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やっぱり結果が全て? 目標をクリアできず自己嫌悪に陥ったときの発想法

  • 2015.3.4
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【パパからのご相談】

新年に仕事でも家庭でも目標を立てていますが、なかなか達成できません。子どもがいるから予定通りいかない、家族の都合もあるからと思いながらも、最終的には自分の本気や信念が足りないからではないかと思ってしまいます。 目標を達成できる方法はないでしょうか?

●A. 目標を達成できないことがストレスになっていたら、目標の前提やあり方を変えてみましょう。

ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。

セミナーや自己啓発書で目標を立てることの重要さを講師や著者が話していることは多いです。そのため、新年や新年度といった節目に目標を立てられる方は多いのではないでしょうか?

私も以前は新年に目標を立てていました。しかし、なかなか達成できないことも多く、自分の努力や頑張りが足りないと自己嫌悪に陥っていました。

●目標がないほうがよいときもある

セミナー講師の齊藤正明さんは著書『仕事・人間関係・人生で「このままじゃイヤだ!」と思ったとき読む本』でこうおっしゃっています。

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『私たちは、仕事を含めた人生とは、計画通りにいくものと考えてしまいがちです。けれども実は、景気が悪くなった/よくなった、取引先の上司とたまたま相性がよかった/悪かった、など現実には自分自身ではコントロールできないことのほうが多く、結果もそれらの要因によって大きく左右されてしまうのです。 それなのに、目標に沿ってたてた努力を実行すれば自分の期待する結果を得られるはずだと考え、思うようにいかないと必要以上に落ち込んでしまう。とりわけ日ごろから落ち込みがちな、私のようなタイプの人間にとっては、目標はかえってないほうがよいものではないかと思います』

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私も齊藤さんと同様、日ごろから落ち込みがちで、目標達成ができないと“できなかったこと”が目につき、イラつき、落ち込みます。

今は目標を書くことを一切やめてしまいましたが、目標を書いていたころより成果が出ていないかと考えると、そんなことはありません。自分自身コントロールできないことが働いて、思いもよらなかった良い結果が出たということもあります。

●目標を絶対なものにしない

そうはいっても全く目標を立てないということも難しいかと思います。そういった場合は、目標の位置づけを変えてしまいましょう。達成しないと自分がダメである、ダメになると考えるのではなく、こう進んでみたいという基準みたいなものと考えるのが良いかもしれません。

齊藤さんの著書にはこういった記述もあります。

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『「絶対にそこに到達する」という前提で目標を立てるのではなく、結果的にその目標からずれていったときに、どう修正していくかを考えるための「基準点」ぐらいに考えておくといいのではと思います』

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齊藤さんは、セミナーで目標を立てることを勧められる、しかし、達成できない、その結果セミナー講師から罵倒される、新たな目標を立てるを繰り返して、おかしなことになっていると気づかれたそうです。

目標達成できないことで自分を追いつめて苦しくなっているときは、ぜひこういった考え方も取り入れてみてくださいね。

【参考文献】

・『仕事・人間関係・人生で「このままじゃイヤだ!」と思ったとき読む本』齊藤正明・著

●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)

東京都在住36歳。短大卒業後、一般事務・専業主婦を経て、長男が1歳の時に建材メーカーに再就職し、総務・労務も担当する経理主任として8年勤務。現在は税理士事務所にて経理事務業務のほか、Webや雑誌にてライティングを行う。夫、小学5年生の男子、保育園児の5歳男子と暮らす。著書『仕事も子育ても自分もうまくいく!「働くママ」の時間術』日本実業出版社より出版、台湾版も発売中。

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