木に実ってるの始めて見た…アーモンドの本場カリフォルニアの農園を訪ねて知った新事実!

アーモンド農園の様子1

アーモンド作りにカリフォルニアが最適なわけ

アメリカの中央部にある、南北約80kmにもわたるセントラル・バレー。アーモンドは、地中海性気候に恵まれたこの地域で栽培されています。

ではなぜカリフォルニアでアーモンド作りが盛んなのか、カリフォルニア・アーモンド協会の方に、まずはアーモンドの基礎知識についてお話をうかがいました。

グローバルマネージャーを務めるエミリー・フライシュマンさんによると、
「アーモンドが育つ環境としてまず大切なのは、地中海性気候であること。温暖でかつ夏は乾燥している一方、冬は冷涼。このように一年を通してある程度寒暖差があり、一定の降雨量があることが、いいアーモンド作りの環境としては欠かせません。その条件を満たす場所は、世界中を探してもほんのわずかで、カリフォルニアはまさにアーモンド作りに最適な場所といえるのです」とのこと。

エミリーさん

カリフォルニアには、なんと6,800軒ものアーモンドの生産農家が存在しているのだそう。そのうちのおよそ90%以上が家族経営。さらに農園としては小規模な100エーカー未満の農園が全体の約70%を占めているといいます。この事実、ちょっと驚きです。てっきり、広大な土地にたくさんのアーモンドの木が植えられていて、大きな重機がその間を行きかい、たくさんの人々が農園で働いているのかと思っていました…。

ちなみに、エミリーさんは「アーモンドが木に実るもの」だということを、6年前にセントラル・バレーに来るまで知らなかったのだそう。とはいえ、私も今回カリフォルニアに来るまで、その事実を知らなかったのですが…。

アーモンドが木についている様子

見た目は、まるで梅の実のよう。とれたてのアーモンドを食べてみると、水分を含んでいてみずみずしく、甘味がありました。シャクシャクした食感でおいしかったです。個人的にはローストされたアーモンドより、こっちのほうが好きかも…。

アーモンドはどのように育ち、収穫される?

次は、自身もアーモンド農家の出身だという、カリフォルニア・アーモンド協会のダニエラ・ヴェーンストラさんに、アーモンドの収穫について話していただきました。

「ぶどうやリンゴと同じように、アーモンドにもさまざまな品種が存在します。品種によって花が咲く時期や収穫時期、殻の硬さや粒の大きさもまちまちです。通常、農園ではひとつの品種だけでなく収穫時期の異なる品種をいくつか選び栽培しています。ちなみにこの時期(取材時である8月下旬)に収穫を迎えるのは『ノンパレル』という品種のアーモンド。最も流通の多い品種です。

カリフォルニア州は縦に長く、場所によって気候が大きく違うため多少時期が前後することもあるのですが、アーモンドの収穫時期はだいたい8~10月。いちばん外側にある皮(外皮)が黄色くなってきたら収穫の目安です。

木に実ったアーモンドを落とすには、木の幹をつかんでグラグラと木を揺する『シェイカー』という機械が活躍。そして地面に落とされた実は7~10日間そのまま放置され、乾燥させるのです。その後『スイーパー』という機械で木と木の間に集められ、機械で吸い込んで回収されたあと、コンベアベルトのついたトラクターに積み込み、加工場へと運ばれていきます。

農園には、収穫時期の異なる品種がいくつかあるため、この一連の流れを2~3回くり返し行います」(ダニエラさん)

ダニエラさん

アーモンドの木のサイクルは約25年~30年。収穫できる実をつけるまで3年~4年ほどかかるといいます。最も収穫量が増えるのは12年目。そこからは収穫量が年々減少してしまうため、安定した収穫量を確保するためには新しい木を植えるタイミングが重要なのだそう。代々農園を守り続けていくのは、とても大変なことなのですね…。

アーモンドの木は2月~3月にかけて開花するのですが、自家受粉しないためミツバチが重要な働きを担っています。そのため、農園では2品種以上の異なる品種が交互にくるように配列して木を植えているそうです。

アーモンドについてひと通り学んだところで、アーモンド農園の見学へ向かいます。
どんな景色が広がっているのか、楽しみです!

 

アーモンドの収穫現場を目撃!

夏のカリフォルニアは、日中の気温が40℃近くまで上がることもあるのだそう。農園を訪れたこの日も、日差しが強くとても暑かったのですが、日本とは違い空気がカラッとしているため、いくらか過ごしやすいように感じました。陽が沈むと一気に気温が下がるカリフォルニアは、夏場でも朝晩は少しヒンヤリとします。

デキスターさん

今回見学するのは、ヒルトップ・ランチ社の農場。副社長兼ゼネラルマネージャーのデキスター・ロングさんが出迎えてくれました。

「ヒルトップ・ランチ社は、もともと1980年に両親が農園を購入したことがキッカケでスタートした会社です。84年には加工事業も開始。そこからは徐々に加工業に力を入れるようになりました。自社農園の広さは100エーカー程度なので、農園としては小さいほうですね」(デキスターさん)

“小さいほう”とはいえ、見渡す限りアーモンドの木が植えられているこの農園の光景は、圧巻のひと言。手摘みではなく、収穫はすべて機械で行っているのだそう。

アーモンド農園の様子3

さっそく収穫の様子を見せていただくことに! まず登場したのは「シェイカー」という機械。2本のアームで木の幹を挟み、大きく揺さぶってアーモンドの実を地面に落としていきます。作業時間は1本につきわずか5秒ほど。終わったらまた隣の木へと移動し、この作業をくり返し行います。

アーモンド農園の様子4

ふるい落とされたアーモンドの実は、日光で自然乾燥させるため、そのまま7~10日間ほど放置。そして「スイーパー」という機械を使い、風圧で小枝や葉を吹き飛ばしながら、アーモンドの実だけを木と木の間の道に集めていきます。

アーモンド農園の様子5

そしてピックアップ車に吸い込まれ回収されたアーモンドの実は加工場へと運ばれます。工場では外皮と殻をとる作業が行われ、振動や空気圧によってクリーニングされたあと、サイズや形のチェックが行われ、袋詰めされたのち、出荷されていくのです。

加工場の様子1

いつも食べているアーモンドが、どのように育ち、どのように収穫されて、そして出荷されているのかを知ることができた、今回のアーモンド農園ツアー。アーモンドの花は桜に似ているそうで、今度はぜひ、その時期に訪れてみたいと思いました。

写真/鍋島明子 取材・文/FYTTE編集部

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