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「伺わせていただきます」もダメ!? 使いがちだけど実はNGな言葉遣い5つ

  • 2018.11.27
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ビジネスの場では年齢・役職・立場問わず、さまざまな人たちと接する機会があります。その場その場に合わせて適切な表現を使わなければなりません。

敬語は、誰が誰にしたことなのか、敬意を払うべき相手は誰なのかによって使い方が変わります。

そこで今回は、マナー講師である筆者がビジネスシーンでの言葉遣いについてご紹介します。ポイントを押さえてビジネス会話力をグンとアップさせましょう!

シーン別NGな言葉遣い5つ

ビジネスシーンで間違って使いがちな言葉遣いです。日頃の言葉遣いをチェックしてみましょう。

ケース1:「ございますね」

NG:「山本さまでございますね?」

OK:「山本さまでいらっしゃいますね?」

「ございます」は丁寧語。相手側の尊敬語は「いらっしゃる」を使います。

ケース2:自社の人を紹介するとき

NG:「こちらが、木村課長です。」

OK:「こちらが、課長の木村です」

自社の人を紹介するときは、呼び捨てにするのが原則です。

ケース3:○○のほう

NG:「山田のほうは、ただいま外出しております」

OK:「山田はただいま外出しております」

「ほう」は方角を示すときや二者択一ときのほか、物事をぼかす表現として使います。あいまいさを必要としない場面では不要です。

ケース4:「伺う」の使い方

NG:「日を改めて、伺わせていただきます」

OK:「また日を改めてお伺いいたします」

「伺う」は謙譲語。「~させていただく」というのは「する」の謙譲語なので二重敬語になっています。

ケース5:「よろしかったでしょうか」

NG:「コーヒーでよろしかったでしょうか」

OK:「コーヒーでよろしいでしょうか」

いま確認していることに、過去形を使うのは間違いです。

うまく利用したいクッション言葉

人間関係を壊さずに、用件を的確に伝える言葉の円滑油となるのが“クッション言葉”です。クッション言葉は“マジックフレーズ”ともいわれます。使うと魔法のようにやわらかくなる言葉という意味です。

お願いするときには、次のようなクッション言葉を頭につけると良いでしょう。

「恐れ入りますが」

「恐縮でございますが」

「失礼ですが」

「お手数おかけいたしますが」

「ご迷惑おかけいたしますが」

「無理を承知でお願いするのですが」

唐突に本題に入るのではなく、このようなクッション言葉を冒頭につけ「~していただけませんか?」と疑問形でお願いすると、相手に快く引き受けてもらいやすくなります。

敬語は、一朝一夕で身につくものではありません。敬語をマスターするには、実践することが一番。失敗を恐れず、どんどん実践していきましょう。

【参考文献】

※ 『媚びてないのにかわいいシンデレラマナー』(桜美月) / 主婦の友インフォス情報社

【画像】

※ Sergey Nivens、Branislav Nenin、OPOLJA / Shutterstock

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