でおなじみの占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強。占いとオーラリーディングを併せたずばり的中する分析やアドバイスを、心に染みることばにしていくスタイルで、人気を集める。著書に『しいたけ占い  12星座の蜜と毒』(KADOKAWA / 中経出版)など。

Text: Yoshiko Yamamoto Editor: Mihoko Iida, Airi Nakano, Anna Togashi

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