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年収に影響が!? 文系の子どもに伝えたい「数学を学ぶメリット」2つ

  • 2015.3.6
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【ママからのご相談】

中学生の娘がいるのですが、数学の成績だけ悪いです。一生懸命に、時間をかけて勉強しているのに、テストの点数は一番低いです。最近は、「こんなの将来使わない! 私は文系に進む! 数学は捨てる!」と嘆き、半ば諦めているようにも見えます。 私も主人も文系で、完全に遺伝なので私達の責任ではありますが、それでも数学を学んでおいて損はないと思います。娘に数学の必要性を伝えたいのですが、どうしたらいいでしょうか。

●A. 数学を学ぶことで論理力を得られ、将来的に年収にも影響するというデータもあります。

ご相談ありがとうございます。プロ家庭教師の佐々木恵です。

私は勉強が苦手な女子中学生をメインに指導していますが、最も多い相談が、「数学ができない!」というものです。研究結果では、数学の得意不得意に男女差は見られないそうですが、それでも数学嫌いな女子はとても多く、「こんなの将来使わない!」と嘆く生徒によく出会います。

今回は、そんな数学嫌いな人たち、数学を学ぶ意義が見いだせない人たちに数学を学ぶ意義を伝える際に、話してあげたいことをご紹介します。

●数学は工夫次第で面白くなる

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『数学は芸術である』(『ドラゴン桜』三田紀房より引用)

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という言葉があります。

例えば、14×15のような計算はどのようにしていますか?

もちろん、筆算を書いて丁寧に解くのもいいのですが、分解して“7×2×15=7×30=210”として計算するとスピーディに解くことができます。数学が好きな人、得意な人は、筆算でコツコツというより、“もっと楽に、もっと美しく”する方法を常に考えています。

そのコツは、分解して並べ替えて整理すること。こうした思考をもって、美しく正確に解こうと考える力が数学脳を鍛えます。

●数学は論理的思考力を鍛える

文系を目指す高校生は、「数学は苦手なので」と早々に数学を捨ててしまうことも多いですが、これはとてももったいないことです。

数学は、論理的に思考する力、段階に応じて答えを求める力、加えてそれらを説明する力が求められます。文系だからこれらを放棄していいというわけではありません。当然、文系は文章を書くことになるわけですが、そこには論理性や伝わりやすさが求められます。数学をしっかり学んでおくことで、論理力は上がります。

●数学ができる人ほど年収が高い?

『理数系科目学習者の昇進・就業形態(正規・非正規)・平均所得に関する調査結果』によると、大学受験で数学を選択した文系学部出身者は数学を選択しなかった文系学部出身者よりも平均年収が多く、役職に就いている割合も高いことが明らかになっています。

残念ながら、「数学なんて勉強しても社会で全く役に立たない」というのは真実ではなく、数学が苦手な人の言い訳になっている場合が多いようです。

『教育とは、学校で習ったことをすべて忘れた後に残っているところのものである』と、アインシュタイン(理論物理学者)は言っています。

数学は即効性のある学問ではないかもしれません。しかし、学んでおくことで確実に思考する力、論理性はアップし、ひいては年収にも影響してきます。

ぜひ、お子さんが数学を有意義に学べるよう、サポートしてあげてくださいね。

●ライター/佐々木恵(プロ家庭教師)

塾講師歴6年、家庭教師歴6年。指導してきた生徒数は100名超。勉強が苦手・嫌いな中学生・高校生の苦手科目を克服する指導に定評がある。特に数学指導では、定期テストの得点を3か月で30点以上引き上げることも。勉強が苦手で自信がなかった学生時代に、当時の恩師から褒められたことで成績が急上昇し、自信をつけた。この経験から、現代の子どもたちに社会で生きていくために必要な自信を培ってもらうことを目標に、その子の性格や特性を分析し、その子に合った勉強法を提案し、個別授業を展開している。2014年4月25日に、電子書籍「うちの子なんとかなりませんか? 勉強嫌いを克服して30点上げる7つの方法 (ごきげんビジネス出版)」を発売。

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