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<試写室>「―激アツ!! ヤンキーサッカー部」まさに“激レア”な青春物語!

  • 2018.9.21
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「筋書きのないドラマだからこそ面白い」という言葉をよく聞く。

【写真を見る】浅香航大のチェーン回しは衝撃…いや、笑撃の光景!?

爽やかイケメンっぷりが際立つ竜星涼
(C)テレビ朝日

そのまま“校閲ガール”にでも提出しようものなら「筋書きがあるからドラマなので、筋書きがないならドラマとは言えないのでは?」と赤字で指摘されそうだが、まあそれはともかく。

時として号泣必至のヒューマンドラマよりも号泣するストーリーがスポーツでは起こることがある。

今では常連といってもいいサッカー日本代表が初めてワールドカップ出場権を得た、いわゆる“ジョホールバルの歓喜”もその一つだ。

同W杯最終予選で出場機会がなかった岡野雅行がまさか延長に投入され、ゴールデンゴールを決めるとは…。彼のスライディングシュートと「最後は、岡野ー!」の絶叫実況は今でも鮮明に覚えている。

って長くなるのでこの辺で。今回はそんな岡野の物語だ。

竜星涼
(C)テレビ朝日

各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。

今回は9月21日、28日(金)に2週にわたって放送される「激レアさんを連れてきた。ドラマシアター 激アツ!!ヤンキーサッカー部」(テレビ朝日系)を取り上げる。主に前編のレビューを紹介。

本作は、2017年12月11日に放送された「激レアさんを連れてきた。」(毎週月曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)に、岡野が出演したことがきっかけとなってドラマ化された。

「サッカー経験ゼロのヤンキー達を集めてサッカー部を作り強豪チームにする、という『ROOKIES』ばりの体験をしたのに、その話をあまりしていない」激レアさんとして登場し、スタジオで壮絶かつ感動の物語を語っていた。

岡野は、サッカーに打ち込みたくて入学した全寮制の高校にサッカー部がなかっただけでなく、そこは全国の名だたるトップヤンキーたちを集めて更生させるような学校だったことを知り、打ちひしがれる。

しかし一念発起して設立したヤンキーだらけのサッカー部が、みるみる変貌を遂げ、県内有数の強豪チームへと成長していくというサクセスストーリーだ。

岡野を演じた竜星涼は爽やか過ぎる
(C)テレビ朝日

あらすじ

親戚のおじさん(若林正恭)に勧められ、島根県にある全寮制の高校・松王高校に進学することを決意した岡野(竜星)。

全寮制という環境の中で、思う存分サッカーに打ち込みたいと情熱を持って入学するも、松王高校にはサッカー部がないことが分かる。絶望感に打ちひしがれる岡野に、追い打ちをかけるように、次々判明する新事実…。

松王高校の生徒の過半数はヤンキーで、この高校は彼らを更生させることを目的とする場所だった。

「食事の間は私語厳禁」「寮の風呂は先輩優先。1年生の入浴時間は3分」「1時間立ち続けて精神を鍛える“不動”」など、とんでもない決まりごとだらけの寮生活に加え、校内ではチェーンを振り回す怖い先輩・イシ(浅香)からの洗礼を受ける日々。岡野はそんな学校生活に耐えきれず、高校を辞めようかと考え始める。

そんな矢先、岡野は校内で1人サッカーボールを蹴るトガ(矢野聖人)と出会う。サッカー部を作ろうと決心した2人は、理事長の鉄山(小野武彦)に直談判し、「必ず全国大会に行く」という約束の下、見事許可を取り付ける。

岡野とトガの必死の勧誘により、マサ(稲葉友)、ホソ(平埜生成)、ウエ(堀家一希)という3人のヤンキーたちが入部する。

さらにイシも加わり、顧問には剛田(勝村政信)が就任し、何とか11人そろった新生・松王高校サッカー部が誕生し…という物語。

不良同士のいざこざも…
(C)テレビ朝日

独断と偏見のレビュー

おかしいぞ。バラエティーの再現ドラマみたいなもんでしょ?って勝手に思い込んでナメていたけど、これ土曜ナイトドラマ枠いきましょうよ。「ルー●ーズ」みたいに連ドラいけるでしょ。

まず、イロモノかと思いきや竜星涼をはじめ、浅香航大、矢野聖人、稲葉友、山本涼介ら本当に連ドラのレギュラーを張る豪華キャストたちが勢ぞろい。なんか特撮成分が高い気がするけど、気のせいか?

スタッフも連ドラ級だし、これに勝村政信や小野武彦も加わるんだから、ホントにこのスタメン“フォーメーション”で連ドラ化してほしいところだ。

“ジャイアン理論”「おまえのものは俺のもの。俺のものは俺のもの」の進化系として?「後輩のものは先輩のもの」はまだ分かるとして、「おまえのお母さんはみんなのお母さん」これは最強のパワーワード。笑い過ぎて腹がよじれるかと思った。

おじさん役で若林、「Mステ」を卒業して女優開眼した?弘中綾香アナもちょっぴり出演でまさかの女教師役!

確かにこんな感じの教育実習生いそう。出演時間的には短いので、見逃したら「イエローカード~!」って笛を吹かれそうだ。

「おまえの夢はなんだ?」×「(他)人の夢を笑うな」って、例の作品に寄せてきた?ってパロディーっぽい場面もありつつ、気付いたらいつの間にか感動の方向に流れていく不思議な魅力がある。

不良たちを必死に勧誘する岡野(竜星涼)たち
(C)テレビ朝日

それにしても竜星涼って放っておけば正統派イケメンなのに、こんなにもチワワ感…いや、愛されぼっちゃん感があるのはなぜだろう。あの顔で「サッカーやらない?」って言われたら、やりたくなくてもやらずにはいられなくなりそうだ。

そしてイシ役・浅香のチェーン回し。確かに昭和のヤンキーってあんな感じだった。筆者の母校も悪そうなやつは大体友達っぽい雰囲気の学校だったので、何人かイシっぽい人もいた。よくすれ違いざまに「おう、ジャンプしろ」って言われたもんだ。

ホントは運動神経抜群の稲葉くんのへっぴり腰ドリブルとか、山本のただ者じゃない雰囲気、勝村の無気力そうに見えて実は…?な感じの教師ぶり、ケンカシーンの迫力、不良役の生徒のもうマジにしか見えないリアリティーのある立ち居振る舞い、青春まっしぐらのサッカーシーン…。

「激レアさん―」きっかけであることや岡野の実話を基にした作品だって事実を横に置いておけば、本気で連ドラ化が狙えそうなクオリティーだと思う。やや駆け足気味だった気がするので、じっくり描いてほしい。

って、かくいう筆者もいつの間にかテレ朝サイドの“筋書き”にすっかり乗せられているのか?

それにしても、恐らくこのレビューを書く機会がなかったらこの番組も見ていなかったかと思うと恐ろしい。やはり何が起きるか分からないから人生は楽しいのかもしれない。(ザテレビジョン・文=人見知りシャイボーイ)

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