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新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを

  • 2018.10.2
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名古屋・亀島にある「喫茶ゾウメシ」は、愛知県西尾市の味噌屋・今井醸造が営む喫茶店。丹精込めて作った味噌をたっぷり使ったごはんや、昔懐かしいカスタードプリン、色とりどりのクリームソーダなど、心くすぐる“愛されメニュー”が並びます。 「一つひとつを丁寧に、しっかりとこだわって」。そんな気持ちが詰まった喫茶店には、毎日たくさんの人が訪れています。

新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを
新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを

落ち着いた時間を過ごす、クラシカルな店内

新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを
店先には食品サンプルが。店内はソファ席のほか、家族で利用しやすそうな座敷席も

喫茶ゾウメシがオープンしたのは2017年9月。今井醸造が手がけるカフェ「ぞうめし屋」の2号店として登場しました。

「ゆっくりと、落ち着いた時間を過ごせる喫茶店にしたくて」と話すのは、喫茶ゾウメシ店長の稲吉さん。場所は名古屋駅からひと駅外れた亀島駅の近く。元々、喫茶店だったお店を改装して、「新しいけど、懐かしい」と感じるクラシカルな雰囲気に仕立てました。

新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを
今井醸造の味噌も販売。「豆みそ」(410円)は“つぶ”と“すり”の2種類

イスやテーブル、ランプは、元々の喫茶店が残したものを活用しています。生地や天板を張り替えたり、タイルを並べたり、壁紙を木目調のものにしたり。昔からの趣は残しつつも、新しいセンスを取り入れた空間に魅力を感じます。

素材にこだわり、しっかりとおいしい味噌メニュー

新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを
「肉みそのり玉プレート」(896円)。ご飯、肉味噌、焼きのり、素揚げしたナスとかぼちゃなどが一皿に

喫茶ゾウメシの名物と言えば、うま味たっぷりの豆味噌を使ったワンプレートごはん。なかでも、「肉みそのり玉プレート」は、ぞうめし屋が移動販売だった頃からの人気メニューです。

肉味噌は豆を潰した“すり味噌”を使い、ショウガ、酒、みりん、砂糖で味を整えます。ふっくら炊いたご飯に肉味噌をたっぷりのせて食べれば、その「間違いなし」の組み合わせに箸が止まりません。
次に、横に添えられた焼きのりも一緒にどうぞ。口に広がる磯の香りがアクセントになって、まったく違う味が楽しめますよ。

新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを
今井醸造の味噌は溜まりを搾らず、うま味を逃さない状態で生産しています

そのほかにも、温玉を崩して、素揚げした野菜を味噌にディップしてなど、ワンプレートでいろんな食べ方を楽しめるのもポイント。お米は愛知県産、焼きのりは三重県産、野菜は国産など、食材はどれも産地にこだわって選んでいるそうです。

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「みそ煮込みうどん(赤みそor白みそ)」(972円)。ゾウがプリントされたかまぼこもキュート

もうひとつの名物は、赤・白の味噌から選べる「みそ煮込みうどん」。名古屋らしく濃厚な赤味噌も良いですが、せっかくなので珍しい白味噌をチョイスしてみてはいかがですか?
カツオと昆布のうま味をしっかりとった出汁に、甘い白味噌がよく合っておすすめです。「キムチ」や「チーズ」、「トマトソース」(各108円)をトッピングして食べる人も多いのだとか。

クリームソーダにカラメルプリン。レトロな風合いの喫茶店スイーツ

新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを
「クリームソーダ」(各540円)はミルクジェラートをのせて、さらに「ぞうめしクッキー」(86円)をトッピング

おいしいごはんをいただいた後は、見た目もキュートなドリンクやスイーツでさらに心を満たしましょう。喫茶店の定番と言えば、透き通るソーダにアイスを浮かべた「クリームソーダ」。緑・青・赤と3色あってどれにしようか悩んでしまいますね。

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「カスタードプリン」(453円)と、北海道産の生クリームを使ったソフトクリーム(345円)

手作りの「カスタードプリン」は透明な器に盛り付けた、シンプルで昔懐かしい見た目。スプーンを入れると少し固めで、濃厚な卵の味にほろ苦いカラメルソースがよく合います。
「岡崎市の養鶏場が作るランニングエッグというブランド卵を使い、カラメルソースは味噌屋らしく、みりんを加えています」と稲吉さん。みりんを使うことで香りが立ち、苦味にクセのないカラメルソースができるそうです。

空間、ごはん、スイーツ。すべてに「こだわり」を詰め込んだ喫茶店

新しいけど、懐かしい。味噌屋が営む「喫茶ゾウメシ」で至福のひとときを
仲良く作業するスタッフ。真ん中にいる店長・稲吉さんの笑顔もすてき

店の佇まいやごはん、スイーツなど、一つひとつに丁寧さを感じる「喫茶ゾウメシ」。
「食器は瀬戸市のマルミツ陶器さんのをよく使ったり、食材は『できるだけ国産を』と仕入先を探したり、オーナーがとても細かくこだわっているんです」と稲吉さんは話します。
一方メニュー表はシンプルで、そんなこだわりを大きく宣伝しないところも、喫茶ゾウメシの居心地の良さを作っているポイントかもしれません。

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レジ横にはマッチが。クリームソーダとプリンのイラストが描かれています

年配の方にとっては懐かしく、若い人にとっては新しい。店内で思い思いに時間を過ごすお客さんの姿を見ていると、そんなことを感じさせます。地域の人にはもちろん、旅行者にも末永く愛されるお店であってほしいものですね。

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