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吉野本葛で作る、とろとろ和風ミルクプリンが人気の「不老園」

  • 2018.12.10
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地下鉄の東別院駅から徒歩7分ほど。1848年に創業した名古屋の和菓子店「不老園」で、和風ミルクプリン「和葛(やわくず)」が人気を集めています。170年の歴史がある老舗で生まれた和モダンな味わい。その魅力をご紹介します。

吉野本葛で作る、とろとろ和風ミルクプリンが人気の「不老園」
吉野本葛で作る、とろとろ和風ミルクプリンが人気の「不老園」

リニューアルして和菓子カフェを併設

吉野本葛で作る、とろとろ和風ミルクプリンが人気の「不老園」
優しい雰囲気の店内。外にはテーマカラーにしたブルーグレーの看板を新しく設置

「不老園」は2016年3月にリニューアルしました。もともと創業時の場所からは移転して現在の地で営まれていますが、それでもリニューアル前の建物は60年以上の歴史があり、老舗の風格がありました。

お父様の後を継いで8代目として店を切り盛りする林有美さんは、若い世代にも気軽に立ち寄っていただけるようなお店にすることを決意。周辺にカフェがなかったこともあり、カフェを併設したお店へと生まれ変わらせました。

新しい店内は和菓子店らしさを残した木の温もりに加えて、テーマカラーとしたブルーグレーを効かせたおしゃれな雰囲気が評判に。今では、若い女性や小さなお子さんを連れたお母さんも多く訪れています。

8代目を継ぐ女性店主が考案した「和葛」

吉野本葛で作る、とろとろ和風ミルクプリンが人気の「不老園」
カフェメニューの「和葛~やわくず~と抹茶のセット」(860円)

そんなカフェでも多く注文されているのが、8代目店主の林さんが考案した「和葛」です。「和葛」自体はリニューアルの数年前に発売して以来、老舗和菓子店の新しい味として手みやげに人気の品となっていました。

普段から和菓子をもっと楽しんで欲しいという思いを抱いていた林さん。和菓子から逸れることなく、新しいテイストを加えた和風ミルクプリンを思い付きました。新鮮な北海道産生クリームと牛乳に、日本古来の自然食品である吉野本葛を贅沢に使用しています。

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テイクアウトの「和葛」(1個380円〜)

葛は滋養に富む食材としても知られていますが、とろ~り、ふわふわ、滑らかな食感を生んでいます。カフェでは抹茶と一緒にいただくことができ、ほっとする優しい味わいを楽しみながらゆっくり過ごすことができます。

定番は大納言、苺、抹茶、胡麻、焙じ茶の5種類。そこに季節の限定品が加わります。冬は柚子、生姜、春は桜など。季節ごとに訪れたくなるラインナップです。

伝統の生菓子や干菓子もおすすめ

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伝統を受け継ぐ生菓子(各290円)。カフェで抹茶とのセット(760円)も楽しめます

7代目のお父様から教わった生菓子は、常時5種類が店頭に並びます。和菓子は季節を感じる意匠も魅力。この秋に訪れる人々の目を楽しませていた「紅葉山」は、和菓子では煉薯蕷(ねりじょうよ)製のきんとんという分類になります。

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ショーケースに並ぶ季節の生菓子

通常は白あんと伊勢イモで作りますが、紅葉の色合いと秋らしさを出すためにカボチャを使用しています。このデザインは季節ごとに名前とデザインが変わります。冬には雪をイメージ、春は桜をイメージした色合いのものにとなるそうですよ。

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干菓子の「歌ごよみ」(1080円)

おみやげには、日持ちのする干菓子もおすすめです。純国産の貴重な和三盆を原料にした「歌ごよみ」は、月、雪、花をかたどった干菓子。平安時代から多くの詩歌でも詠まれてきたものを表現したそうです。包みを開けた瞬間に喜んでもらえそうな、かわいらしい形と色合いです。

伝統を受け継いだ中に、8代目女性店主の優しい心遣いが感じられる「不老園」。カフェでゆっくり、または大切な方に贈る手みやげを買いに、ぜひ訪れてみてくださいね。

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