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めざしたのは、究極の定番。くらしをシンプルにするブランド“THE(ザ)”【Editor’s Eyes vol.73】

  • 2018.10.26
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めざしたのは、究極の定番。くらしをシンプルにするブランド“THE(ザ)”【Editor’s Eyes vol.73】

2018.10.26

めざしたのは、究極の定番。 くらしをシンプルにするブランド“THE(ザ)”

はっきり言って、ダサいのはきらい。性格がよくても、見た目がダサい男性はちょっとね……というのとおんなじで、日用品だって、いくら品質にこだわっていても、パッケージがダサければお付き合いするには至らない。そんなだから、稀に高スペックでルックスも◎なんていうもの(人も)に出会えると、日々の暮らしは途端にハッピーになる。

“THE(ザ)”は、トータルディレクションをgood design companyの水野学氏、プロジェクトマネージメントを中川政七商店の十三代 中川政七氏、プロダクトデザインをPRODUCT DESIGN CENTERの鈴木啓太氏、プロダクトマネジメントをTHEの米津雄介氏が担当。めざすのは、「これこそは」と言えるもの、例えばTHE JEANSといえばLevi’s501というようなこれからの“THE”を生み出すこと。

人と環境を考慮して開発された洗剤「THE 洗濯洗剤」

洗剤を洗濯だけで終わらせない

例えば、洗濯。これまで洗濯洗剤、柔軟剤、おしゃれ着洗剤と3本あったものが、“THE”ならこれ1本。日用品って、用途に合わせてあれやこれやと増えがちで、戸棚の中で意外とスペースを食う存在だったりする。さらにこの洗剤、1:4の比率で薄めれば、お風呂やトイレなど水回りのお掃除にも使えるそう。これで3本分の日用品のスペースを省略できちゃうってわけだ。

で、使ってみたらやっぱりいい。今の季節、外に干してもカラッと乾かない洗濯物も生乾きの臭いが一切しない。香り成分にラベンダーの精油を使用しているが、ムンムンするようなフローラル感はなく、ユニセックスで使える大人っぽい香り。使用後7日間で100%生分解されるそうで、環境配慮なんて大それたことの前に、わが家の排水パイプの異臭や詰まりがなくなるというのは喜ばしいかぎり。

“除菌”ではなく“消毒”に注力した「THE WET TOWEL」

出しっぱなし大歓迎

小さい子どもがいる家庭では、ティッシュペーパーよりも権力のあるウェットティッシュ。手でごはんを食べたり、その手でものをいじったり、食べ終わったあとの口のまわりは大惨事だったりで、1回の食事で何枚ものウェットティッシュを消費する。“THE”のそれは、ウェットティッシュではなくウェットタオルと呼ぶだけあり、こだわりの厚手の不織布で作られたシートは保湿性が高く、1枚できれいに汚れを拭ってくれる。

究極と言われるのにはワケがある。ウェットティッシュに必要なのは、きちんときれいになっている安心感だと言いきり、菌をある程度取り除く「除菌」ではなく、有害な細菌の毒性を無力化させる「消毒」に注力。なるほど、確かに。一般のウェットティッシュのパッケージには「除菌」と書かれていることが多い。ウェットティッシュはテーブルに出しっぱなしにしているアイテムだけに、このデザインは素直に嬉しかったりする。

水から生まれた汚れ落とし「The Magic Water」

使われ続ける万能性

マルチクリーナー、実は持ってないんですよ。なんかこうマルチに活躍する人ってほんのひと握りだし、それぞれ得意分野があるからこそお互いをリスペクトできるっていうか。試しにキッチンの油汚れにシュッとひと吹き。きれいに落ちました。冷蔵庫のベタベタ汚れ、はいピカピカです。密かな敵意や嫉妬心も拭い去る「The Magic Water」に完敗した。

いわゆるアルカリ電解水なので、除菌力も高い。まな板にもシュッとひと吹き。効果が目に見えない部分ではあるが、もう私たちの間には絶対的な信頼感が生まれている。このマルチクリーナーのすごいところは、原料が水オンリーであること。特許を取得した技術で生成した「魔法の水」は、金属にも使用できるというから恐れ入る。汚れ落ちはもちろん、拭き跡がさらっとしているのもいい。水だから当たり前か。

まとめてみた

“THE”にはアパレルや雑貨もあるが(むしろこっちがメイン)、それらがすべての人にとって究極の定番であるとは限らない。でも、そのものづくりの姿勢に強く共感した私は、自分にとっての「これこそは」を見つけて消費していきたいと思うのである。時代の流れ的にもそうでしょ。

(Text:Ayako Takahashi)

THE(ザ)
http://the-web.co.jp

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