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世界のミュージック・アワードから。 2018年最も活躍したアーティストは?

  • 2018.12.22
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世界のミュージック・アワードから。 2018年最も活躍したアーティストは?
2018.12.22 09:00
女性アーティストの活躍が目立った、2018年の音楽業界。世界的音楽賞の「アメリカン・ミュージック・アワード」、「MTV・ヨーロッパ・ミュージック・アワード」、そしてSpotifyが主催する「シークレット・ジーニアス・アワード」の受賞者の中から、テイラー・スウィフトをはじめとする、4組のアーティストの輝かしい功績と共に、今年を振り返る。

受賞数、ツアー興行成績ともに完全無欠のテイラー・スウィフト。


グラミー賞と並ぶアメリカ3大音楽賞の一つ「アメリカン・ミュージック・アワード」(以下、AMA)の受賞式が今年も盛大に行われた。言うまでもなく豪華なノミネートから見事、最優秀アーティスト賞を手にしたのはこの日のオープニングを飾ったテイラー・スウィフト。他にも最優秀ツアー賞、好きな女性アーティスト賞、好きなアルバム賞の3つを獲得し、過去の受賞歴も合わせると何と合計23にも及ぶ。女性アーティストでは最多数という素晴らしい快挙を成し遂げたと思った瞬間、今度は最新ツアー「レピュテーション・ツアー」がアメリカ国内における最高興行成績を記録。その額はザ・ローリング・ストーンの記録を超えた2億6610万ドルの売上と言われており、カントリー界のアイドルだったテイラー・スウィフトという1人のシンガーは、今や弱冠28歳にして後世まで語り継がれる生ける伝説となった。

故郷を歌った「Havana」で一躍トップの座に輝いたカミラ・カベロ。


ヨーロッパにおける最大級の音楽賞といえば「2018 MTV・ヨーロッパ・ミュージック・アワード(MTV Europe Music Awards)」(以下、EMA)であり、11月にスペインで受賞式が行われたばかり。AMAでもノミネートされていたカミラ・カベロが最優秀アーティスト賞、最優秀ビデオ賞、最優秀楽曲賞、ベスト・US・アクトの4部門を見事獲得した。2016年にフィフス・ハーモニーを脱退した後もソロとして勢力的に活動を行ってきたカミラだが、2017年にリリースしたシングル「Havana」のスマッシュヒットにより、実力、人気ともに世界のトップへと上り詰めた。キューバ生まれの歌姫カミラの快進撃はまだまだ続く。

最も影響力のある新人アーティスト、デュア・リパ。


EMAにて最優秀ポップ賞を受賞したデュア・リパは今最も知るべき大型新人アーティストの1人であり、UK版グラミー賞とも称される「ブリット・アワード2018」においても、最優秀ブリティッシュ女性ソロアーティスト賞を獲得した実力派。コソボを故郷に持ち、父親の影響で幼少期からミュージシャンを目指していた彼女は、弱冠19歳でワーナー・ミュージック・UKと契約を果たし、スマッシュヒットを連発。シングル「Blow Your Mind (Mwah)」は、BBCラジオ1の“Most Played” (今週最も再生された楽曲)で一位を獲得し、初となる全米シングル・チャートへのエントリーも果たした。ヨーロッパだけでなく、アメリカで爆発的な人気を得る日も近いだろう。モデルとしても活躍するデュア・リパ、抜群のファッションセンスも要チェック!

Spotifyが太鼓判を押す売れっ子若手プロデューサー、マーダー・ビーツ。


現在の音楽業界において、デジタル音楽配信サービスの影響は多大であり、なかでもSpotifyの動向を無視することはできない。そんなSpotifyにも、音楽賞「シークレット・ジーニアス・アワード (Secret Genius Awards)」が存在する。他のアワードと違い、アーティスト、ソングライター、プロデューサー、エンジニア、ミキサーといったクリエイターを支援するためのプロジェクトの一環として、同賞が設立された。今年の受賞者の中から是非注目してほしいのが、最優秀プロデューサー賞を獲得したマーダー・ビーツ(Murda Beatz)だ。スモークパープやドレイクのプロデューサーとして知られており、新進気鋭のヒットメーカーとして絶大な人気を得ている。ダークで危険な雰囲気は漂う、ソリッドなヒップホップを得意としており、個性溢れるキャラクターも魅力の一つだ。

Text: Kana Miyazawa

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