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「買ってよかった」「買って後悔」整理収納のプロが実践する“もの選びの技術”

  • 2018.11.11
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近年、定番の収納家具から100均グッズを上手に活用しつつ、おしゃれに暮らす様子を発信しているインスタグラマーがたくさん!

ステキなアイディアをみて、うちもまねしよう! と同じものを買ったけれど、使い勝手がいまいちだったり、サイズが微妙に合わなかったり…で結局お蔵入り、という経験はありませんか?


むだなものも浪費も増やさないために、審美眼を磨きたいところ。そこで、整理収納アドバイザー本田和さんに、ものを買い足すときのポイントを教えていただきました。

■長く使うものほど「丁寧に選ぶ」4つの条件

3人の育児に仕事、家事と毎日忙しく過ごしながらも、散らかり知らずの快適なお住まいをキープしている本田さん。すっきりとした暮らしのベースとなるのは、やはり「必要以上にものを増やさないこと」にあるそう。

そのためには、ものを買うときの入り口が肝心! とりわけ「長く使うもの」ほど丁寧に選べば、頻繁に買い直さなくていいため、ものも増えず、結果的にコスパも高くなります。本田さんがものを買い足す際にチェックしているのがこちら。
・お手入れのしやすさ
・質、素材
・サイズ
・カラー

「私の場合、もの選びは『いかにストレスなく使えるか』が基準です。例えばデザインが気に入った食器でも、食洗機に対応していないと食器棚にしまいっぱなしになるだろうな、と。

同様に、シーツや枕カバーは丈夫な素材で、乾きやすいようにゴムやファスナーがないタイプを選び、家電も機能がシンプルでお手入れがしやすいものを選ぶようにしています。

また、ほしいものができたらサイズを測ってリストに書き出し、置き場所や収納場所を確保してから購入します。

頻繁に買い替えないことが前提なので、色は白やウッドなどのベーシックカラーがおすすめです。お部屋に溶け込みやすいですし、雰囲気を変えたいときは小物を差し色にするなどのアレンジもしやすいですよ」(本田さん)

長く使うからこそ、使用シーンを念入りにシミュレーション。はずせない条件を洗い出し、妥協せずに「これ!」と思えるものがみつかるまで探すのだそうです。

さらに、ものによっては上記4つのほかに「さまざまな用途に使えること」もポイントにしているそう。


「普段はリビングの一角に置いてこまごましたものを収納しているバケツは、椅子がわりになったり、アウトドアに持ち出したりといろんなシーンで使えます。できるだけ、用途がひとつに限らないものを選ぶようにしています」(本田さん)





■100均アイテム「失敗しない」上手な選び方

最近では、100均アイテムもおしゃれに進化。インテリアや収納などに取り入れる人が増えています。とはいえ、そのときは使えそうだと思っても、購入後に「やっぱりこれ、いらなかった…」となることもありそうです。

日々の暮らしに100均アイテムも上手に活用している本田さんは、どんな基準で選んでいますか?

「私の場合は、100均アイテムは消耗品に取り入れることが多いです。消耗品にも大きく『(ストックも含めて)一定期間、家に置くもの』『1回しか使わないもの』の2種類があり、目的別に少し選ぶ基準が違います」(本田さん)


「上の写真のアイテムが『一定期間、家に置くもの』です。我が家ではスポンジは週に2回取り換えますが、それまでの間はキッチンに置いてありますよね。ダスターなどもそうです。

このような一定期間使う消耗品は、できるだけ生活感が薄まるようにモノトーンをチョイスしています」(本田さん)

一方で、1回しか使わないものには遊び心をプラス!


「もともとちょっと変わったものが好きだったりするので、紙皿や紙コップなど、1度きりのアイテムはファニーなものを選んだりします(笑)。これらはパーティやピクニックで使ったらおしまい。家にずっと置かないものは、直感で選んでいいマイルールにしているんです」(本田さん)

ちなみに、「用途がひとつに限られないもの」の視点は100均アイテム選びにも取り入れているそう。

「例えば、おしぼりケースを子どもの外出用のお菓子入れにしたり、アウトドア用のステンレスカップを観葉植物の鉢代わりにしたりなど、本来の用途以外にも使えそうなものを選ぶことが多いです。

ほかにどんな使い方があるかな? と考えながら買い物すれば自ずと慎重になって、ものがむやみに増えるのを防げますよ」(本田さん)

安くて便利なものがたくさんある100均ショップは誘惑もいっぱい。たとえ金額は小さくても、自分の中で決めた基準からはずれるものは購入しないことが、ものも浪費も増やさないコツといえそうです。

金額の大小にかかわらず、ものを増やすときは使用シーンをじっくりシミュレーションして、満足できるお買い物を楽しんでくださいね。

<お話をうかがったのは…>

▼本田 和さん
パーソナルスタイリングサロン「フルリール」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。7歳、5歳、3歳のお子さんのママ。

HP:フルリール


(コミヤ カホル)

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