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代表・猪子寿之さんにもインタビュー!/高知ひとり旅【前編】 1/6まで開催『チームラボ 高知城 光の祭』。アート展でタイムトラベラーに!

  • 2018.12.7
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2018.12.07

代表・猪子寿之さんにもインタビュー!/高知ひとり旅【前編】1/6まで開催『チームラボ 高知城 光の祭』。アート展でタイムトラベラーに!

アート集団として数多くのデジタルアートを生み出しているチームラボが、今度は、日本で唯一、天守閣を含む本丸の建物がほぼ完全なまま現存するお城、高知城に光の魔法をかけたとの噂を聞きつけ。いてもたってもいられずに、2019年1月6日(日)まで開催中の『チームラボ 高知城 光の祭』へと飛んできましたので、レポートします。

過去から現在、そして未来へ。時の連続性を感じる「光のアート」。

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「高知城の石垣に住まう花と共に生きる動物達」

これまでにも神社や川、水族館などを舞台に、光や音を使ったデジタルテクノロジーで街そのものをアートに変えるプロジェクト「Digitized City」を行ってきたチームラボ。今回もその一環として、高知の街の象徴である高知城をアート空間に変えました。

作品を前に、チームラボ代表の猪子寿之さんに企画へ込めた想いを語っていただきました。

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チームラボ代表の猪子寿之さん@『チームラボ 高知城 光の祭』

「1601年から10年の歳月をかけて築かれた高知城という素晴らしい歴史的遺産が、こんなにも美しいかたちで現在に残っているということは、それだけ高知の人々の営みがずっと連続してきたということ。美術館ではなくこの場所にあえて現代的な作品を創ることで、過去、現在、そして未来へと続く、長い長い時の連続性を感じられる空間を作りたいと思ったのです」(猪子さん)

同じ空間にいる他者との連続性を感じて。

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「呼応する、たちつづけるものたちと木々」

高知城を取り囲むように、「二ノ丸」と「三ノ丸」に配置されたタマゴ形の物体。人の手で傾けると、8色の中のいずれかに変化し、その色特有の音色を響かせます。

それは、まるで、さざ波のよう。自分を起点として周辺の物体と木々が、次々と同じ色に染められていきます。

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「強く光る物体と、弱く光る物体。まるで呼吸をするように、物体同士が呼応して色が伝播していきます。自分の元へ遠くから光の呼応が届くと、同じ空間に誰かいるんだと分かる。普段はあまり考えることもない他者の存在を、この作品ではポジティブに捉えることができるのです」(猪子さん)

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(C)チームラボ

この作品は、高知城の天守閣の上から一望することができます。江戸時代には土佐藩主など高貴な身分のお武家さましか登れなかった特別な場所から、現代的なアートを望めるなんて。一生に一度できるかできないかの体験かもしれません。

生まれて、花を咲かせ、散る。生と死を感じるアート。

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「高知城の石垣に住まう花と共に生きる動物達」

高知城の石垣は自然石をほとんど加工せずに積み上げた貴重なもの。その上を、(Xを除く)A〜Zの頭文字で始まる動物たちが天守閣へ向け、のそのそと歩いていく作品が「高知城の石垣に住まう花と共に生きる動物達」です。

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「動物の体には、花々が生えています。花々は動物の体で生まれ、咲き、散って消えてきいきます。観ている人が動物に近づくと花々は散っていき、花々が全部散ると、動物は消えていきます」(猪子さん)

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Hanako.tokyo

生まれ、花を咲かせ、散る…。
幻想的な光の中で、生と死を感じる美しいアート。その場に立ち尽くして、何時間でも観ていられそう。

アート作品はお城の中にも!

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「Waves of Light of Kochi Castle」

本丸と二ノ丸を結ぶ渡り廊下の二次元の襖の中に、三次元の水の動きをシュミレーションし構築した波のインスタレーション「Waves of Light of Kochi Castle」はあります。

立体的に描かれた線の集合を、チームラボが考える「超主観主義」によって平面化し映像作品にしているそう。作品を近くから観ても、離れたところから俯瞰してみても、自分が作品の中にいるような、超主観主義の視点を持てるのだとか。

チームラボがどうしても作りたかった「お絵かき龍馬たち」。

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本展の開催日も近づいたタイミングで「どうしても追加で制作したい!」とチームラボが思い付き、ほとばしる情熱で実現させた作品がこちらの「お絵かき龍馬たち」。

坂本龍馬、坂本乙女、板垣退助、長宗我部元親など、高知が生んだ歴史上の人物や、ピープル(男の子や女の子)の絵を、観る人が紙の上に自由に描くと、それが草原のスクリーンの上で、歩きだします。

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人物たちに触れると、びっくりして、様々なアクションをとり始める、なんとも愉快な作品です。

「せっかく歴史のあるお城に来ていただくので、子どもたちが歴史に興味を持つきっかけとして体験型のアートを作れるといいなと思ったのです」(猪子さん)

まるで時空の狭間で光を放っているかのような作品たちを前に、最後に猪子さんは、言いました。

「過去、現在、未来への連続性のなかで、この作品を観た方たちが『自分たちが、歴史的遺産を引き継いで未来に何かを創っていくのだ』ということを肌で感じられるアート体験になってくれたらと、願っています」

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「志国高知 幕末維新博」特別企画『チームラボ 高知城 光の祭』
会期:開催中~2019年1月6日(日)
高知県高知市丸ノ内1-2-1
0120-156-507(平日9:00〜17:00)
17:30〜21:30(最終入場21時)
無休
入場料:大人1500円、中高生900円、小学生500円
公式サイト

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