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着陸時の「やつれ顔」にさようなら! 長距離フライトのビューティTips。

  • 2018.11.6
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着陸時の「やつれ顔」にさようなら! 長距離フライトのビューティTips。
2018.11.06 08:00
空港に着陸後の自分の姿に愕然とした経験は、誰にでもあるはず。けれど、事前準備と正しい知識があれば、ピカピカの肌で旅先に降り立つのも夢じゃない! 搭乗前の食事から機内での保湿対策、そして安眠ガジェットまで、専門家たちが自ら実践するフライト対策を教えてくれた。


どんなジェットセッターでも、長距離の国際線に乗るのが大好き! という人は少ないだろう。でも、空の旅での寛ぎを妨害し得るさまざまなトラブルを想定して準備すれば、高度1.1万メートルの空の上でも、リラックスして過ごすことは不可能じゃない(もちろん、搭乗クラスにかかわらず!)。お肌の保湿から体内時計を整える方法まで、健康管理のエキスパートたちが、心身ともにリフレッシュした状態で着陸するための秘策を教えてくれた。

搭乗前に避けるべきメニュー。


大海原を渡る旅に出る前の24時間に何を食べたかが、フライト中の休息を左右する。


「アルコールとカフェインは、睡眠の質を大幅に下げます。できるだけ控えましょう」


こう語るのは、行動睡眠学の専門家であるシェルビー・ハリス博士。さらに注意したいのは、旅行前に、脂質が多くスパイスの効いた胃もたれしやすい食事を食べると、疲労感の原因となるので要注意だ。


「食事は軽めに、が鉄則。さらに夜間のフライトの場合は、前もって、睡眠を促す炭水化物とタンパク質の組み合わせを食べるように心がけましょう」


離陸前の高揚した(あるいは緊張した)気分を鎮めるためには、全粒粉のクラッカー、オートミール、バナナ、低脂肪チーズ、ギリシャヨーグルト、サクランボなどがおすすめだという。


搭乗前の備えをしっかりしておけば、栄養素の抜け落ちた機内食や、機内で出される塩辛いスナックなどに無理に手を伸ばす必要はなくなる。むしろ、代わりにプチ断食でもしようかという気になるかもしれない。次の目的地に向かう途中、体内時計を調整したり、代謝を整える効果が期待できるし、時差ボケ緩和にもつながる。機内の気圧上昇にともない胃腸の中で不快なガスが膨張する、憎き「ジェット機膨れ」も抑えられる可能性が高いのだ。

搭乗前のお肌には、たっぷりの愛情を。


着陸時にお肌の輝きを維持するためには、旅行前にプロによるフェイシャルエステを受けるのが1番良いと、ロサンゼルスのカリスマエステティシャン、ミラ・ムルシ はいう。


「旅行の数日前に施術を受けると、お肌に酸素が行きわたり、毛穴がきれいになります。ベストなお肌の状態で空港に向かうのが、良いコンディションで着陸するための重要なポイントなのです」


搭乗直前の対策としてムルシがおススメするのは、フライト当日に低刺激のミルキータイプの洗顔クリームで顔を洗い、それから保湿用化粧水と美容液を塗って肌の天然バリアを強化すること。そして、保湿力の高いクリームを塗って美容成分を閉じ込めれば、最強の機内対策になるそうだ。さらにボディ対策はどうだろう? 空港へ出かける前に、血行を刺激するアビヤンガ施術を受けるか、セルフマッサージがおススメだと語るのは、シルバーレイクを拠点に活動するアーユルヴェーダ療法士で薬草医のエリーニ・チクリカスだ。


「鎮静作用のあるマッサージオイルを選びましょう。潤滑性があって栄養も豊富なので、機内の空調から流れてくる冷たく乾いた空気から、体を保護してくれるのです」


オイルを指先にのせて全身に塗布し、肌に浸透するまで4~5分待とう。その後、円を描くようにマッサージするといいそうだ。

とにもかくにも保湿!


機内では、肌の保湿レベルが大幅に低下する。しかし、宇宙飛行医学会によると、機内で1時間当たり約240mLの水を摂取すれば、脱水症状を防ぐことができるそうだ。とはいえ、長時間のフライト中に水を飲み続けるのは大変。しかも、搭乗前に水分を大量摂取すると、乗り込んでから真っ先にトイレに駆け込むはめになる。チクリカスは、フライト中は冷たい飲み物を控え、温かい飲み物を選ぶことで、乾燥して冷えた機内の室温とのバランスが取れるとアドバイスする。レモン入りのお湯や、スパイスの効いたハーブティーなどがあれば完璧だ。


「血液の末しょう循環を促して、手足の冷えを緩和するはもちろん、生姜は、おなかを温めて調子を整えてくれる効果も期待できます」


彼女自身、旅行の際には常に生姜の粉末1袋と空の魔法瓶を携帯するそうだ。客室乗務員に頼んで魔法瓶にお湯を入れてもらい、生姜の粉末を加えれば完成。何度もトイレに行くのは面倒かもしれないが、健康な血液の循環を保ち、酸素濃度を維持して疲労を抑えるためには、搭乗中のエクササイズが欠かせない。座席とトイレの往復で身体を動かすことで、筋けいれんを予防する効果も望めるというわけだ。

機内のセルフ・フェイシャルケア術。


ゼラニウムやホホバ、フランキンセンスのような栄養素を含むフェイスオイルを、顔や唇、首、襟ぐり部分に塗って、新鮮な空気の欠如に備えよう。前出のムルシは、こう語る。


「こういったオイルには、オメガ脂肪酸やビタミン類が含まれているので、肌をしっかりと保湿して調子を整え、脱水症や酸化ストレスから肌を守ってくれます。同時に、小じわを滑らかにする効果も期待できるので、若々しさを保つ一助にもなるでしょう」


オイルの効果を高めるには、筋肉に刺激を与えるフェイシャルマッサージがオススメ。


「最初は小さな円を描きながら、顔の内側から上方向や外側に向かってマッサージします。両耳に向かって手を動かし、長く優しく回転させるのがコツです」


さらにハイレベルなケアしたければ、お気に入りのフェイスマスクを忘れずに。これを機内での就寝前に使えば、眠っている間に肌が若返るだろう。

快眠グッズを侮るべからず。


機内では、暖かく着心地の良い服装で過ごし、自分に合った枕を持ち込むのは、ジェットセッターの基本。ハリス博士は、騒音や照明を遮断するため、騒音カットのヘッドホンと安眠マスクを欠かさないという。うとうとする前に、照明は薄暗く落としておき、気分が高揚するような音楽や動画、ゲームなどは控えること。スマホやタブレットから出るブルーライトも、言語道断だ。


「明るいと、まだ日中ゆえに活動しなければと脳が勘違いしてしまいます。そのため、メラトニンの生成が抑えられて、睡眠時間が短くなってしまうのです」


どうしても、スマホやタブレットを見る必要がある場合は、「ナイトモード」に切り替えよう。それでも高ぶった気持ちが鎮まらないというときは、数分間、瞑想してみるといい。自分で瞑想するのが難しければ、瞑想のモバイルアプリを利用するのも一案だと、ハリス博士は語る。


「瞑想することで心身ともに落ち着き、眠りにつく準備ができるのです」


長時間のフライトとなると、赤ちゃんの泣き声や同乗者のおしゃべり、目が回るような乱気流などの不測の事態によって、思い通りに休めない、なんてことも。でも、備えあれば憂いなし。着陸時のテンションを上げるためにも、準備万端で出発しよう!

Text: Lauren Valenti

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