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向井理が語る“俳優としての進化”とは?

  • 2018.11.7
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「パンドラ」シリーズ最新作の主演を務める向井理
(C)2018 WOWOW INC.

向井理が作品に懸けた思いを語る

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「連続ドラマW パンドラIV AI戦争」が、11月11日(日)よりWOWOWプライムにて放送開始する。

同ドラマは、革命的な発明により“パンドラの箱”を開いた人々の運命を描く社会派ドラマシリーズの最新作。これまで“がんの特効薬”“遺伝子組み換え食品”“自殺防止治療薬”“クローン人間”をテーマに描いており、今作は“AI”がテーマ。

IT企業が経営するメディノックス医療センターでは、医学者の鈴木哲郎(向井理)が開発したAIによる患者の診断が行なわれていた。人間の医師が行なうよりも短時間で正確に、しかも無料で行なうAI診断は世間で評判を呼ぶ。そんな中、AI診断に基づいて外科医の上野(原田泰造)が手術した患者が、術後に容体が急変して亡くなってしまう…というストーリー。

今回、主演を務める向井にインタビューを行い、同シリーズに出演する感想や作品に対する思い、テーマである“AI”社会に対する考えなどを語ってもらった。

――“パンドラ”シリーズ4年ぶりの新作で第5弾。人気シリーズの主演を務める感想は?

社会的に反響の大きいドラマシリーズですし歴史のあるものなので、その“パンドラ”というチームの一員に成れるという喜びはありました。このシリーズは完全なフィクションではないような“ドキュメントドラマ”のような感じがあり、毎回突き付けられるものがある。そんな中でも、やりたいものは常に“人間ドラマ”で「未知なる物が出てきた時に人間はどう向き合うのか?」というメッセージの下、“AI”という題材に振り回されることなく、鈴木という“人間”を演じ切れたらと思います。

――台本を読んだ感想は?

まずは自分の役柄について考えるのですが、すごくロボットっぽいようなこれまでやったことのないキャラクターだなと。看護師の橋詰さん(美村里江)の「鈴木先生がAIみたい」というせりふを受けて、そんな感じに演じようと思いました。

――作品についてはいかがですか?

これまでの“パンドラ”シリーズでは、“がんの特効薬”“自殺防止治療薬”など現実にはまだないものが題材で、「こういうものができたらどう向き合いますか?」というメッセージ性が強かったと思うんです。でも今回の“AI”に関しては、既に世界中で日常生活に組み込まれているものなので、これまでの“パンドラ”とはまた違ったアプローチになると思いますし、今回もまた“刺さる”ものになるんじゃないかなと思います。

向井理が役への思いを明かす!

――役へのアプローチについては?

周りの人たち(自分以外のキャラクター)のせりふから自分の役にアプローチすることが多いので、「じゃあAIっぽいって何だろう?」という感じで役と向き合いました。演じていくにつれてオンとオフがはっきりしている人だなと思い、今はやりやすさを感じていてなじんでいますね。

――いつも周りのキャラクターのせりふを通して役にアプローチしていくのですか?

もちろん作品や役によって違うこともありますが、周りのキャラクターが鈴木をどう捉えているのかが大事で、それが自然だと思うんです。もし自分が全然違うキャラクターを作ってきてしまったら、彼らのせりふが成立しなくなってしまいますから。人間というのはいろんな面を持っているのが当たり前で、相対する人物から見た人物像を成立させるよう「こういう人」というような役作りはしないですね。鈴木も、仕事場と母親の前、過去の鈴木では全然違うので、「ずっと同じ芝居をするのは違うんだな」ということを今回また改めて気付きました。

――同シリーズは科学技術の進化を切り口としていますが、ご自身が俳優として進化(=成長)したと思うところは?

やり方ですね。昔は(役について)考え過ぎて作り込んでみたり、逆に考えなさ過ぎてみたり、極端なところでいえば、全然台本を覚えずに現場に行って現場で起こるエネルギーを重視してみたり。いろいろなやり方を試してみて台本全部を自分の中に落とし込まないと駄目だなと分かって、今では他の人の台詞まで全部頭に入れて現場に行っています。

きっと正解のやり方というのはなくて自分のやり方を見つけられればいいんだなと気付きました。自分のオリジナルのやり方になるには、いろんなことを経験して、捨てるものは捨てて、拾うものは拾って、一回捨てたものをまた拾って…というふうにいろんなことを積み重ねて今のかたちになっていると思う。だから、似ていることはあっても全く同じというものはないんです。これまで刺激を受けない作品や現場はないので、毎回「この作品をやってなかったら違うやり方になっていただろうな」と思いますね。

――作品に登場する“AI診断”がもしあったら、受診したいですか?

それはもちろん受けてみたいです。ただ、もっと進化して健康診断のように何の不調も感じていない状態で受診して、「何年後に何が起こる」というようなことを知ることになるというのは、果たして幸せなことなのかという議論にまで発展するなと。例えば極端な話、胎児の時に「30代で脳梗塞で死ぬ」って分かって生まれた子供は本当に幸せなのか…。知らなくてもいい事実までもさらけ出してしまうという怖さはあるなと考えてしまいますね。

――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!

“AI”は人間の生活に完全に入って来ていて、無意識に身近になってきている技術。そんな“AI”との生活の中で生まれる“答えの出ない問題”を突き付けるような作品になっていると思いますので、見て下さった皆さんがそういうことを考えるきっかけになればいいなと思っています。社会派のドラマだからこそ「便利の裏に隠れた不幸があるんじゃないか」というようなことを突き付けられると思いますので、ぜひご覧ください。(ザテレビジョン)

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