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ネコちゃんに教わる、シニアペットと暮らす心得<お別れ編>

  • 2018.9.23
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愛猫との生活を描いたマンガブログ『うちの猫がまた変なことしてる。』が大人気の、卵山玉子さんによる、犬や猫の終活について描いたマンガ『ネコちゃんのイヌネコ終活塾』。ネコちゃんがペットの終活について、さまざまな専門家(犬と猫!)から学ぶ、かわいくて勉強になる一冊です。



その中から、今回はペットが亡くなってしまったときのため、知っておいた方がいいことをご紹介します。



■ペットとのお別れの方法
ペットとのお別れ。想像しただけでも辛く、あまり考えたくないことではありますが、お別れはいつか来るもの。現実感の薄い元気なうちに考えるほうが、気が楽なのだとか。



葬儀はペット葬儀者に依頼したり、自宅に庭がある場合は、庭に埋葬するなどの自宅葬、自治体に依頼するなどの方法があります。自宅まで火葬車に来てもらって火葬に立ち会えるなど、葬儀会社もサービスも増え、選択肢も広がっているのだそう。

注意するべき点は、悪質な葬儀会社もいるということ。やはり、冷静な判断ができるうちに、信頼できるペット葬儀業者を調べておく方が良さそうですね。

ペットの供養は特に決まりがないので、飼い主が納得のいくやり方で大丈夫。遺骨についてはゆっくり、手元供養しながら考えればいいようです。

■もしペットを飼えなくなったら
ペットの病気や死について考えると同時に、考えなくてはいけないのが、自分が飼えなくなったときのこと。可能性はゼロではないと考えると、普段から対策をしておきたいものです。



本書の付録になっている、終活ノートにペットの生活習慣や個性を書いておいたり、万が一のときに託す人や場所を探し、備えることも大切です。

ただ、ペットを飼うにはお金も必要。ペットの世話をしてくれる人が見つかったら、遺産贈与したり、信託銀行にお金を預けてペットのために使ってもらうことを考えても。



もし見つからなかった場合は、長期滞在できるペットホテルや老犬老猫ホームなど、信頼できる場所を探すのも一案です。ただ、そういう場所は増えている反面、なかには環境のよくないホームもあるようなので、第2の家を探すつもりで、2軒以上は見比べるのがおすすめなのだとか。

■ペットが亡くなったそのあとに
最後は想像もつかない、ペットとのお別れした後のこと。悲しみは無理に抑え込まず、言葉にしたり、思い出に浸ったり、十分に表すことが立ち直りのきっかけにもなるよう。


「こうしていれば、もっと長生きしたのでは」と自分を責めてしまいがちですが、一緒に過ごした時間は、飼い主もペットも幸せだったと考えてみては? 幸せだったのだから、いなくなったら悲しいのも当たり前です。もし寂しくて毎日ふさぎこむようなら、もう一度ペットを迎えることを考えてみても。思い切り泣いて、ゆっくり受け入れていけばいいと考えると、少し心が軽くなる気がします。

このようにかわいいマンガで、やさしく丁寧にペットの終活について教えてくれる一冊。

あとがきにも書かれていますが、終わりを意識すると「いま一緒にいるペットにしてあげたいこと」を自然と考える機会にもなります。ペットと暮らすために知っておきたいことがまとまっているので、もっと詳しく知りたい人はぜひご一読を。持っておけば、いざ判断するときに参考になるはずです。

マンガでわかる! ネコちゃんのイヌネコ終活塾
卵山玉子 著/WAVE出版 1,200円(税別)


ペットの病院、お金、介護、葬儀、ペットロス…。ネコ好きマンガ家の卵山玉子さんが専門家にきいてわかりやすくマンガでまとめた一冊。まだ若くても知っておきたい情報が満載。「今」がもっと愛おしくなる、愛犬・愛猫の老い支度本です。<卵山 玉子(たまごやま・たまこ) プロフィール>


ネコ好きのマンガ家。アメブロ公式トップブロガー。愛猫との生活を描いた猫マンガ『うちの猫がまた変なことしてる。』(KADOKAWA)で人気を博す。主な著書に『ネコちゃんのスパルタおそうじ塾』(WAVE出版)、『シュウさま-保護猫カフェからやってきた3本足のモフ天使』(WAVE出版)、『イラストでわかる! ネコ学大図鑑』(宝島社)等。
・ブログ「うちの猫がまた変なことしてる」

(赤木真弓)

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