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とんだ林 蘭の初海外旅行先、そしてパリといえばパリコレの街。

  • 2018.12.11
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写真家やデザイナーなどさまざまなクリエイターの、パリにまつわる作品とエッセイを紹介していく連載「私のパリ」。今回はコラージュやイラスト、ペインティングなど幅広い手法で作品を制作するとんだ林 蘭が登場。

 

アーティスト/とんだ林 蘭

初めての海外旅行がパリだった。文化服装学院に通っていた18歳の時だ。旅行前、楽しみな気持ちと同時に、スリや恐喝などに異様に怯えていた。心配性な両親からは財布とパスポートはこの中に入れて歩きなさい、とポケット付きの腹巻きを渡され、かっこ悪すぎるから絶対にいやだと喧嘩した。パリでクロエの財布を買おうと思っていたので、クロエで腹巻きから財布を取り出すなんて死んでもいやだった。安全と美意識、どちらをとるべきか悩んだ記憶がある。結果、スリにも恐喝にも一切あうことはなく、無事にクロエの可愛い財布をゲットして帰国したのだが、腹巻きから財布を出したのか、肝心のところをどうしても思い出せない。もしかしたら、脳が真実の記憶から逃避しているのかもしれない。

ピザを世界地図に見立てて、パリ、ロンドン、ミラノ、東京、ニューヨークとコレクションが行われる都市を配置した作品です。文化服装学院に入ってから、とにかくパリというか「パリコレ」という言葉を授業で何度も耳にするようになり、パリといえばパリコレの街なんだなぁ、というイメージが18歳の頃の自分にはありました。

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Tondabayashi Ranコラージュ、イラスト、ペインティング、立体、映像など幅広い手法で作品を手がける。可愛くてシュールな世界観のインスタグラム(@tondabayashiran)も人気。2013年に初の個展「とんだの洞穴」を開催。その後も多数の個展を開催、アートフェアにも参加。また、さまざまなファッションブランドやアーティストのグッズデザインなど、コラボレーションも多岐に渡る。http://tondabayashiran.com/

 

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