藤野涼子“同い年”糸里役に「感情を読みとくのは難しかった」花魁道中の練習はティッシュ箱で

藤野涼子が時代劇映画に初挑戦。島原輪違屋天神・糸里を演じる
KADOKAWA

【写真を見る】花魁道中では堂々とした姿を見せた藤野涼子。撮影ではいろいろ苦労したと明かした

藤野涼子が時代劇映画に初挑戦する「輪違屋糸里 京女たちの幕末」が、12月15日(土)から全国で順次公開される。

本作は、歴史が大きく変わろうとしている渦の中で、大義をもって都を守り、そして恐れられた新選組の姿を女性の視点で描いた愛の物語。背景となるのは、筆頭局長・芹澤鴨の暗殺に隠された謎。幕末の京都で、花街の“美”と、儚い夢の“哀”が交錯する。

新選組副長・土方歳三(溝端淳平)に思いを寄せる島原輪違屋天神・糸里を藤野が演じる他、平山五郎(佐藤隆太)との愛に翻弄(ほんろう)される桔梗屋天神・吉栄役を松井玲奈が務めている。

撮影が行われた約2年前は16歳だった藤野が、太夫という難しい役にどんな気持ちで挑んだのか。公開を前に藤野にインタビューを行い、撮影に臨んだ時の心境や共演者についてなど、撮影エピソードを語ってもらった。

京言葉や所作などを稽古して撮影に臨み、舞妓の役を演じてみせた
(C)2018銀幕維新の会/「輪違屋糸里」製作委員会

溝端淳平が歌ってくれた「無責任ヒーロー」

――初めての時代劇出演が決まった時の心境から教えてください。

糸里役を演じさせていただくと決まった時、私は16歳で高校2年生でした。最初お会いした際には映画についてのお話はなく、加島(幹也)監督と自分の高校生活や私生活のことをお話させていただきました。翌日、「時代劇に出演してみないか」とご連絡をいただきました。

監督は元々「ソロモンの偽証」(2015年)を見てくださっており、それと実際に会った私の印象で、「糸里をやってほしい」とオファーしていただいたようです。時代劇に興味はありましたが、出演させていただける立場になるというのはまだ想像もしておらず、お話をいただいた時は本当にビックリしました。

太夫という芸妓の最高位役を演じさせていただけるということで、本当に自分はこの役ができるのかなと、不安もありました。

――新撰組は知っていましたか?

小さい頃にある漫画を友達から薦められて新撰組の存在を知り、それから土方(歳三)さんと沖田(総司)さんにすごく魅力を感じていました。

この作品をやる上で、新撰組の方々が昔住んでいた場所や輪違屋の場所などを見てみたいなと思い、実際にその中まで見せていただくことができました。新撰組が好きな私にとって、貴重な体験でした。

――新選組は作品によって描かれ方が違います。今回の作品でも印象が変わった人などいるのでは?

土方さんです。糸里は土方さんに恋心を抱いていますが、映画の全体像を見ると悪役と言ってもいいほど残虐非道。でも、糸里と会う時の土方さんは、百姓出身で少年らしさを残したようなところを見せていたのではないかなと考えながら演じていました。その時の私にはあまりイメージの悪い土方歳三には映らなかったです。しかし、試写会で見た時は「本当にひどい人だなぁ」と感じました(笑)。

――“悪い”土方は溝端さんとは真逆の印象でした。

溝端さんはとても明るい方でした。最初にお会いした時、時代劇も、恋の物語も初めてで緊張していた私に、溝端さんが「緊張しなくていいよ」って声を掛けてくださいました。関ジャニ∞の「無責任ヒーロー」を歌ってくださったり、話しかけてくださったり…。

土方さんはひどい人だけれども、溝端さんは優しくて、いい方で、とても支えていただきました。

――先輩俳優に囲まれた中での撮影でしたね。

はい。初めてのことばかりで不安でしたが、先輩方に支えていただき、温かい現場、演技のしやすい雰囲気の中でお芝居ができたなと思います。

今回の作品に出演し「これからも時代劇に挑戦させていただきたいと思いました」と語る藤野涼子
KADOKAWA

自分でも涙したクライマックスシーン

――台本を読んだ時の感想は?

一回読んで理解することは難しく、歴史の教科書を横に置きながら何回も繰り返し読みました。糸里の年齢が16歳で当時の私と同い年でしたが、本当に大人っぽく感じました。元から芯の通っている女の子なんだろうなという印象がありました。

しかし、撮影の1カ月、2カ月前に加島監督とリハーサルをさせていただいた時に、「糸里という役はそんなに大人っぽい役ではなくて、涼子ちゃんと同じくらいの年で、天真爛漫な女の子なんだよ」とアドバイスを頂いてから、糸里と自分の共通点に気付くことができました。

それまでは、糸里の感情を読みとくのは本当に難しかったです。しかし、監督の話を聞いてから、一つ一つの糸里の言葉がふに落ちていきました。それが大切な言葉だったなと思いました。

――クライマックスとなるシーンの、新選組に対してすごむ演技は迫力がありました。

何度も何度も京言葉や所作などご指導いただきながら稽古をさせていただいたおかげか、本番では(監督から)何も言われなかったです。「もっと行ける、もっと行ける」「次はもっと感情を出して大きな声で」というアドバイスくらいでした。本番では私に任せてくださっていたのかなと感じました。

映像で見たのは、撮影から半年近くたってからですが、その時はやはり「もうちょっとここをこうすればよかったな」と、反省点を考えながら見させていただきました。ここが糸里にとってのターニングポイントで、一番重要なシーンだったので、時間もかなり使い撮らせていただきました。

その時の思いがよみがえってきて、見た時にポロって涙が流れちゃいました。自分のシーンでしたが…(笑)。

【写真を見る】花魁道中では堂々とした姿を見せた藤野涼子。撮影ではいろいろ苦労したと明かした
(C)2018銀幕維新の会/「輪違屋糸里」製作委員会

コメディー作品出演にも意欲

――注目と言えば、花魁道中のシーンもあります。

着物はかなり重く、10キロくらいある上に、重ね着をしているのにも関わらず、冬の夜ということで極寒の中での撮影でした。スタッフの方が用意してくださった焚き火の前で温まりながらなんとか乗り越えることができました。

また7cmくらいの高さの下駄を履いていたのですが、土にガガガと下駄を引っ掛けてしまい、転んでしまいました。大きなけがはありませんでしたが、「これを本番でやってしまったらえらいことになるぞ!」と思い、家でティッシュの空箱に足を入れて、道をどういうふうに歩くかイメージトレーニングをしていました。

――この作品ではいろいろな初挑戦がありました。今後の女優生活でやってみたいことはありますか?

これからも時代劇に挑戦させていただきたいと思いました。そして、真面目な役を演じることが多いですが、次はコメディーやテンポのいい役も演じさせていただきたいです。

――最後に読者へメッセージをお願いします。

この作品は新選組をテーマにしており、普通の歴史物語だと男性目線で書かれることが多いですが、今回は太夫、舞妓という女性目線から見た時代劇となっています。男性の歴史ファンやそうでない方はもちろん、特に女性の方にも楽しんでいただける作品となっていると思います。

ぜひ、糸里の成長を見届けに劇場まで足を運んでいただきたいです。よろしくお願いします。(ザテレビジョン)

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