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産後ママが尿漏れする原因と「骨盤底トレーニング」で予防する方法

  • 2015.3.9
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【ママからのご相談】

産後2か月のママです。妊娠中はトイレが近くて尿もれが気になっていましたが、出産すれば治るだろうと思っていました。でも、産後もずっと尿もれが気になっています。どうして産後も尿もれが続くのでしょうか。 しばらくしたら治るのでしょうか。

●A. 産後の尿もれは、分娩時に骨盤底に負担がかかりダメージを受けるためです。多くの場合、ゆっくりと回復していきます。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

産後も尿もれが気になると、気軽に外出もしづらく感じてしまいますね。今回は、産後に尿もれになりやすい理由と自宅で手軽にできるセルフケアについてご紹介します。

●産後に尿もれになりやすい理由

私のかかっていた産婦人科の先生のお話によると、妊娠中にトイレが近くなったり、尿もれしてしまうのは、お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれ、膀胱(ぼうこう)を圧迫してしまうためだということです。では、産後も尿もれしてしまうのは、どうしてなのでしょうか。尋ねてみると、骨盤底の緩みが原因なのだそうです。

骨盤底とは、骨盤の一番下で骨盤内にある臓器(膀胱(ぼうこう)、尿道、子宮、膣(ちつ)、直腸、肛門)を支えている筋肉のことで、骨盤底筋ともいいます。骨盤底は、妊娠中に大きくなった子宮の重みによって長いあいだ圧迫されていたために、かなりの負担がかかっています。

そして、さらに出産時に産道が広がるために骨盤底の筋肉は強く伸ばされ、組織や尿意を感じる知覚神経もダメージを受けてしまいます。その結果、尿道の締まりが悪くなったり、尿意を感じにくくなってしまうことで、尿もれが起こるのです。

しかし、この骨盤底のダメージは、多くの場合一時的なものなので、産後の体の回復とともに骨盤底も回復してきます。したがって、産後の尿もれも次第に治まってきます。

●自宅でできるセルフケア

それでは、産後の尿もれをできるだけ防ぐためにできるケアについていくつかご紹介しましょう。

・産後2か月は重い荷物などは持たないようにする

・産後1か月はガードルの着用や腹筋運動は避ける

・骨盤底トレーニングをおこなう

骨盤底の回復を妨げるような運動や行動は避け、骨盤底の回復を促すトレーニングを行うようにするのがおすすめです。

●骨盤底トレーニングとは

骨盤底の筋肉を鍛え、尿もれを改善する“骨盤底トレーニング”の方法は次の通りです。

(1)まず仰向けに寝て、足を肩幅に開いて膝を立てます

(2)お腹や足腰の力を抜いて、息を吸いながら肛門、尿道、膣を締め骨盤底を胃の方に引き上げる感じで引き締めていきます。これを慣れるまでは5秒、慣れてきたら10〜15秒ほど続け、45〜50秒は骨盤底を緩め、体の力を抜きます

(3)これを毎日10セット、約10分間繰り返しましょう

このように、骨盤底を締めたり緩めたりして筋肉を鍛えることが大切です。少しずつでも毎日骨盤底トレーニングを継続して尿もれをケアしていきましょう。

【参考リンク】

・出産後のセルフケア | ユニチャーム

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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