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【秋元才加さんインタビュー】三谷幸喜さん作・演出のミュージカルへの思い

  • 2018.10.16
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秋元才加さん

「歴史っておもしろい!」台本を開いた瞬間に、釘づけに

階段で手すりに寄りかかる秋元さん

AKB48卒業後の初の舞台で、三谷幸喜さん演出の『国民の映画』(2014年)に出演。それ以後も、三谷さんが手掛けるドラマ、映画にも登場し、今では三谷作品の“おなじみ”のメンバーとしても知られています。

「これまで何度か三谷さんの作品には出演をさせていただきましたが、ミュージカルは初めて。お話しをいただいたときは、またご一緒できる喜びと同時に、『三谷さんがミュージカル!?』『音楽とお芝居をどんなふうに演出されるのだろう』と、作品にとても興味がわき、ワクワクしました」(秋元さん)

そして、手元に届いた『日本の歴史』の台本を開いてみると、内容がとてもおもしろく、すぐに釘づけになったそうです。

「私は学校の科目の中でも、歴史は苦手でした。年号がズラリと並んでいる教科書を見ても頭に入らず、まったく興味が持てなかったんです。でも、この台本を見ると『歴史って、おもしろい!』と、感激したんです。教科書って、年号ばかりで、その背景に何があったかまで、詳しく書かれていなかったですよね。この台本には、歴史的な出来事がどうして起こり、そこにはどんな人間ドラマがあったかなどが、しっかり描かれています。だから、ぐいぐい引きこまれていきました。もし、この台本をもとに学校の教材ができたら、子どもたちも歴史が大好きになりますよ!」

1人で複数の人物に挑戦。多役だからこそ、多くの自分が見せられる

ワンピース姿の秋元さん

『日本の歴史』は、卑弥呼の時代から太平洋戦争まで、1700年にも及ぶ日本の歴史を歌とお芝居で表現した、三谷さんオリジナルのミュージカル。歴史的なできごとを追いかけながらも、三谷さんらしい人間ドラマを感じられる作品です。

台本を開いたとき、秋元さんがもうひとつ驚いたのが、とにかく役が多いこと!

「この作品には、50名以上の人物が登場します。それを7名のキャストで演じ分けます。つまり、1人が何役もこなすんです。最初は、『いったい、私は何人を演じるのだろう!?』『これは、覚えることが多い!』と、驚きました。でも、こういった特殊な演じ方をする機会に呼んでいただいたということは、三谷さんに少し信頼していただいているのでは?という思いもあります。だから、不安よりも、その期待に応えたいという思いが、強いですね。それから、ひとつの作品の中で何役も演じるということは、自分をさまざまな角度から見ていただくチャンス。大変かもしれないけど、『こんな一面もあるんだ』と感じていただけるよう、一役一役を大事に演じていきたいです」(秋元さん)

歴史上の人物の意外な一面、そして、秋元才加さんの意外な一面が見られる『日本の歴史』。歴史が苦手な人でも、楽しめるこの冬注目のミュージカルです。

後編では、2018年に30歳を迎えた秋元さんの仕事への思いや、体作りについてうかがいました。

(舞台情報)
ミュージカル『日本の歴史』
東京公演 2018年12月4日(火)~28日(金) (世田谷パブリックシアター)
大阪公演 2019年1月6日(日)〜13日(日) (梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)
一般前売開始日 2018年10月20日(土)
・チケットぴあ・ローソンチケット・イープラス(東京公演・大阪公演)、世田谷パブリックシアターチケットセンター(東京公演のみ)、梅田芸術劇場(大阪公演のみ)で取扱い

特設ページ

撮影/布川 航太 取材・文/柿沼 曜子

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