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世界のスター選手が集結!「スケートエクスチェンジ2018」レポ

  • 2018.12.3
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2020年東京オリンピックの正式種目に採用されているスケートボード。日本でもその人気がますます高まるなか、2018年12月1日(土)に国際イベント「スケートエクスチェンジ powered by JTB」が東京の「ムラサキパーク」で開催されました。

アメリカからLacey Baker(レイシー・ベイカー)やMariah Duran(マライア・デュラン)、そして日本の西村碧莉選手など、世界トップ女子スケートボーダーが東京に集結。未来のオリンピアンたちが国を越えて競い合い、交流を育んだ様子をご紹介します。

「スケートエクスチェンジ」とは?

2018年12月1日(土)に、東京の「ムラサキパーク」で開催された「スケートエクスチェンジ powered by JTB」。ただの協議会ではなく、新しい文化交流スタイルを育むイベントとして企画されました。

日本のスケートボーダーやファンが、海外の女子トップスケートボーダーたちと直接ふれあうことで、日本の女子スケートボード・シーンの活性化と国を越えた文化交流を目指しています。

主催

女子スケートボード界の世界的パワーハウスである「Women’s Skateboarding Alliance(WSA)」 と、米国ロサンゼルスをベースとするスポーツエージェンシー「B-Global Agency(BGA)」の主催で開催されました。

世界トップ女子スケートボーダーが東京に集結

スポーツ競技大会「X Games」などで活躍する、世界レベルの女子スケートボーダーたちが「ムラサキパーク」に集まりました。今回のイベントの招待選手たちをご紹介します。

【アメリカ】Lacey Baker(レイシー・ベイカー)

カリフォルニア州のロサンゼルス郊外の街出身のレイシーは、今最も尊敬される女子スケートボーダーの一人です。2018年は「X Games Norway 2018」のスケートボード・ストリート部門で銀メダルに輝きました。

スケートボードの技術だけでなく、自分自身でいることを大切にする飾らない生き方も、多くの人々に影響を与えています。

【アメリカ】Mariah Duran(マライア・デュラン)

マライアは、2018年最も注目された女子スケートボーダーではないでしょうか。「X Games Minneapolis 2018」のストリート部門で、日本の西村碧莉選手を破っての金メダル、そして続く「Sydney 2018」でも金メダルに輝きました。

ストリート部門のトップへと躍進した彼女の今後の活躍が注目されます。

【アメリカ】Jenn Soto(ジェン・ソト)

ニュージャージー出身のジェンは、多くの若者から支持されるプロスケートボーダーです。12歳のときにスケートボードに出合って以来、型にとらわれることなく自分を表現できるスケートボード・コミュニティを愛してきました。

今回のイベントにも、日本にスケートボードの楽しさを広めたいと、足首の怪我をおして参加しました。

【アメリカ】Samarria Brevard(サマリア・ブレヴァード)

2017年7月に開催された「X Games Minneapolis 2017」のスケートボード・ストリート部門で銀メダル輝いたサマリア。その活躍が認められ、同じ年の11月、ロサンゼルスのスケートボードショップ「enjoi」のプロチームに昇格しました。

【アメリカ】Alexis Sablone(アレクシス・サブロネ)

3度の「X Games」での優勝経験を持つアレクシス。今年31歳の彼女は新しく台頭する世代に負けず、常に妥協を許さずにスケートボードを追求します。

そんな姿勢はスケートボード以外にも表れ、2016年には「マサチューセッツ工科大学」で建築学の修士号も取得。今回のイベントでも、高難易度のトリックを成功させるまでなんども挑戦し続ける姿を見せてくれました。

【フィリピン】Margielyn Didal(マージェリン・ディダル)

フィリピン・セブ島出身のマージェリンは、今アジアで最も注目される女子スケートボーダーの一人です。2018年アジア競技大会で金メダルを獲得。フィリピンにとって同大会で4つ目の金メダルをもたらしました。

【日本】西村碧莉(にしむら・あおり)

現在、間違いなく日本の女子スケートボード界を牽引している西村碧莉選手。2017年に開かれた日本選手権の初代王者にして、「X Games Minneapolis 2017」のストリート部門で日本人初の金メダルに輝きました。

「X Games Minneapolis 2018」で銀メダル、「Sydney 2018」では銅メダルを獲得しています。2020年東京オリンピックの金メダル候補の一人です。

【日本】藤澤虹々可(ふじさわ・ななか)

10歳の頃よりネットですごい技を決める少女がいると注目された藤澤虹々可選手。2017年にカリフォルニア州で開催された女子スケートボード最大のイベント「EXPOSURE 2017」では、優勝の栄冠に輝きました。

現在17歳、オリンピックに向けてこれからの活躍がますます期待されます。

【日本】Sky Brown(スカイ・ブラウン)

日本やアメリカのテレビでも人気者のスカイ・ブラウン選手。まだまだ10歳ながらスケートボーダーとしての技量は確かなもの。スケートボード以外にもサーファーとしても活躍しています。今回はゲストとしてイベントに参加。会場でもやはり人気者でした。

世界レベルの技の競演!「ベストトリックコンテスト」

8名の招待選手のほかに、さらに8名の日本の若手女子スケートボーダーたちを交えてのコンテストが開かれました。

コンテスト内容

コンテストは4名1組のグループ(ヒート)に分かれて、街中にある階段やスロープなどを模した構造物のあるコースで、5分間のあいだにさまざまなトリック(ジャンプや回転などの技)を披露し、それを審査員が評価することで競います。

第1と第2ヒートは日本の若手女子スケートボーダーたちが、第3、第4ヒートでは招待選手たちが滑りました。

コンテスト中の選手たちの様子

今回のコンテストの目的は、ほかの競技会と違って“楽しむ”こと。若い日本人スケートボーダーたちは、スター選手を目の前にして果敢に自分の実力を試し、難しいトリックに挑戦していました。

一方で海外の招待選手たちが音楽に合わせて陽気に踊りだしたり、笑顔でスケートボードを楽しむ姿を見せたりして、リラックスしたムードを率先してつくっている姿も印象的でした。

足首を痛めているジェン。しかし心からの笑顔でスケートボードを楽しんでいました。

藤澤虹々可選手は高難易度のトリックに挑戦。何度も失敗しますが諦めず、最後の最後、ラスト2秒で成功させ会場を盛り上げました。

優勝は藤澤虹々可選手

ラスト2秒で大技を成功させたのが決めてとなり藤澤虹々可選手が優勝。2位に西村碧莉選手、3位はマージェリン・ディダル選手となりました。

プロスケーターとのサイン会/写真セッション

コンテストの後はサイン会と写真セッションが設けられました。招待選手たちは皆、笑顔でサインと写真に応じ、日本のスケートボーダーやファンたちとの交流を楽しんでいました。

選手たちの声

レイシー・ベイカー

■日本の印象

日本は素晴しくて、ショッピングも楽しんだし、食べものも美味しかったし、このイベントも素晴らしかったです。

■日本の女子スケートボーダーについて

みんな若くて才能があり、さまざまなスタイルを見せてくれました。アオリ(西村碧莉選手)は最高ですね。たくさんのスタイルを持っているし、成長も早いし、また勝負するのが楽しみです。

■オリンピックに向けての意気込み

最善を尽くして、それから健康でいることですね。健康でいて、練習を沢山して、成長していきたいと思います。

マライア・デュラン

■日本の印象

日本に来たのは初めてですが、スケートシーンが盛り上がっていて素晴らしいと思いました。

■日本の女子スケートボーダーについて

日本人スケーターの成長は素晴らしく、今後も楽しみですね。アオリ(西村碧莉選手)がなぜあんなに素晴らしいかもわかりました。

彼女は日本のスケートボードコミュニティを盛り上げているし、日本にとってもそれは良いことでしょう。

■オリンピックに向けての意気込み

今年は忙しい年でしたが、来年はオリンピックに向けてもっと忙しくなるでしょう。個人的にはスケートボーダーとして全力を尽くしていきたいです。

西村碧莉

■イベントの感想

いつも海外に行って(招待選手たちと)一緒にいるのに、日本にいるから凄く新鮮味を感じました。こういう風にいろいろな人が来て、スケートボードが広まっていくのかなと思います。

日本で女の子だけのイベントというのは少ないので、このように女の子もいっぱい来てくれたので、もっといろいろな所でやっていきたいなと思います。

女子スケートボードに今後も注目

西村碧莉選手の世界での活躍もあり、2020年の東京オリンピックに向けて、ますます盛り上がっていく女子スケートボードにこれからも注目です。もしかしたら今回のイベントでスター選手たちとふれあった若手選手のなかから、将来のオリンピアンが誕生するかもしれませんね。

スポット情報

  • スポット名:ムラサキパーク東京
  • 住所:〒120-0024 東京都足立区千住関屋町19−1 アメージングスクエア内
  • 電話番号:03-5284-3693
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