1. トップ
  2. 恋愛
  3. 恋のゴールは、どこにあるの?【ひとみしょうのお悩み解決】

恋のゴールは、どこにあるの?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2018.11.10
  • 5696 views

“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。

〜「にゃんにゃんさん 43歳」のお悩み〜

こんばんは。 40代と20・30代の恋愛の違いを、なるほどと思いながら読みました。 私は40代で、いま好きな人は20代です。告白はしていません、できません。(好意は伝わっていて、むこうも満更でもないようですが…)

相手は恋愛や仕事でもこれからが大事なときだから、私がなにか行動したら相手の可能性や選択肢を奪ってしまう気がします。 なので、この恋のゴールがどこにあるかもわからずモヤモヤしています。 現状維持しかないでしょうか。

〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜

相手の年齢がどうであれ、まずはちゃんと告白して、彼とよく話するといいです。

にゃんにゃんこさんから見ると、自分の行動が彼の可能性や選択肢を奪ってしまうように思えても、じつは男性は癒しを求めているからです。

仕事ができる優秀な男性ほど、恋愛に癒しを求めます。よく言われるマンガみたいなたとえとして、男は家に帰って鎧兜を脱いだときホッとする、みたいな言い方ってありますよね。だから男は家で女性に甘えるのだと。

それに対して「世の男どもはマザコンでけしからん」と言う人もいるけれど、でもできる男ほど恋愛に癒しを求めているのだから、あなたは彼の癒しの場になるといいのではないでしょうか。

この恋のゴール

この恋のゴールは、あなたが彼に告白することで自動的に決まります。

ポイントは、告白を「0か100かの博打」と捉えるのではなく、告白したあとふたりで今後のことについてよく話し合うことです。

若い人たちって、告白を0か100かの博打として捉えているので、「告白した翌日から彼と気まずくなりました」みたいな相談がよく来ます。告白を博打として捉えるのはなぜなのか、僕にはイマイチ理解できないので、のらりくらりとした返事しかできませんが(笑)

でも我々オトナはもう時間がないのだから、博打の結果に一喜一憂なんかしていられないじゃないですか。だから、告白したあとに、ちゃんと今後のことについて彼とよく話をすべきです。

恋愛コラム業界の裏話

よく話し合った結果、彼と交際できないという結論しか出てこなくても、それでいいじゃないですか。交際できるかできないか、わからないままモヤモヤと暮らしていても、なんら生産的なものなんて生まれてこないですよね。繰り返しになりますが、我々40代はもう時間がないのだから、ちゃんと結論を出して、その結論を踏まえて次のステージに行くというのが、理性あるオトナの生き方だと僕は思います。

ここ何年も、女性から寄せられる恋愛相談の多くは「傷つきたくない」という気持ちがベースになっています。傷つきたくないから告白できない(だから「男の脈あり行動」を教えてください)とか、そういうのがほとんどです。

そして、多くのネット媒体は、「女性が傷つかないためにどうするのか」を大真面目に考えています(考えているように僕には見えます)。むろん、そこには、女子に何らかの努力を強いる答えを述べるのも良くないという、業界内の暗黙の了解もあります。

そんなの神様だって頭を抱えちゃうわけですよ

でも、僕は思うんですが、当たって砕けないと先に進めない状況というのは、どんなに時代が変わっても、恋に絶対存在するわけで、そこでリスクを負って「飛ぶ」から、次のステージに行けるわけですよね。リスクを取らないで、おいしいとこだけをちょうだいよと言われても、そんなの神様だって頭を抱えちゃうわけですよ。きっと。

おそらくにゃんにゃんこさんの、自分に対する自信のなさが、この局面において出ているのだろうと思います。

でも思うんですが、自分に対する自信なんて、あってもなくても、人生はどうにかなります。自分に対する自信が人生を動かすというより「もう時間がない」という切迫感が人生を動かしてくれるからです。

だからまずはあなたの死期から人生を逆算してみることです。その時もし、おおいに焦ったのなら、彼に告白し、彼とよく話し合うことです。そして結果がどうであれ、出た結果をまるっと胸に抱えて新しい人生のステージに立つべきです。

生まれたての結果をまるっと抱えて人生の新しいステージに立つって、朝のワイキキのホテルのベランダに全裸で立つみたいな感じで、なかなか気持ちのいいものですよ。

(ひとみしょう/43歳/作家)

元記事で読む
の記事をもっとみる