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これからが旬!レモンが持つ健康パワーとこの冬おすすめの鍋レシピ3選

  • 2018.11.20
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レモン鍋

収穫量が4倍に!需要が高まる国産レモン

ざるに入っているレモン

レモン関連商品の販売を手がける、ポッカサッポロフード&ビバレッジ マーケティング本部の有馬忠宏さんによれば、「日本最大級の産地である広島が2007年頃から収穫量を増やし、『瀬戸内レモン』のブランド化に乗り出したことで増加傾向が顕著になりました。さらに、2013年のひろしま菓子博でレモンを使ったお菓子が紹介されたことがきっかけとなり、瀬戸内レモンが皮まで安心して使えることが注目されました」とのこと。

これをきっかけに「塩レモン」や「レモン酢」といった、レモンを皮ごと使う活用法が広がりました。

「農林水産省 特産果樹生産出荷実績調査 種類別栽培状況累年統計」のデータからは、1994年~2014年の20年間で収穫量は約4倍、出荷量は約3倍以上に増えていることがわかります。

最近ではレモンを使ったお菓子やおつまみなどの販売、またレモンサワーの人気と相まって需要に供給が追いつかない状態に。さらに、メディアでレモンを紹介することが増えてきたことも需要を伸ばす背景になっているのだそう。

5日に1個!? レモン島のレモン活用術とは?

レモン果汁とレモンの輪切り

レモンの生産量が日本一を誇るのは、広島県の離島、大崎上島。急斜面が多くレモンの栽培に適した土地はまさに「レモン島」。そんなレモン島では、なんと5日に1個レモンを摂取するようです。レモン摂取量の全国平均が年間に5個なのに対し15倍も多いことになります!

大崎上島町でレモン農家を営む岩崎農園・岩崎さんによると、大崎上島の人たちはレモンを日頃から積極的に取り入れているそう。
「例えば、レモン果汁を醤油さしに入れて使ったり、お湯や水、牛乳などに入れて飲んだりします。レモンを皮ごと使うなど、丸ごと食べるのも地域ならではですね」(岩崎さん)

そして驚くべきことに、レモン島の平均寿命は80歳と全国平均よりも7歳も高いのです。
県立広島大学保健福祉学部 理学療法学科 教授 飯田忠行先生が行った健康調査によると、レモンを多く摂取している島民は骨密度が高いことが判明。

先生によれば、骨密度が高い理由のひとつに、レモンに含まれるクエン酸が持つキレート作用が関係しているとのこと。

「キレート作用とは、ミネラルを腸から吸収しやすい形に変えること。そのため、血中カルシウム濃度が維持され、骨密度の維持につながります。通常カルシウムは、人体には吸収されにくく、食物から摂取した約70%は体外に排出されてしまいます。しかし、島民のみなさんは普段から多くのレモンをとることで、自然とカルシウムが体内に吸収されやすくなっています。その結果、骨密度が高くなったと考えられます」(飯田先生)

それでは次に、この冬おすすめのレモンを使った“鍋レシピ”を見ていきましょう!

 

疲れたときにはこれ! もやしレモン肉タワー鍋

■材料(2人分)■
<スープ>
味噌:大さじ2
豆板醤:小さじ1
砂糖:小さじ1
にんにく(すりおろし):小さじ1/2
鶏ガラスープ:800cc

<レモンごまだれ(作りやすい分量)>
白ねりごま:大さじ1
白すりごま:大さじ1
砂糖:大さじ1
醤油:大さじ1
レモン果汁:大さじ1

<具材>
豚ロース肉:200g
子大豆もやし:2袋
豆苗:1/2袋
にら:4本(30g)
しめじ:1/2袋(50g)

■作り方■
(1)<レモンごまだれ>を作る。<レモンごまだれ>の材料を上から順にまぜ合わせる。
(2)豆苗をざく切りにし、トッピング用に少量残しておき、残りは子大豆もやしと混ぜ合わせる。
(3)鍋に<スープ>の材料を上から順にまぜ合わせる。子大豆もやし、豆苗、にら、しめじを山盛りに鍋に盛り付け、まわりに豚ロース肉を巻きつける。輪切りのレモンを散らす(レモン果汁の場合は、スープの中に入れる)。
(4)(3)を中火にかけ野菜を崩しながら鍋の具材全体を温める。お好みで<レモンごまだれ>をかけて完成。

骨を丈夫に! もやしレモン粉雪ミルク鍋

もやしレモン粉雪ミルク鍋の完成イメージ

■材料(2人分)■
<スープ>
(A)水:400cc
(A)塩:小さじ1/4
(A)白だし:大さじ1
(A)レモン果汁:大さじ2
牛乳:400cc

<具材>
鮭:2切れ
子大豆もやし:1袋
キャベツ:1/8個(150g)
たまねぎ:1/2個(100g)
マイタケ:1/2袋(50g)
春菊:1/4袋(50g)
にんじん:1/5本(30g)
コーン:50g
レモン:1個(レモン果汁:大さじ2)
バター:10~20g
粉チーズ:大さじ2

■作り方■
(1)鮭を4等分に切る。キャベツ、春菊をざく切りに、たまねぎを1cm幅に切る。マイタケを手でほぐす。にんじんを輪切りにし、型に取る。レモンを2~3mmの輪切りにする。
(2)鍋に<スープ>の(A)と<具材>を入れ、蓋をして加熱する(レモン果汁の場合は、スープの中に入れる)。
(3)全体が温まったら牛乳とバターを加えて沸騰直前まで加熱し、粉チーズをぱらぱらとかけて火を止める。

少ない塩分でもおいしい! もやしレモン湯豆腐

もやしレモン湯豆腐の完成イメージ

■材料(2人分)■
<スープ>
だし汁:800cc
薄口醤油:小さじ2
レモン果汁:大さじ2

<レモンポン酢(作りやすい分量)>
レモン果汁:大さじ3
醤油:大さじ3
みりん:大さじ1
昆布:3g

<具材>
絹ごし豆腐:1丁
子大豆もやし:1袋
ねぎ:1本(100g)
しいたけ:2枚(40g)
レモン:1個(レモン果汁:大さじ2)

■作り方■
(1)<レモンポン酢>を作る。小瓶に材料全てを入れる。1日以上置くとよりおいしくなる。
(2)絹ごし豆腐を食べやすい大きさに切る。ねぎをななめ切りに、しいたけに飾り包丁を入れる。レモンを2~3mm厚の輪切りにする。
(3)鍋に<スープ>の材料を入れて中火にかける(レモン果汁の場合は、スープの中に入れる)。
(4)(2)の具材と子大豆もやしを入れ温まったらお好みで<レモンポン酢>をかけて完 成

レモンは、クエン酸による消化促進、抗酸化作用、お肌の新陳代謝アップなど、健康や美容に役立つ効果がたくさんある食材です。どんなものにも合い、料理の主役から脇役まで万能に使えます。これからが旬のレモンを日常的にとり入れてはいかがでしょう?

文/FYTTE編集部

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