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嫉妬心「見せつけられるリア充SNSにモヤモヤ」この黒い気持ち、どうすれば?

  • 2018.10.16
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会えなくてもお互いの近況や生活ぶりを知らせあうことのできるSNS。元気でやっていることが分かれば、私もがんばろうと勇気をもらえることがありますよね。けれど、その反対にSNSを見たことで、心がモヤモヤとしてしまう…そんなこともありませんか?

見ようと思っていなくても、スマホを見れば目に入ってくる情報。その情報によって生まれる黒い気持ち…。

それは、発信者への「嫉妬心」なのかもしれません。では、なぜSNSを見ただけで、嫉妬心は生まれてしまうのでしょうか?

今回は、嫉妬心の原因とその上手な付き合い方について考えていこうと思います。

■ブログ、Twitter、Instagram…SNSで見せつけられる「リア充」

承認欲求を満たしたくて誰かからの「いいね!」を求めすぎたり、まわりのみんながキラキラしている生活を送っているような気がする。ブログやTwitter、Instagramをやっている人たちから、そんな嘆きの声が多く上がっているように感じます。

SNSを毎日ながめていると「まわりのみんなはこんなに生き生きしているのに、それに比べて私は…」と自分がダメに思えてくる。そんな風に、SNSには自分をネガティブにさせる要素があると感じる人も多いでしょう。

では、どのような時に、人は他人のSNSに嫉妬心が芽生えてしまうのでしょうか。

例えば、自分と同じように働きながら子育てをしている友人がいたとします。その友人がある日「お掃除に1時間もかかっちゃって大変だった…」という投稿をしたとしましょう。

この投稿には「そんなに時間をかけて、大変だなあ」という同情や「手際よくできない自分への自虐なのかな?」という感想を持つ人が大半でしょう。しかし、なかには「掃除に1時間もかかるなんて、それだけ家が広いって自慢したいの?」と自慢をしているととらえる人もいるようです。

また、「毎日子どもの習い事の送り迎えに追われて大変!」とグチをこぼしている友人の投稿には「送迎が大変なほど、習い事をたくさんさせられるお金があるんだ」と自分と相手の経済状況を比べてしまう場合も。

このように、人の嫉妬をあおるような内容ではない投稿でも、別の見方をして嫉妬を感じてしまう人は少なくありません。それはどうしてなのでしょうか?

■嫉妬心が芽生える相手は「自分と同等、それ以下」

実は、嫉妬というものは、対象となる相手の立ち位置が鍵をにぎっています。

例えば、海外セレブモデルや人気女優など、自分と比べようがない存在がSNS上にどんな内容の投稿をしたとしても嫉妬心は生まれないようです。その場合は「すごいな~」「うらやましいな~」といった自然な受け止め方ができ、素直な言葉が出てきますよね。

しかし、それが自分と同等、もしくは自分よりも劣っていると感じている相手が、セレブモデルや人気女優と同じような投稿をしたら、途端に嫉妬心が生まれてくるのです。それは、自分と同等もしくは下と思っていた相手が、「自分が望む状況」になっているから。そのことが許せないんですね。

自分はそうなれないのに、どうして相手だけ私の望む状態になっているのか…。相手を許せない気持ちが嫉妬心となってムクムクと大きくなっていくのです。

そういった嫉妬心は、物事・人をすぐ自分より上か下かでジャッジしたがる思考の人や、子どもの頃から我慢を強いられ自分の欲求を押さえつけてきた人に、特に生まれやすいといわれています。

自分にはできないこと、できなかったことが「できてしまう相手」に嫉妬を感じるのです。




■嫉妬心は「自分の欲求をわかりやすく映す鏡」



では、嫉妬心を持ってしまった時はどうしたらいいのでしょう。

実は、嫉妬心を持つこと自体は決して悪いことではありません。けれど、心がモヤモヤしたままでは自分がつらくなってしまいますよね。そんな時に心がけてほしいのは、「嫉妬している自分」を認めることです。

嫉妬している自分を認めると、自分が今「なにを求めているか」がハッキリと分かるようになります。

例えば、友人の「家が広い」ことに嫉妬を感じたら自分は「広い家に住みたい」と思っていることが分かりますよね。夫婦2人きりで仲睦まじく外食している食事写真に嫉妬したら、もしかしたら「夫ともっと仲良くなりたい」と思っているのかもしれません。

自分の求めていることが明確になれば「どうしたら、そうなれるのか」を考えるキッカケになることもあるでしょう。そう考えれば、嫉妬心を抱くことは、今より良い状態に向かう気づきとなってくれるのではないでしょうか。

また、初歩的ですが「SNSを目にしないこと」も高い効果があります。そうは言っても、今までチェックすることが習慣になっていたのに、いきなりやめるのは難しいですよね。

そんな時は、こんな方法を試してみてください。それは、ただひたすら「目の前のことに集中すること」です。SNSをチェックしている時は、どんな時ですか? しなければならないことを放っておいていたり、できないと思っていることを前に躊躇(ちゅうちょ)したりして、ついついスマホを手に現実逃避している時ではありませんか?

例えば、お皿を洗う、掃除機をかける、夕飯の準備をするといった家事ひとつひとつにも集中して取り組む。丁寧にゆっくり行うのも良いですね。本を読む、自宅で映画を観る、子どもと遊ぶといったことも、スマホ片手ではなく、それだけに真剣に取り組む。

今まで「なんとなく」で過ぎていた日常の流れ作業だとしても、ひとつひとつのことに集中してみましょう。すると、終わったあとにやりきった爽快さや気持ち良さが残ることに気づくかもしれません。

日常でそうした習慣を心がければ、SNSを目にして一喜一憂する機会も自然と減っていくのではないでしょうか。

(佐藤栄子)

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