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上川隆也&溝端淳平、「魔界転生」出演に“マジか!”

  • 2018.9.19
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日本テレビ開局65周年記念舞台「魔界転生」に出演する上川隆也(左)と溝端淳平(右)
上川隆也スタイリスト:黒田匡彦

劇団新感線の舞台では、天草四郎を演じていた上川隆也

10月6日(土)から、日本テレビ開局65周年記念舞台「魔界転生(まかいてんしょう)」が上演される。本作は1967年に「おぼろ忍法帖」として単行本化された山田風太郎の伝奇小説。これまで、映画、舞台、アニメ、ゲームなどさまざまなジャンルでリメークされてきた。

天草四郎没後380年を迎えた今年、演出・堤幸彦×脚本・マキノノゾミの強力タッグにより、新たな「魔界転生」が生み出される!

「ザテレビジョン」では、主演で柳生十兵衛役の上川隆也と魔界の力を借りて現世によみがえる天草四郎役の溝端淳平にインタビューを行い、役に対する思いなどを聞いた。

上川&溝端が見せる新たな「魔界転生」とは?

柳生十兵衛役で出演する上川隆也
スタイリスト:黒田匡彦

――これまで、終戦記念ドラマ「命ある限り戦え そして生き抜くんだ」(2014年、フジテレビ系)などで何回か共演されていますが、お互いの印象はいかがですか?

上川:舞台は今回が初共演ですが、溝端くんは芯の強い、ブレないいい男だと思っております。

溝端:上川さんはお芝居はもちろん、それ以外でも引っ張っていってくださるし、優しく包み込んでくださる。現場ですごく人の空気を察してくださるので、後輩としてはそこまで気を使わせて申し訳ない気持ちがあります。

上川:(引っ張っている)自覚ないです(笑)。

――天草四郎は魔界からやってくる役ですが…。

上川:これまで「魔界転生」はいろいろな形で映像化や舞台化されていますが、人ではなくなった天草四郎という男が原作通りに描かれたことはないんです。なので、今回はどのような形で、魔の技を駆使する天草四郎と人である柳生十兵衛が相対するかは、僕はもちろん溝端くんもまだ知り得ない領域にあるので、今は未知数としか…(苦笑)。

堤監督は世界観がとてつもない!

溝端淳平は魔界の力を借りて現世によみがえる天草四郎役に!
KADOKAWA

――どういう天草四郎になっていくかは、堤監督のお考えもありますしね。

溝端:たぶん、この2人が対峙する前に、マキノさんの脚本と堤さんの演出をたたき込みながらやらなきゃいけない(苦笑) 。まずは、そこだと思いますね。相当大変だと聞かされているので…。

――プレッシャーが半端ない感じですね。人間ではない魔界衆をどのように演じたいとお思いですか?

上川:会見時に堤さんが“ひょうひょうといる柳生十兵衛”という表現をなさったんですが、これだけの活路が見出せないシチュエーションの中で、それでもひょうひょうとしているように見せるということはひとつの大きなキーワードになるのではないかと思っております。

溝端:天草四郎はやはり人ではないですし、時代スペクタクルの悪役、もともとは復讐(ふくしゅう)者ですが、実はものすごく愛に満ちていて、純粋な面を持っていると思います。四郎については諸説あるので、「作家魂がくすぶられた」とおっしゃっていたマキノさんが、どういうふうな四郎を描かれるかが楽しみですね。

「“ひょうひょうといる柳生十兵衛”が大きなキーワードになるのでは?」と語る
スタイリスト:黒田匡彦

――上川さんはこれまでも堤監督の作品に出演されていますが、監督の作品にどのような印象をお持ちですか?

上川:初めて目の当たりにした堤さんのドラマや映画の印象は、映像表現や世界観がとてつもなかったんです。「こんな映像を見たことない」というしかない演出が鮮烈で、新鮮でした。一目で引かれましたし、出演したいという強い思いにかられました。

でも、いざ出演がかなって堤さんの演出をお受けしてみると、それは気をてらったモノなのかと思っていたらそんなことは全くなく、一人一人に寄り添っていて、その世界観はとてもまっとうで納得のいくものでした。でも上がってくる絵は僕らの想像のはるか上をいくような仕上がりとなって届けられるんです。堤さんの頭の中にあるものと僕らにアウトプットされるものの差が、演出を受けた後も驚きでしたし、楽しかったことを覚えています。

“島原の乱”の悲惨さは変わらない

溝端淳平について、芯の強いブレない男だと明かす
スタイリスト:黒田匡彦

――やはり他の監督さんとは、演出が違いますか?

上川:演出方法や編集手段も含めて、他の監督さんがなさっていないことをされていますし、堤さんでしか垣間見られない現場の空気だとか、作品の仕上がりなどがあると思います。

溝端:以前2日間くらいWEBドラマで、ご一緒させていただきました。僕は堤さんのドラマを見て育ったと言っても過言じゃないくらいの世代なので、大好きな作品がいっぱいあります。そういう作品を見て、ドラマって楽しいと思ったきっかけになりました。

堤さんは斬新で、新しいものをどんどんポジティブに捉えられる方ですね。その堤さんが壮大な舞台を手掛けられるのは楽しみですし、それ相応の覚悟を持って挑まないといけないと思っています。

どのような天草四郎になるのか、楽しみだという
KADOKAWA

――天草四郎といえば上川さんですが、上川さんの中でも天草四郎像みたいなものはあるんですか?

上川:(劇団)新感線さんの舞台ではやらせていただきました(笑)。ストーリーは全く違っていたのですが、島原の乱の悲惨さは作品が違っていても決して変わらないです。

溝端:なるほど!

上川:3万7000人という人間が屠殺(とさつ)に近い状態で殺害されたシチュエーションは、行う側も含めて常軌をそらしていたでしょうし、だからこそ現実から目をそらすような説得力を伴った、民を導くカリスマとういう存在は必然だったと思うんです。

四郎はそのために作り上げられたといったら失礼かもしれませんが、人々が求め、それぞれ作ってしまった偶像として生まれた人物という見方はできるかもしれません。

溝端:周りが神と思いたかったというのもあるでしょうし、実際にそういう天草四郎の伝説というか武勇伝もありますしね。余った銃弾を溶かしてまで十字架を作っていたという話は、すごく印象的でした。物語にするには、あまりにも悲惨過ぎるかなと思います。

最新技術を駆使した未曾有の舞台に!

「沢田研二さんの大ファンなんです!」と明かしてくれた
KADOKAWA

――上川さんは原作もお好きだということですが、原作を読んで「この役をやりたい!」とかありましたか?

上川:いえ、思ったことはありません。純粋に一読者として楽しんでいました。今回、出演のお話がきた時は正直「マジか」という感じでした。この作品を上演することに対しても、僕にお話を振ったことに対しても(苦笑)。

でも、「魔界転生」って原作通りには映像化がなされていないので、その時点ではどこまで原作を遵守するのか、アレンジするのかが分からなかったですし、やるとしたらどうなるんだろうという好奇心の方が大きかったんです。

その上で、どう転がるか分からない2018年の「魔界転生」の柳生十兵衛でお声掛けいただいたことが純粋にうれしかったので、多少は悩みながらも、僕の中の「マジか」は「やらせてください」へと変わりました。

溝端:僕は深作欣二監督の映画(1981年)の前に、佐藤浩市さんと窪塚洋介さんが出演された映画(2003年)を見ていたんです。多分、学生の頃に見たと思うんですけど、印象としては舞台でできる感じはしなかったですね。

でも、今回堤さんから天草四郎のお声掛けをいただいて、今までに演じた役とは対極の役だったのでやってみたいと思いました。

どうしても、天草四郎というと沢田研二さんの印象が強いですからね(苦笑)。僕、ジュリーさんが大好きで、昔の映像とかよく見ているんです! こんなに格好いいカリスマ性のある男っていたんだなと思いながら見ています。色っぽいなぁと思って。沢田さんが演じられた天草四郎はぴったりだなと思っていたんですが、まさか自分がやるとは思っていなかったです(苦笑)。でも、いい経験をいただいたなと。

――この作品に限らずですが、時代ものだから気を付けていることはありますか?

上川:世界観を大事にすることはもちろんですが、僕自身としては、どこまで(父親役の)松平(健)さんから何を学べるかが楽しみのひとつだったりします。僕は松平さんほど時代劇で多くの時間を過ごしてきたわけではないので、勉強できることはたくさんあるでしょうし、時代劇に必要な何かも松平さんの一挙手一投足の中から、さまざまなヒントとして見出せるのではないかと思っています。

溝端:僕なんて、もっと勉強をしなきゃいけないことがいっぱいです…。所作にしても殺陣(たて)にしても、何にしても自分で理由を見つけながらやることが大事で、その決まった作法をやらなきゃいけないということだけではなく、自分でかみ砕いて動きに表せたらと思いますね。

――そんな公演を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

上川:見たことのない舞台が作り上げられるということだけは、われわれの共通認識ですので、出来る限り精一杯のことをして、お客さまに驚いていただけるような作品をこの秋、お届けしたいと思います。

溝端:未曾有の舞台になっていると思います。本当に壮大ですし、マキノさんの脚本と堤さんの演出も素晴らしいです。最新の技術を使いながらも、お芝居に当たり前のアナログな部分もあり、そこがうまく合致すればいいなと思っております。(ザテレビジョン)

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