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究極のフォアグラを求めて、美食の都パリへ。【世界の極上グルメ旅】

  • 2018.10.18
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究極のフォアグラを求めて、美食の都パリへ。【世界の極上グルメ旅】
2018.10.18 17:00
今月は、最高級食材のキャビア、フォアグラ、トリュフおよびマツタケを贅沢に味わうグルメな旅。第一弾のキャビアに続き、第二弾は、世界中の美食家に愛されるフォアグラを求めて、食の都パリを巡る。話題のシェフのレストランでいただく芸術的な一皿から、気軽に楽しめる人気のビストロまで、世界三大珍味のフォアグラを食べ尽くす味覚の旅へ。

今最も勢いがある、実力派シェフの一皿。


世界三大珍味の中でも人気の高いフォアグラは生産量、消費量ともにフランスが世界一。このところフランス産以外も増えてきているとはいえ、やはり美食の街パリで“本物”を味わいたい。


まずはミシュラン星付きレストランから。「シャングリ・ラ・ホテル・パリ」のメインダイニング「ラベイユ」は、2017年にミシュラン2つ星を、またミシュランと並ぶ美食ガイド「ゴ・エ・ミヨ」でも高評価の3トック(コック帽)を獲得した、今、最も勢いに乗るフレンチレストランの一つだ。エグゼクティブシェフ、クリストフ・モレは、かつてアラン・デュカスの右腕として活躍した人物。パリのエスプリの詰まった彼の料理にふさわしいラグジュアリーな空間で、最高のフォアグラが味わえる。キャリエール=シュル=セーヌ産のマッシュルームと“ダシ”のジェルを添えた魅力あふれる一皿「鴨のテリーヌ」は、ぜひ上質な赤ワインとともに。

ラベイユ (L'Abeille)

10 Avenue d'Iéna, 75116 Paris, France

Tel./+33-1-53-67-19-90
www.shangri-la.com/jp/paris/shangrila/dining/restaurants/labeille/

リーズナブルにフォアグラを楽しめる、予約必須のビストロ。


「パリでフォアグラを食べるならこの店で」と必ず名前が上がるのが、「ドメーヌ・ドゥ・ランティヤック」。お手頃価格で絶品のフォアグラが楽しめるビストロは、オペラ座の裏手の路地にあり、赤で統一された外観が目印だ。一番人気はフォアグラのポワレ。絶妙な火加減で、表面はカリッと香ばしく、中はトロリと濃厚な味わい。高級食材のフォアグラが、ステーキ並みのビッグサイズで運ばれてくる。


各テーブルに置かれたトースターでパンを焼き、その上に生フォアグラを乗せて食べるのが、この店のとっておきメニュー。生のフォアグラがパンの熱で溶け出して、凝縮した旨みだけが口いっぱいに広がってくる。フォアグラ以外にも、コンフィーやリエットなど本格的な鴨肉料理が、リーズナブルな価格で楽しめるのも魅力。いつも満席なので、事前の予約をお忘れなく。

ドメーヌ・ドゥ・ランティヤック (Domaine de Lintillac)

10 Rue Saint Augustin, 75002 Paris, France

Tel./+33-1-40-20-96-27
https://www.lintillac-paris.com/

老舗百貨店「プランタン」に誕生した、コンセプチュアルな食品フロアへ。


今年1月、オスマン通りの老舗百貨店「プランタン」に、初の本格的フードフロア「プランタン・デュ・グー」が誕生した。コンセプトは“選び抜かれたフランスのガストロノミー”。総面積1700㎡の売り場を埋め尽くす、厳選されたメイド・イン・フランスの食品は圧巻だ。8階は、フランスを代表する有名シェフたちがプロデュースするデリカテッセン。アントレからデセールまで、名店の味が楽しめるイートインコーナーは、まるで夢のレストランのよう。


7階には、ソース、オイル、ビネガーから、チョコレートやジャムまで、100%フランス生まれの食材、約2500品が集結。フォアグラのパテ&テリーヌは、1864年創業の名店「メゾン・デュヴェルネ」で購入可能。繊細で豊かなフレーバーを持ち、パリ滞在中の必食アイテムだ。


また、パリでフォアグラを買うなら、セーヌ川に浮かぶ小島、サン=ルイ島の「ラフィット」も要チェック。遺伝子組み換えの飼料や抗生物質は使わず、政府認定の伝統的な飼育方法で育てられた鴨のフォアグラは、直営ショップのほか、国内外の高級レストランにも出荷される。残念ながら日本への持ち込みは制限されているので、味わうなら現地で。サン=ルイ島のショップは店内に試食できるコーナーもあり、予約も可能だ。

プランタン・デュ・グー (Printemps du Goût)

64 boulevard Haussmann, 75009 Paris, France

Tel./+33-1-42-82-50-00
https://www.printemps.com/magasins/actualites/ouverture-printemps-du-gout/paris-haussmann

ラフィット (Lafitte)

8 rue Jean du Bellay, Ile Saint Louis, 75004 Paris, France

Tel./+33-1-43-26-08-63
https://www.lafitte.fr/

高級フードブティック「フォション」による、美食ホテル。


「フォション」といえば、1886年の創業以来、130年以上にわたってパリの人々に高級食材を提供する名店中の名店。今年、創業の地であるマドレーヌ広場の一角に、ホテル「フォション ロテル パリ」をオープンした。デザインは、建築家のリシャール・マルティネとデザイン会社のアトリエ・パリュエル・マルモンが担当し、ヘリンボーンフローリングやフレンチスタイルの窓で、パリのエスプリを表現している。全54室の客室の窓から、エッフェル塔やオペラ座を眺めることができ、パリ情緒を存分に味わえる。


フォションの真髄、食へのこだわりも満載だ。「グルメバー」と呼ばれる客室内のミニバーは、フォアグラにはじまり、ペストリー、ドライフルーツ&ナッツ、シャンパンなど、ストックを自分の好みにあわせてカスタマイズできる。また、ホテル内に「カフェ フォション」を併設。朝食からディナーまで、上質のガストロノミーを提供する。

フォション ロテル パリ (Fauchon L'Hotel Paris)
11 Place de la Madeleine, 75008 Paris, France

Tel./+33-1-87-86-28-00

日本の連絡先:ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド 0120-086-230

料金/1室1泊331.50ユーロ~(2018年10月現在)
www.LHW.com/fauchonlhotelparis

Text: Yuka Kumano

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