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目指せネイティブ! 日本人が英語のリスニングをマスターする方法

  • 2015.3.10
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【女性からのご相談】

結婚3年目の主婦です。主人の海外転勤に伴って春からアメリカへ行くことになりました。この一年、英語教室に通っていましたがあまり上達しませんでした。 特にリスニングがさっぱりです。まずは聞き取れるようにならないと話にならないと思っています。どうすればいいのでしょうか。

●A. 日本人はとにかくリスニングが苦手

こんにちは。ライターのakiです。

ある社会人20〜60代を対象にした英語学習に関するアンケートで何が苦手かを聞いてみたところ、

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・1位……英文が聞き取れない(54.5%)

・2位:発音ができない(52.6%)

・3位:文法がわからない(49.9%)

・4位:単語が覚えられない(48.4%) (複数回答)

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という結果が出ました。実に半分以上がリスニングに関する悩みです。

社会人に限らず中高生においてもそうですし、とにかく日本人はリスニングが苦手な人が多いです。リスニングは、ただ漫然と英語を聞いているだけでは伸びにくいです。言い換えれば“取り組み方”と“意識”の改革でグッと効果が出てくるのです。

そこで、今回は学校もしくは教室で教鞭をとっている専門の英語講師の方々に対策を訊いてみました。

●発音できない音は聞き取れない

『私たちの脳の中のフィルターは聞いたことのある音は理解を示し、聞きなじみのない音はそのままスルーしてしまう特徴があります。つまり、聞こえれば理解できますが、聞こえなければ理解できないのです。聞こえるようになるには、自分が発音できるようになればいいのです。逆に発音できない音は聞き取れないのです。ですから、英語を聞きっぱなしにするのではなく、まずはその発音に近い音をマネたりして声に出す練習を繰り返すことが必要です』(講師歴12年・予備校講師)

●カタカナを忘れよう!

TOEIC990点(満点)保持者の安河内哲也先生が、著書『ゼロからスタートリスニング』の中で、

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『日本人の私たちにとって英語を聞き取るのを大変難しくしている原因のひとつは、私たちの使っている50音の音声システムと英語の音声システムが大きく異なっていることです』

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とおっしゃっています。

『その通りだと思います。たとえば日本人はりんごのことを、「アップル」と言いますが正しくは、「ェアポゥ」です。カタカナに無理やり当てはめて聞き取ろうとするとネイティブの音は拾えません。まずは、カタカナは英語ではないことを認識することです。カタカナ読みを捨てて、外国人になりきって聞き取ったり発音をする訓練をするといいでしょう』(教員歴10年・高校英語教師)

●相手からのメッセージを推測

とにかく聞き取ろうと必死になってしまっていませんか? まずは深呼吸をしてリラックスしてください。英語は勉強ではなく相手とのコミュニケーションです。相手が伝えようとしているメッセージを理解するようにすれば、おのずと言ってる内容が聞き取れるはずです。

『たとえば、飛行機で長時間隣同士になった外国人と言葉はわからずともなんとなく話が弾んだりという経験はありませんか? つまり一語一句聞き取ろうとせず、何を伝えようとしているのか相手の気持ちを受け止めるようにするといいのです。そうすると、おのずとリスニングもできるようになってきます』(講師歴12年・英語教室講師)

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意識を変えるだけで、リスニングに対するアプローチも変わってくるのではないでしょうか。

もちろん、その他にも多聴多読、シャドーイング(音声の直後に音読)やディクテーション(音声を書き取る)などをすると効果的です。

いずれにしても、英語は一朝一夕で結果が出るものではありません。聞き取りのコツを取り入れながら、毎日少しづつでもいいので学習してみてください。

【参考リンク】

・Vol.81 外国語に関する調査 | バルクマーケティングリサーチ

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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