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イブ・サンローランが初のミュージカル化 日本人キャストが意気込み語る

  • 2018.10.30
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ファッションデザイナーのイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の人生を題材にしたミュージカル「イヴ・サンローラン」が2019年2月15日~3月3日に東京、3月26日に兵庫で公演される。10月30日に製作発表会が在日フランス大使館で開催され、キャストと製作チームが挨拶をした。

イヴ・サンローランは14年に2作品で映画化をされたが、ミュージカルになるのは今回が初めてのこと。物語は、デザイナーのクリスチャン・ディオール(Christian Dior)が急逝し、21歳の若さで後継者に抜擢されたサンローランが、「クリスチャン ディオール」のデザイナーに就任する場面から、60年代の戦争を経て、生涯のパートナーとなるピエール・ベルジェ(Pierre Berger)との出会い、そして自身のブランドを立ち上げトップデザイナーとして駆け上がっていく姿まで、華やかながらも孤独や壮絶に生きた光と闇を描く。

キャストはWキャストを立て、サンローラン役は舞台「エリザベート」や「レ・ミゼラブル」に出演した俳優の東山義久と、舞台「美女と野獣」や「ライオンキング」などに出演した海宝直人の2人。イヴを生涯支えたパートナーのベルジェ役を俳優の上原理生と大山真志、クリスチャン・ディオール役を大山真志と川原一馬が演じる。女優の安寿ミラはサンローランの母のリュシエンヌ(Lucienne)や、ココ・シャネル(Coco Chanel)らを担当する。

作・演出を担当するのは文化庁芸術祭演劇部門優秀賞を受賞し、ミュージカルやストレートプレイなどの演出を手掛ける荻田浩一。 衣装はファッションデザイナーの朝月真次郎、音楽は斉藤恒芳。企画・製作はMGH、ニッポン放送、協力にピエール・ベルジェとフランス著作権事務所が名を連ねる。17年9月に亡くなったベルジェも生前から同作の製作にゴーサインを出していたという。

衣装を担当する朝月は「サンローランの名に恥じない衣装デザインを死ぬ気でやりたい。もともと大学を卒業しアパレルメーカーのジュンで働いていた頃、佐々木忠(現ジュン会長)さんからサンローランがファッションに与えた影響を聞いていた。さまざまなスタイルを作ってきたことに加え、彼はそれまで高級な注文服を好きな人に作るオートクチュールから、誰もが購入できる既製服、プレタ・ポルテを世に広めた“既製服の神様”だ。この作品をご覧いただく方に彼についてもっと知っていただけたらうれしい」と語った。

ローラン・ピック(Laurent Pic)=駐日フランス大使は「サンローランはフランス人にとってエレガンスを象徴する存在。日本の皆さんに改めてサンローランに接していただく機会になり、発見と再発見があることを期待したい。このミュージカルを見て、フランスのライフスタイルのあり方を感じてほしい」とコメントした。

■東京公演
日程:19年2月15日~3月3日
会場:よみうり大手町ホール
住所:東京都千代田区大手町1-7-1

■兵庫公演
日程:19年3月26日
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
住所:兵庫県西宮市高松町2-22

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