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ギャラリーと寿司店が融合! 元町「Gallery+Sushi三郎寿司 あまね」

  • 2018.10.22
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横浜・元町の仲通りと言えば、クラフトマンシップストリートとも呼ばれ、手仕事の工房が多く立ち並ぶ。「職人の街」とも呼ばれるこの通りで、一際異彩を放つ店がある。それが、2018年4月にオープンした「Gallery+Sushi三郎寿司 あまね」だ。

カウンターやギャラリーの作品に囲まれながら、寿司を食べることも貴重な体験

ギャラリーのような広い店内にカウンターを配置

カウンターやギャラリーの作品に囲まれながら、寿司を食べることも貴重な体験
(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳

仲通りを歩けば、その店構えに目を奪われる。広い店内にはギャラリーとなり、その中にバーのようなカウンターが配置されている仕組み。白い壁が、スタイリッシュな雰囲気をいっそう際立たせている。

店主は、同じく元町「三郎寿司」の息子・田口竜太郎さん。三郎寿司と言えば、元町の中でもクラシックな寿司店として有名。元を辿れば、表通りで営業をしていたこともあるという老舗だ。そんな老舗の名前を背負ってはいるが、寿司店のイメージとは離れているように感じるのが、田口さんの店舗。

元町で異彩を放ち、足を止めて覗く人も多い
(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳

以前は、「三郎寿司」を継ぐ気はなかったという田口さん。築地の仲卸で目利きとしての腕を鍛えた修業時代に、たくさんのアーティストと出会う。その人たちの作品を世に出せないかと考えたとき、浮かんだのが「職人」というキーワードだった。アーティストは職人であり、自分もまた目利きとしての職人。寿司店という職人の店育ちで、自分が生まれ育った土地は、職人の街という共通点に気付き、ジモトの元町で発信ができないかと思いつく。ケータリングの寿司などを生業にしながら腕を磨き、「Gallery+Sushi三郎寿司 あまね」をオープンさせた。

メニューは丼ものと助六寿司が中心

店主の田口竜太郎さん。築地で腕を磨いた経験から、各方面への顔も広い
(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳

カウンターで味わえる、メニューは丼ものと助六寿司が中心。主力は助六寿司で、特選助六寿司900円などがある。神の豆腐と呼ばれる、鶴ヶ峰「マルトウ豆腐」のこだわりの揚げを使ったいなり寿司と、巻物のセットだ。酢飯は程よい酸味で、甘さすら感じるほど。注文を受けてから作るため、巻き寿司は海苔のパリッとした小気味いい歯応えと、風味が存分に味わえる。また、いなり寿司は揚げとゴマの相性もよい。オープンカウンターで、目の前で作ってもらえるという楽しさや、クラシックな寿司桶で食べられるというのも珍しい。テイクアウトもでき、花見やピクニック時にも良さそう。江戸前寿司という動物性の調味料を使わないことや、食材も揚げやかんぴょうであるため、海外のベジタリアンもこれを目当てに来店するという。

【写真を見る】特選助六寿司(900円)。作りたてを味わえるのも醍醐味。イートインではお茶が付く
(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳

またテイクアウトはできないが、豆腐を使ったあまね丼1,300円といった丼メニューもある。同じく「マルトウ豆腐」の豆腐を使い、レタスやミニトマトのサラダと、酢飯をオリーブオイルでまとめたという一品。思い切って全部をしっかりと混ぜ、好みでブラックペッパーなどで味を変えながら食べる。斬新ながら、これが大人気。今後は、丼のメニューも増やしていく予定。

サラダのようにヘルシーな、あまね丼。シラスの塩気とネギや大葉がいいアクセント。味噌汁付き
(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳
メニューの一例。これだけを見るとクラシックな寿司店のイメージもする
(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳

併設しているギャラリーは観覧自由

実家の寿司店の名前を継いではいるが、内容はいたってカジュアル。寿司店に併設しているギャラリーは入場無料で自由に観覧でき、展示作品の購入も可能だ。ギャラリーと寿司店という、カジュアルに入りにくい場所を身近に感じてもらいたいと今のスタイルになった。現在は店主の知人のアーティストが店を彩り、定期的に入れ替える。このような、ギャラリーが併設した場所は元町には多くある。アーティストの活動の場も広がっているのが、元町のムーブメント。あらゆるスポットでアートに触れることができるのも、いまの元町らしい風景なのかも。

テイクアウトも販売。電話で予約もできるが、その場でテイクアウト用に作ることもできる
(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳

ファッション、グルメ、そして職人。いろんな顔がある元町には新しい店がどんどんオープンし、老舗と新店が切磋琢磨しあっている。この「Gallery+Sushi三郎寿司 あまね」は、そんな街に風をまきおこす存在になりそうだ。(横浜ウォーカー・構成・取材・文/濱口真由美、撮影/島本絵梨佳)

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