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ママ友って必要? トラブル回避「ママ友0人」をすすめる理由

  • 2018.9.20
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子どもを介してつながった同性を「ママ友」と呼ぶことがありますね。子どもを持つもの同士、子育ての悩みを共有したり、お互いの苦労をねぎらいあったり。子育ての大変さをわかちあえる存在と考えている人もいることでしょう。

ママ友になるきっかけは、子どもの送り迎えや園での集まりなどでしょう。自然と付き合いが発生し、いつの間にかママ友になっている…というパターンが多いかもしれませんね。

ただ、なかなかママ友ができない、ママ友といえる人がひとりもいない…という人もいるでしょう。幼稚園や保育園の集まりに行くと、すでにグループができていて、おしゃべりしているなかにひとりだけポツンと席に座っている自分。

疎外感にいたたまれなくなり、そんな自分にもやもやしたものを感じとってしまうかもしれません。でも、だからといって無理にその輪に入る必要はあるのでしょうか?

今回は、ママ友の輪にうまく入れない疎外感との向き合い方、そもそもママ友は必要かどうかについて考えていきましょう。

■子育て中の疎外感…どうして感じるの?

子育て中の疎外感は、どんなときに感じるものなのでしょう? よく聞かれるのは、園の保護者会やイベント、係の集まり、園の送迎バスの待ち時間に感じるといった声です。

仲間外れにされているわけでもないのに、自分の周りには人がおらず、ひとりぼっち。その状態になってしまうと、感じなくてもいい疎外感で、つらい気持ちになってしまうこともあるでしょう。

そもそも疎外感はどうして感じてしまうのでしょう? それは、ひとりぼっちは孤独でかわいそうというイメージがあったり、自分にママ友がいないと子どもの交友関係に悪影響を及ぼしてしまうのでは? といった不安があったりするのかもしれません。

あるいは、自分自身に人としての魅力がないからも…という自信のなさや、引っ越してきたばかりで早くその場所になじみたいのにどうしたらいいか分からない、うまくいかないというようなあせりを感じてしまっているケースも考えられるでしょう。

■トラブルや誤解はあって当然「人との距離のとり方」

子育てを始めると、これまで関わることのなかった新しい世界に飛び込まざるをえなくなります。例えば、近所の方、同年代の子どもがいるママ、園や学校など、自然といろいろなシチュエーションでさまざまな人と付き合う機会も増えていくでしょう。

そんなバラエティに富んだ人間関係に面くらい「どう接したらいいか分からない」「どう対応するのが正解なの?」と人一倍悩んでしまうのは当たり前です。とりわけ、ママ友という新たな関係の出現に、どの程度の距離感をとれば良いかわからなくなってしまうかもしれせん。

ママ友との付き合いはそう深くとらえなくてもいい、と私は思っています。というのも、育児は自分の育った環境や価値観が透けて見えてくるもので、その人自身の生き方が影響するものだからです。

そのため、「うまくやらなければ」「合わせていかなければ」と思っても、そのグループやママ友本人と自分が100%合致することは、ほとんどの場合ありえないでしょう。

例えば、あなたのお子さんが、優秀だったり、容姿端麗だったとしましょう。すると、あなたが悪意なく発した言葉でも、「自慢だ!」ととらえる人もいるかもしれませんし、闘争心に火がついてしまうママもいるでしょう。

そうしたやりとりは親自身、さらには子どもへの期待も絡んで、思ってもみなかった騒動に発展し、巻き込まれてイヤな思いをすることも少なくありません。けれど、それはある意味、当たり前のことなのです。もともと100%合う人はいないのだから、トラブルや失敗が起きるのは自然なことで、当然あっていいんです。

だから、無理に自分をほかの人に合わせていく必要はありません。トラブルや勘違いは当然のようにあることなので、相手との距離感を無理やりはかろうとしたり、誰もに愛想よくいい顔をしておかなければならないこともないのです。

人によって見方が違う、価値観が違うということを頭におき、問題が起きた時点で訂正したいと思えば訂正し、これ以上関わりたくないと思ったら放っておこう、離れていこうくらいのおおらかな気持ちでいられるといいかもしれませんね。





■「ママ友からの情報はあてにならない」理由



「とは言っても、やっぱり誰かママ友がいたほうが、園や学校の情報もわかるし子どものためになるはず…」と思う人もいるかもしれません。確かに、ほかのママからの情報が役立つこともあるでしょう。

でも、その情報はそのママの“フィルター”を通して得たものなので、なかには真実ではないことも含まれるかもしれませんし、無意識のうちに都合よく情報操作しているかもしれません。中には、悪意をもって嘘の情報を流す場合もゼロとはいえないでしょう。

それに振り回されるくらいなら最初からあてにしない、聞かないというのもひとつの選択です。子ども関連の情報は、ほとんどの場合、園や学校から受け取るお知らせや先生に直接、様子をたずねるだけで十分な場合が多いからです。

ママ友との出会いは「子どものためではなく、自分の人間関係が広がるひとつのきっかけ」ととらえてみませんか? すると、気持ちがグッと楽になるでしょう。仕事、趣味、ご近所などと同等のコミュニティのひとつとして、楽しいと思えれば交流を深めるも良し。たまに顔を出すくらいの気軽な感じで付き合っていくのがおすすめです。

また、100%自分と同じ考えの人はいないとしても、なかには自分と似た考えや価値観を持つ人がいるかもしれません。これまでの学校や職場でも、誰か1人は自分と波長の合う人と出会えたことがあるでしょう。その出会いを最初から遠ざけるのはもったいないので、無理のない範囲で心の扉を開けておくのはいいことだと思います。

ママ友づきあいは過度な不安を抱く必要はありません。いつも通り、ありのままに過ごしてみてはいかがでしょうか。

(佐藤栄子)

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