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【女子のばんそうこう】「怖い女」という抑止ワード。

  • 2018.11.2
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読者の皆さまにはまだ引っかからないニュースかもしれないけれど、先日、「女性たちの間でグレイヘアというスタイルが広まりつつある」という記事を見ました。年を重ねた女性たちが白髪染めをやめて地毛のままでいるというムーブメントが少しずつ広がっているようです。そういえば本屋でもグレイヘアのスタイルブックが平積みになっていたし、そこに登場する女性たちはいずれも個性が際立っていて素敵だったし、いいじゃんいいじゃん…と私は思ったのです。

しかしその記事を読み進めていくと、「んん?」と思う箇所にぶち当たりました。それは、女性のグレイヘアに否定的な男性の意見。曰く「主張が強い女性という感じがして怖い」「自分が男性として見捨てられた気がして寂しい」…。

そろそろ総白髪にさしかかろうという年齢になってもまだ「主張が強い女はうんぬん」て声に遭遇しなくちゃいけないのか…あほくさ! 同じグレイヘアの男性を見ても、素敵だと思いこそすれ誰もそんなこと言わないのになー。

「主張する女、強い女は怖い(=モテない)」という言葉はみなさんご存知の通り、若い頃から女子たちに五月雨式に降りかかる呪いです。服装や髪型、はっきりものを言うこと…その程度ですぐに「怖そう」というレッテルを貼られがち。さまざまなメディアやシーンで「だからこそ女は優しくやんわりと、男性を立ててうまく操縦しながら生きましょう」とずっと言われ続けてるんですけど、

もういい加減やめてよくないすか?これに忖度するの。

「物言いや自己主張がガンガンに強い人は怖い」ってのは分かります。でもそれは男女関係なく「人として、キャラとして怖い」って話ですよね。でも、男だと「頼もしい」が、女だと「おっかない」になるみたいなの、もう勘弁です。

好き嫌いの話なら個人が思う分にはいいんですけど、それをあまねく女性に吹き込まないでほしいよね。世の中には「女性は俺より弱くあってほしい」という男性がそんなたくさんいるの?マジで?女が下になることでやっと保てる男のアイデンティティなんて羽毛じゃないですか。羽毛の軽さ。吹けば飛ぶ。それを保護してあげる必要なくない…?

そういう男性はこの世界の片隅でお好きにやって頂いて、女子のみなさんは決してそれを「男性の総意」「世の真理」とは思わないようにしましょう。
もちろん「威圧的、高飛車」みたいなのは男女問わずよくないけど、これからの世の中、なるべく心身ともに「強い女」である方がいいと私は思います。自分のためにも、パートナーのためにも、社会のためにも。そして「女は弱い方がいい」と思ってる男よりも「強い女がいい」と思ってる男を探しましょう。大丈夫、そういう男性は意外とたくさんいるから。

弱いふりして男に庇護されて生きられた時代は、とうに終わった気がします。男だって決して強い生き物じゃないってことは、みんなうすうす気付いてるはず。これからは男女助け合ってサバイブしていく時代。ならば片方が弱った時、もう片方ががっちり支えられないと困りますよね。

飲み会で一方的には話しまくらない方がいい。でも男性を立てるために「そうなんだーすごーい」という役割におさまる必要はない。
年長者を敬い、彼らに可愛がられることは悪くない。でも彼らの「若い女は無知」という思い込みに合わせる必要はない。
バリバリ稼ぐ男を支えるというのもアリだ。でも「私は彼に比べて大したことないし」と思ってしまうのは大きな間違い。
周囲をなごやかにするのも大切なこと。でも空気読みすぎて「NO」を引っ込めるのはやりすぎ。
人の気持ちを考えられる優しい女は貴重だ。でもあなたを大切にしていない人に尽くすのは時間のムダだ。

自分と、大事な人を守る。それは時に「怖い」と言われることもあるだろうけど、知ったこっちゃありません。卑怯なもの、ナメてくるもの、よこしまなものをはねのけるためにも、女はちょっとくらい怖くてナンボですわ。
強くたって、しっかり者だって、時に怖くたって、男を褒めて2人で笑いあって幸せになることは十分できます。愛嬌も可愛げも両立できます。
見た目はふんわり柔らかでも、噛んだらしっかり芯がある。そんな絶妙な焼き加減の女でいきましょうぜ。

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