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心身のストレスを解消!免疫力を高める食と生活

  • 2018.11.17
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これからの時期は年末に向けて忙しくなり、イベントや忘年会など人との関わりが増えて、体調を崩しやすくなります。免疫力は寒暖差や心身の疲れ、ストレスなど日常のちょっとした事でも低下します。身体を冷やさい様にし、睡眠と栄養をしっかりとって心身の疲れを癒し、免疫力を高めましょう。

1. 免疫力を高める為に

体内の免疫は、まず喉や鼻などの内面をおおった粘膜と粘液という唾液や鼻水などによって行われます。粘液は外部からの病原菌の侵入を阻止したり、くしゃみや咳で病原体を包み込み、体外に排出する働きがあります。

さらには粘膜に付着した病原体を殺菌する働きもあります。粘液は乾燥に弱く、特に冬は粘液の分泌量が低下するので、病原菌が侵入しやすくなります。粘液の一つである唾液の分泌は、緊張やストレスによって低下します。食事を抜いたり、よく噛まずに食べると唾液の分泌量が減ります。

湿度管理をしっかり行って乾燥を防ぎ、こまめに水分補給をして粘膜を潤し、良く噛む事で唾液の分泌を促し免疫を高めましょう。緊張しやすい人は、姿勢を正して呼吸を深くし、身体から緩めるとストレスを軽減する事が出来ます。また運動や楽しい時間を過ごして気分転換し、ストレスを上手に解消しましょう。

2. 身体を効率よく温めて免疫力を高める

免疫力は、体温が1度下がると約30%低下する為、免疫力を高めるには身体を冷やさず、温める事が大切です。特にお腹、お尻、太ももを温めるとより効率よく免疫力を高めることができます。この3箇所の周りにはリンパ節や太い血管が集中しており、免疫細胞はリンパ節に多く存在するためこれらの部位を冷やさない様にし、温めると身体の隅々まで熱が届き体温が上昇し、免疫細胞が活性化します。

免疫力が低下しがちな時は、この3個所をさすったり、マッサージをしてリンパの流れを良くしたり、カイロ、温湿布、湯たんぽなどを使ってお腹やお尻、太ももを重点的に温めまると良いでしょう。

冷えを感じやすい方は、自律神経の通り道である首を防寒し、温める事を意識すると良いでしょう。毎日湯船につかることで心身の疲れを癒し、血行を良くし、身体を温め、免疫力を上げる事に繋がります。入浴中に首を温めると、副交感神経が高まり、リラックスし、睡眠の質を上げる効果も期待できます。

3. 腸内環境を整えて免疫力を高める

腸は全身の約60%もの免疫システムを担っていると言われています。腸内環境を整えて免疫システムを強化しましょう。腸内環境を食事で良くするには、食物繊維と乳酸菌を摂取する事を意識しましょう。腸の調子が良くなるとお肌の調子も良くなりアンチエイジングにつながります。

●食物繊維が多い食材

ごぼう、イモ類(特にさつま芋)、豆類

●乳酸菌が多い食材

ヨーグルト、乳製品、納豆、味噌、醤油、漬物

ウォーキングやストレッチなどの適度な運動は、腸の蠕動を促すので、食事だけでなく身体を動かす事も意識すると効果的です。

4. 免疫力を高める栄養素

第7の栄養素フィトケミカルは、果物や野菜など植物達が自分達を守るために作り出す自己防衛成分です。植物の色素や香り成分、アクなどに含まれる化学成分です。

免疫力を高める他、生活習慣病などを引き起こすといわれる「活性酸素」を除去する作用や白血球を活性化して花粉症などのアレルギーやアルツハイマーの予防にも期待されています。食物の色で分類すると黄、緑、赤、オレンジ、紫、白、黒と7種類あります。

5. 免疫力を高める効果がある色の食材

●赤の食材

リコピン(トマト、金時人参、柿)、カプサイシン(唐辛子)

●黄色の食材

ケルセチン(玉ねぎ、ねぎ、ブロッコリー)

●オレンジの食材

β-カロチン(人参、かぼちゃ、みかんなどの柑橘類)

脂溶性のものが多いので、野菜などは油と一緒に摂取すると効率良く取り入れる事が出来ます。

旬の食材は、今の時期に必要な栄養をたっぷり含んでいるので、それらの食材と共に免疫力を高める食材を取り入れましょう。カラフルな食材は見た目が華やかで気分も上がりますね。口角を上げたり、笑う事でも免疫力が上がります。

身体を温め、睡眠と栄養をしっかりとって、楽しく過ごして免疫力を高めましょう!

監修・文章/宮本そのみ(管理栄養士)

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