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なぜ寝酒はNG? ママがストレス発散できる“お酒”との付き合い方

  • 2015.3.6
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【ママからのご相談】

私は決してお酒に強い方ではなく、すぐ顔が赤くなって眠くなってしまう体質なのですが、最近寝る前のお酒一杯がやめられません。育児家事で疲れて家族が寝静まった後に、一人で少しだけ(コップ1杯か缶チューハイ1つ)飲んで、ちょうどよく酔いが回って眠くなってきた時に寝ることが多いです。旦那に、「寝る前はお酒飲まない方が良い」といつも注意されます。 私としては、ストレス発散にもなり、またいい感じで眠くなってきて眠れるので問題ないと思うのですが、やっぱり寝る直前に飲むのはよくないのでしょうか。昔、赤ワインならいいというようなことを聞いた気もするのですが、ホットワインでもいいのでしょうか。

●A. ストレス解消という意味での飲酒は、量と飲む時間に気をつければ問題ありません。

ご相談ありがとうございます。フリーライターの桜井涼です。

お酒は、昔から“百薬の長”と言いまして、飲む量と飲む時間さえ気をつければ良いとされてきました。相談者様のように育児や家事を終えて、静かな時間を1人でゆっくり過ごすために飲むのであれば、むしろストレスの解消に大いに役立っているのではと考えています。

ご主人様が、「寝る前はお酒飲まない方が良い」と言われることがとても気にかかっているご様子ですね。なぜ、寝る前の飲酒が良くないとされているのかを理由について知れば納得して飲酒を楽しむことができるのではないかと思いましたので、ご参考にして頂ければと思います。

●“寝る前はお酒飲まない方が良い”のはなぜ?

“寝る前のお酒=寝酒”という発想があります。これが良くないのです。寝やすくするために飲むということは、睡眠薬の代わりのようなものになります。

お酒を飲むと眠くなってくるので、薬よりは頼りやすいイメージがあります。しかし、お酒に頼ってしまうと、寝付きは良いのですが浅い眠りが長時間続いてしまい、体の疲れが取れない状態になることがロンドン睡眠センターの研究結果からわかっています。そのため、長く続けると睡眠障害に陥ってしまうこともあるのです。

また、寝るために飲むお酒は、長く続けると量が増えてしまいますので、アルコール依存症になってしまう危険性もあり無視はできません。ここまでの話は、多く飲んでしまう人の話です。相談者様のように自分で決めた量を飲むにあたっては、さしあたり問題はないかと思います。

ストレス発散の目的で“量の少ない飲酒”であること、“睡眠薬の代わり”ではないことの2点に注意をおくことが大切です。

ワインのお話がありましたが、カフェインを多く含むワインなどのお酒は、寝る前にはオススメできません。眠りの妨げになってしまうからです。健康のことを考えるのであれば、それ以外のものにしましょう。

●お酒の適量と頻度について

お酒の適量ですが、健康な成人(体重60kg)の場合、日本酒1合・ビール中ビン(500ml)1本程度が適量とされています。相談者様の場合、「コップ1杯か缶チューハイ1つ」と言われているので、適量範囲以内であることがおわかりになると思います。

お酒の頻度ですが、肝臓に負担をかけてしまうことが健康を害してしまうことにつながりますので、週に2回の休肝日を設けることをオススメします。休肝日の際は、ノンアルコールを飲むようにするなどして、1人の静かな時間を楽しむことは続けて頂きたいと思います。

●飲むときの注意点4つ

江戸時代に書かれた予防医学書『養生訓』には、飲酒について次のことが書かれています。

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『酒を飲には、各人によつてよき程の節あり。少のめば益多く、多くのめば損多し』

(訳:お酒を飲む量は、人それぞれ適量がある。それを知って、程よく飲めば益は多く、飲み過ぎれば損が多くなる。)

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はっきり言えば、お酒はほどほどが良いということです。量を守ってたくさん飲んでしまうようなことがないようにしましょう。その他に、次のようなことにも注意が必要です。

・飲んだら最低でも1時間(できれば3時間)は、起きていること(血中のアルコールを下げるため)

・お子さんの体調の悪いときは飲まないようにする(夜は何が起きるかわかりませんから)

・薬を飲んでいるときは飲酒しない(薬が効きすぎてしまいます)

・妊娠しているときは飲酒をしない(胎児に影響を及ぼしてしまいます)

以上の点に注意することで、ご主人様の忠告を守ることにも近くなりますし、自分の体を守ることもできます。また、お子さんに何かあったときに対処しやすくなることは、常に考えておく必要があるのではないでしょうか。

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相談者様の体のことを心配してくれる優しいご主人様のために、寝る直前の飲酒を控え、飲んだら1時間ほど時間を過ごしてからお休みになることも大切かと思います。

ストレス解消のための時間を持つこと、静かな時間をゆっくり好きなものを飲んで過ごすことは、心の健康のために本当にいいことだと思います。むしろ、必要枠と言っていいでしょう。これからもその時間を大切にしてくださいね。

【参考リンク】

・アルコール健康医学協会 | 公益社団法人

●ライター/桜井涼(フリーライター)

新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

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