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子どもの言い間違い、正す親が多かった! そこには将来を思いやる親の姿が…【パパママの本音調査】 Vol.312

  • 2018.12.17
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小さな子どもって、かわいい言い間違いをたくさんしますよね。一生懸命話そうとするその様子は、その時期だけの貴重な家族の思い出にもなります。

しかし、間違いは間違いとしてきちんと直した方がいいという考えもあり、どのように対応すればいいのか、悩ましいところ。今回は、子どもの言い間違いへの対処方法を考えてみたいと思います。

■「正しい言葉を教えたい」とする人が圧倒的に多い結果に

アンケート結果によると、「正す」もしくは、「さりげなく正しい言葉で言い直す」として、子どもに正しい言葉を教えるとする意見が合わせて約87%で大半を占めるという結果が出ました。一方で「正さない」という意見は10.7%と、少数派のようです。
Q.小さい子どもの言い間違い、正す?
さりげなく正しい言葉で言い直す 50.3%
正す 36.9%
正さない 10.7%
その他 2.1%

■ついほほ笑んでしまう! かわいい子どもたちの言い間違い



寄せられたコメントの中には、思わず笑顔がこぼれてしまうような子どもたちのかわいらしい言い間違いがたくさんありました。

「“ダメ”が“まめ”」(愛知県 40代女性)
「“蚊に刺された”が“カニにさされた”、“パトカー”が“パコカー”。小さい頃だからこそ、かわいさを感じていいと思います」(茨城県 30代女性)
「“テレビ”が“テベリ”、“さかな”は“かさな”に。もっと動画を撮っておけばよかったです」(東京都 40代女性)
「“わがまま”が“わがまが”、“ヘリコプター”が“ヘコボイター”、“ブロッコリー”が“ころぼっこり”に。何度も練習するんだけど、言えないところがまたかわいくて!」(北海道 30代女性)
「“靴下”が“つくした”に、“違う”は“ちだう”に。勝手に正しく言えるようになってしまう! ああ、もう言えるようになっちゃったのかと、寂しくうれしく思っています」(千葉県 30代女性)
生活の中で使われている家電や食べ物、道具などのなかで、少し言いにくい言葉が多くあげられていました。「“ダメ”が“まめ”」というコメントからは、「まめ!」と怒って言う子どもの様子が思い浮かび、ついほほ笑んでしまいますね。思わず、「うちもあるある」と思うような言葉も多かったのではないでしょうか。



■言い間違いを直さない親の思いとは



間違いとはわかっていても10.7%の親は「正さない」と答えました。その理由とは一体何なのでしょうか。
「言い間違いはその年齢のころ特有のものだと思うので、かわいいからそのままにしています。大きくなるにつれて、自然に直るものだと思います」(愛媛県 30代女性)
「小さいうちはかわいくて正せません。大きくなると、きちんと話せるようになりますから。言い間違いをしていたかわいいときを一緒に過ごした日々が懐かしいです」(神奈川県 40代女性)
「かわいい言い間違い、いつの間にか周りの言葉を覚えて直ってしまうので、かわいいその時を大切に微笑ましく見守りたい」(東京都 40代女性)
「とてもおもしろくてかわいいので、以来家族みんなで言い方をそのまま真似して楽しんでいました。いまでもそのまま普通に使っています」(千葉県 50代女性)
たしかに言い間違いをするのは一時期だけのことなので、「正さない」という気持ちはよくわかります。筆者の次男は2歳のころ、歌の中に出てくる“ホップステップジャンプ”が言えず、“おしてんじゃん”と歌っていました。あまりにもかわいくてなかなか直すことができず、何度も歌わせていたことを思い出します。

ただ、筆者の場合、あまりに何度も歌わせて笑ってしまっていたら、本人がすねてしまい…。バカにしたり、何度もやりすぎたりするのは、相手を傷つけることもあると反省しました。

■「子どもが恥ずかしい思いをする前に正したい」親の気持ち



「正す」と回答した36.9%の人たちから寄せられたコメントによると、子どものことを考えて教育的な観点からしっかりと教えてあげたいという気持ちが伝わってきました。

「かわいいときはいいけれど、人前で恥ずかしい思いをする前に教えてあげたい」(愛媛県 40代男性)
「教えますね。だってそれは親しかわからない言葉で、周りには通じないから。わが子はまだ4歳ですがもう赤ちゃんじゃないし、コミュニティを広げるためには“通じる言葉”でなくてはならないと思います」(宮城県 20代女性)
「主人がずっと言い間違いに気づかず、私が指摘したら怒って話にならず、他人に指摘されて初めて理解。それから子どもにはちゃんと教えようって思った」(三重県 40代女性)

“通じる言葉”というコメントの裏にあるのは、「子どもの将来を思いやる親の姿」。のちのち子どもたちが困らないためには、早いうちから正しい言葉を教えたいという考えは、厳しいというよりも親からの贈り物のひとつなのかもしれません。

さらに、なかにはある一定の年齢になってからは「正す」という意見も多く集まっていました。
「下の子は2歳。いまは言い間違いはかわいいので直しませんが、上の子は小1なので直します。音読の宿題もあるし、間違ったまま大きくなってほしくない」(北海道 40代女性)
「小1の娘ですが、言い間違いは全力で直します! 保育園まではそこまで直さなかったですが、今後は本気で間違えて覚えてしまっても困るので」(東京都 20代女性)
「小学生になったら言い間違いは正す」というコメントが複数見られました。国語の授業が始まることもあり、小学生になったら正しい日本語を身に着けてほしいと思う親が多いようです。



■楽しくお話するためのポイントは、「さりげなさ」



回答者の約半数は、子どもを傷つけないように「さりげなく正しい言葉で言い直す」という意見でした。「正す」まではいかずとも、正しい言葉を覚えられるように、教えてあげたいという思いがあるようですね。
「おうむ返しで間違っているところを正しい言い方で伝える」(埼玉県 30代女性)
「話したい気持ちを妨げないように、何げなく直してあげるようにしています」(徳島県40代女性)
「きちんと言えていないのがかわいいのですが、言葉として間違えて覚えてしまうと困るので、『ちゃんと言えてないよ。○○だよ』。難しいけれどちゃんと言えるようになったら『すごいね』と正していました」(千葉県 40代女性)
「無理に直さなくても自然に覚えていくので、正しい言葉で言い直してあげるようにしています。“間違っている”と指摘してしまうと、なんだかかわいそうになってしまうので、楽しくお話しできたらいいのではないでしょうか」(茨城県 30代女性)
小さな子どもたちは、覚えたての言葉を使っておしゃべりをしたい気持ちでいっぱいですよね。話し始めた時期に“話したい気持ちを妨げない”ことは重要なポイントのひとつという気がします。

また、多くの親が実践しているのは、“楽しくお話する”ことを大切にすること。子どもたちがおしゃべりで人とやり取りすることの楽しさを、まずは実感できるようにサポートすることも親の役割なのかもしれませんね。

■耳があまり聞こえていないといった可能性も…

言い間違いは珍しいことではありませんが、あまりに何度も繰り返す、なかなか治らないという場合、言語障がいや耳の不調が見つかったという人もいました。
「間違いを言い直さないでいたら、滲出性中耳炎であまり耳が聞こえていないことがわかりました」(東京都 40代女性)
「うちの子たちは、もともと“さ行”と“た行”が話しづらくて、上の子は吃音(きつおん)がありました。訂正することがストレスになるので、言葉の教室に通わせて、吃音以外は直しました」(鹿児島県 30代女性)
「うちの娘は言語療法を受けていましたが、あんまり神経質にしていると子どもがどもるようになることもあるそうです。言語は時間をかけて直すことはできますが、どもりは直らないこともあると小児科医の先生に聞いたことがあります」(愛媛県 40代女性)
もしも子どもの言い間違いで気になることや不安がある場合には、言語聴覚士がいる施設や小児耳鼻科などに一度受診してみてもいいかもしれません。ただの言い間違いにも、もしかしたら子どもたちが抱えている問題が表れている場合もあるので、注意してあげましょう。


子どもが見たこと、思ったことを一生懸命話そうとしてくれる姿は、とても愛おしいものです。その「自分の気持ちを話したい」芽を摘み取らないようにするためには、まずはその話に耳を傾けることが何よりも大切な気がします。

子どもの言い間違いを直す、直さないは、各家庭ごとの方針によって異なるでしょう。父母によって意見が異なっていると、子どもが混乱する可能性もあるので、夫婦でも「わが家はどうするか?」を一度話しておいてもいいかもしれません。

また言い間違いを直す場合にも、できるだけ親が大らかな気持ちで接することも必要となってくるでしょう。「かわいいな」とほっこりしつつも、気長に子どもの言葉学習に付き合ってあげたいですね。



【参考】
日本言語聴覚士協会のホームページ:https://www.jaslht.or.jp/

Q. 小さい子どもの言い間違い、正す?

アンケート回答数:4376件
ウーマンエキサイト×まちcomi調べ

(高村由佳)

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