田園風景を眺めながらモーニングを。のどかな一軒家ベーカリー「ベッカライ フジムラ」

のどかな風景が広がる岐阜県美濃加茂市の蜂屋地区。ここに、ぽつんとたたずむ一軒のパン屋さんがあります。ショップとレストランがある建物は、風景を楽しめるようにした大きな窓が印象的。小旅行気分でわざわざ訪れたくなる、美味しいパンと素敵な空間が広がっていますよ。

のどかな田園風景の中にたたずむ、ベーカリー＆レストラン

岐阜県東部に位置する美濃加茂市は中山道の宿場町、太田宿もある山と川に囲まれた街。なかでも蜂屋地区は柿が名産地として知られる田園地帯です。のどかな風景が広がるこの地区にとても人気を集めている1軒のベーカリーがあります。周囲に商店などはなく、なぜこんなところに？と思うような場所ですが、ランチタイムなどには駐車場がいっぱいになってしまうほどです。

体に優しい素材を使った多彩なドイツパンの数々

お店には2つの入り口があり、それぞれショップとレストラン、2つの空間が広がっています。ショップを入るとガラスのショーケースがあり、11時ごろにはパンでいっぱいに。並んでいるパンは本当に種類豊富です。「ライ麦を使った固いパンのイメージがあるかもしれませんが、ドイツはパンの種類が多いことで知られる国なんです」という店主の藤村さん。乳製品や卵を使わずに作るパンが多く、雑穀やライ麦のほか、多彩な穀物を使い分け、その特徴を生かしたパン作りを心掛けています。

レストランで提案するのはパンが主役の食事

レストランの入口を入ると、そこは無垢木のテーブルとイスがが並ぶとシンプルな空間。足元までガラス張りになった窓があり、景色が空間を彩ります。夏は青々とした水田、秋は黄金色の稲穂が一面に広がる日本ならではの風景を楽しんでもらいたいと、あえて窓を大きくとり、季節を感じられるようにしています。

ここで味わえるのはパンを主役にした料理やデザート。朝はモーニングメニューが用意されていて、トーストやホットサンドなどを楽しむことができます。週末限定の「季節のトースト」は、旬のフルーツを使ったデザート感覚で楽しめるメニュー。秋～冬にかけては、林檎のスライスとジャムをたっぷりのせた林檎のトーストが味わえますよ。

ランチタイムもタルティーヌやサンドイッチなどパン使った料理を楽しむことができます。お店で販売しているパンが使われているのはもちろん、フォカッチャなどレストランでしか食べられないパンもあるとか。ランチは月替わりで季節感もたっぷり。とても人気なので、予約をしておくのがおすすめです。

さまざまなパンの食べ方、楽しみ方を提案

「栗がたっぷり入ったリュスティックは、レバーのパテやテリーヌなどと合わせたら美味しそう…と料理とあわせることをイメージしながらパンを作っています」という藤村さん。レストランで具体的な食べ方を紹介するのはもちろん、パンに合うオイルや調味料のコーナーもあり、地元の商品とパンの組み合わせを提案することも。ショップでも食べ方や相性の良い料理を教えてくれるのでぜひ相談してみてください。

体に優しい素朴なパンとのどかな景色に癒される「ベッカライ フジムラ」。美味しいパンを食べるためにちょっと遠出してみたくなる、素敵なお店を見つけましたよ。