1. トップ
  2. 故アレサ・フランクリンに捧ぐ。甘く切ない、永遠のソウルナンバー。

故アレサ・フランクリンに捧ぐ。甘く切ない、永遠のソウルナンバー。

  • 2018.9.20
  • 1329 views


故アレサ・フランクリンに捧ぐ。甘く切ない、永遠のソウルナンバー。
2018.09.20 09:00
8月に膵臓ガンのため惜しくもこの世を去った"クイーン・オブ・ソウル" アレサ・フランクリン。葬儀では、スティービー・ワンダーやチャカ・カーンらが歌声で別れを告げ、その豪華な顔ぶれも話題となった。追悼の意を込めて、今改めて聞きたい、時代を超えて愛され続けるソウルの名曲を紹介したい。

アレサ・フランクリンがこの世に残した、永久不滅のラブソング『ナチュナル・ウーマン』。


アレサ・フランクリンの訃報は世界に悲しみをもたらした。1987年に「ロックの殿堂」入りを果たし、ローリング・ストーン誌の「もっとも偉大な100人のシンガー」で1位を獲得したことをはじめ、数え切れないほどの名曲と功績で女性シンガーの歴史を変えたのが紛れもなく彼女である。


そんな偉大なアレサを語る上で欠かせないのが『ナチュラル・ウーマン(You Make Me Feel Like)』だ。1967年にリリースされて以来、50年以上に渡り歌い継がれている同曲は、イントロが流れ出した瞬間に涙誘う究極のラブソング。ゴスペルのルーツを色濃く感じさせる、全身から漲るパワーとソウルフルな歌声から、永遠の愛を感じて。


オフィシャルサイト
http://www.arethafranklin.net/

美と癒しのバラード、スティーヴィー・ワンダーの『リボン・イン・ザ・スカイ』。


若干12歳でデビューし、60年近くに渡り第一線で活躍し続けるスティーヴィー・ワンダー。ソウル、R & B、ポップスだけに限らず全ジャンルのミュージシャンに影響を与え、全世界の人々に感動を与えてきた、まさに音楽界の生ける伝説。アレサ・フランクリンの葬儀では思い出とともにその歌声を彼女に捧げた。


数多い彼のヒット作の中でも名曲中の名曲といえば、1982年にリリースされて以来、ボーイズⅡメンやウィル・スミスなどをはじめとする多くのミュージシャンがカバーしている『リボン・イン・ザ・スカイ』。優しく包み込むように、心に訴えかけるように歌うスティーヴィーの歌声は、究極の癒しとなるだろう。


オフィシャルサイト
http://www.steviewonder.net/

永遠のディスコナンバー、チャカ・カーンの『エイント・ノーバディ』。


この夏に11年振りの新曲『ライク・シュガー』をリリースし、ファンクの女王の貫禄と存在を改めて世に知らしめたチャカ・カーン。アレサの葬儀ではコーラス隊とともにゴスペルを歌い上げ、観客と一体化したパフォーマンスを披露した。


ファンキーなビートを得意とする彼女の代表曲の一つが、1983年にリリースした『エイント・ノーバディ』だ。ソロとして本格的に始動する前に活動していたバンド、ルーファスとして最後にリリースされた曲でもある。ダンサブルでエネルギッシュな同曲は何年経っても色褪せない永遠のディスコソングであり、パッションが満ち溢れている。


オフィシャルサイト
https://chakakhan.com/

80’sを象徴するアトランティック・スターの甘美な『オールウェイズ』。


80年代から90年代初頭のソウルシーンを代表するニューヨークの名門グループ、アトランティック・スター。グループ名を知らずとも、名曲『オールウェイズ』は一度は耳にしたことがあるはず。1987年にリリースされるとともに、ビルボードヒットチャートで1位を獲得、同年のグラミー賞にもノミネートされた大ヒットナンバーだ。ウェディングソングの定番にされるほどスイートな歌詞とメロディーに酔いしれて。


オフィシャルサイト
http://atlanticstarrmusic.com/

温もりと切なさが入り混じる、故オーティス・レディングの最期を飾った『ドッグ・オブ・ザ・ベイ』。


ソウル・ミュージックを語る上で絶対欠かせないのが、アレサ・フランクリンも影響を受けたという、オーティス・レディングだ。1967年にデビューを果たしたのも束の間、5年後にツアーへ向かう自家用飛行機の事故により死去。わずか26歳という若さでこの世を去った。


生前多くの名曲を生んだオーティスの最期の楽曲が『ドッグ・オブ・ザ・ベイ(Sittin’ On The Dock of The Bay)』。ハスキーボイスの独特な歌い方が特徴だった彼が、いつもと違った一面を見せたメロウで穏やかな1曲だ。どこか切ない気分になるのは、彼がすでにこの世にいないことを想像させるからだろうか。


オフィシャルサイト
https://otisredding.com/

Text: Kana Miyazawa

元記事で読む
の記事をもっとみる