矢口史靖監督初のミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』で三吉彩花と宝田明がノリノリにダンス!

『ダンスウィズミー』のミュージカルシーンでダンスを踊る三吉彩花や宝田明たち
[c]2019「ダンスウィズミー」製作委員会

『スウィングガールズ』(04)の矢口史靖監督最新作は、自身のキャリアで初挑戦となるミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』(19年夏公開)。オーディションで500人もの候補の中からヒロインの座を射止めたのは、モデルや女優として活躍する三吉彩花だ。8月某日、千葉県長生郡長南町で行われた主要キャストによる一大ミュージカルシーンの撮影現場を訪れ、三吉や矢口監督にミュージカルシーンに懸けた思いを聞いた。

【写真を見る】三吉彩花、やしろ優、chay、矢口史靖監督の4ショット

三吉が演じる一流商社のOL・鈴木静香は、ある日「音楽が流れると、歌わずに、踊らずにいられない」という催眠をかけられ、携帯の着信音から電車のホーム音、テレビの音など、あらゆる音を聴いた瞬間にスイッチが入り、ミュージカルスターばりに歌って踊り出す体質になってしまう。困り果てた静香は、催眠を解いてもらおうと催眠術師を探す旅に出る。

ロケ地は、廃校を活用した長南東小学校スタジオ。その屋上で、サディスティック・ミカ・バンドの名曲「タイムマシンにおねがい」に合わせ、三吉や、共に旅をする斉藤千絵役のやしろ優、ストリートミュージシャン・山本洋子役のchay、催眠術師・マーチン上田役の宝田明たちがノリノリにステップを踏む。

なかでも、肢体の長い三吉の流麗なダンスは一際目を引く。また、猛暑のなか、ベルベット地のスーツ姿で颯爽と現れた宝田は、矢口監督に間の取り方について質問していく。このシーンは音楽に合わせて一連で撮影されたが、すんなりと動きがつながっていくまで、矢口監督は何度もテイクを重ねていった。

また、場所を移して、プールサイドでもミュージカルシーンを撮影。水を抜いたプールを囲むように、子役や地元のエキストラの小学生たちが大集合していた。こちらも同曲に合わせ、ホースの水を浴びながら子どもたちが屈託ない笑顔で踊っていく。

段取りの段階では、子どもたちがヒートアップし、キャーキャーと騒ぎすぎたため、立ち合っていた学校の先生が「みんな静かに!」と声を掛ける一幕も。本番を3、4回撮ったあと、「良かったからもう1度行きます」と、助監督が子どもたちを駆り立てる。このシーンも矢口監督は細かい直しを入れ、粘り強く撮っていった。プール内では、ドレス姿のchayがギターを手にし、共演の羽田将大、瀬川あやかと共に、熱唱しながら踊るというシーンも撮影された。

この撮影の休憩時間に、三吉と矢口を直撃。矢口監督は、日本映画のミュージカルを撮ることがいかにハードルの高いことかを覚悟しつつ、本作に臨んだようだ。

「僕は、ミュージカル嫌いのお客さんが『どうして急に歌ったり踊ったりするのか?おかしいだろう』と言う気持ちもよくわかります。だったら僕は、それを逆手に取ったミュージカル映画にしようと思いました。つまり、歌ったり踊ったりを突然日常でやってしまったら、現実にはどんなことが起きるのか?静香をそういう状況に置き、それを笑えるように描きたいと思いました」。

三吉のキャスティングについて、矢口監督は「歌とダンスとお芝居ができる人で、総合商社のキラキラしたOL役なので、見た目も大事。ヒロインを探すのにすごく手間取って、見つからなかったら映画を作るのもやめようかなとも思っていたんですが、ひょいと現れました。大発見です!撮影が始まってみたらもっとおもしろくて。三吉さんは見た目はクールビューティですが、とんでもない顔や仕草をいくらでもやってくれるので、助かっています」と三吉を称え、ねぎらった。

アイドルグループ・さくら学院の元メンバーで、まさに歌って踊れる女優の三吉は、クランクイン前からダンスのレッスンを積んで撮影に臨んだ。ところがダンスのバリエーションが多すぎて、撮影中も引き続きレッスンを受け、日々奮闘していると言う。

「歌も踊りもジャンルが幅広いので、毎シーン毎シーンが必死過ぎて、ドキドキしながらやっています。でも、矢口監督は穏やかな方で、現場で誰かが怒ることもないですし、表情の微妙な違いなども毎回細やかに指導してくださるので、ちゃんと納得がいくまで頑張れる感じです。いま、ようやく楽しくなってきました」。

ミュージカル映画を撮りたいという野望は、『スウィングガールズ』(04)の時から抱いていたという矢口監督だが、蓋を開けてみたら「ものすごく大変でした」と激白。「作ってみて初めてわかりましたが、ミュージカルを撮ることがこんなに大変だったのかと。歌って踊るシーンは細かくカットを割るんですが、それをつなげるのに苦労しています」と本音を漏らす。

『ダンスウィズミー』は、矢口監督の記念すべき10作目の劇場長編映画だ。「初期に僕が撮っていたのは、へんてこな路線の映画で、主人公がとんでもなく不幸な目に遭っちゃう話だけで見せきるものでした。でも、『ウォーターボーイズ』からは客層がマスに広がり、音楽たっぷりの映画を作ってきました。今回はその2つ要素を融合させたミュージカル映画をやりたかったんです。そんなものは誰も作ったことがないと思っていて、僕にとっては夢の企画でした」。

7月24日にクランクインし、都内近郊と、新潟、函館でのロケを敢行し、10月4日にクランクアップ。劇中では、「タイムマシンにおねがい」をはじめ、山下久美子の「Tonight〜星の降る夜に〜」、オレンジ・ペコーの「ハッピーバレー」、山本リンダの「狙いうち」、シュガーの「ウェディング・ベル」など、往年のヒット曲から、オリジナル楽曲まで、いろいろなジャンルのナンバーを使用。矢口監督ならではの、新感覚ミュージカル映画で、三吉彩花たちが繰り広げる、さまざまなミュージカルシーンをたっぷりと楽しんでいただきたい。(Movie Walker・取材・文/山崎 伸子)

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