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肌も喉もうるおすのに効果的!「れんこん」を使った乾燥対策

  • 2018.9.13
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器に盛られたれんこん
不調知らずの体になる!季節の薬膳レシピ

 

湿気の季節から乾燥の季節に大きく変化

自然の中に立つ女性

9月になると、日差しが一気に秋めいてきます。晴れた日はまだ汗ばみますが、夏のようなうっとうしさは軽減。空気がからりとして気持ちいいですね。梅雨、夏と続いていた湿気がなくなる秋は、乾燥の季節。中国医学では、秋になると自然界が乾燥し、体にも乾燥による影響がもたらされると考えられています。

乾燥に弱いのは、何といっても肌。夏の紫外線ダメージをため込んだ肌は、その影響で非常にデリケートになっています。肌はうるおいを好む性質があるので、外気の乾燥で肌がうるおい不足になると、バリア機能が低下して肌トラブルを起こしやすくなります。
さらに、肌の生まれ変わりがスムーズにいかなくなれば、ため込んだメラニンの排出も停滞。シミの原因を肌に残すことになるから要注意です。

また、秋の乾燥は、鼻、喉、肺といった呼吸器をも傷つけます。肌と同様、呼吸器粘膜は外的刺激から体を防御してくれるもの。乾燥するとその働きが十分に発揮できなくなり、風邪をひきやすくなったりします。

さらに、乾燥が大腸にも及べば、便が乾燥して排泄しにくくなる乾燥性の便秘に陥ることに。乾燥は、肌だけでなく内臓にも及ぶから侮れません。

れんこんには熱を冷ましてうるおいを補う力が

れんこん

この時季に大切なのは、体の乾燥対策。おすすめしたい薬膳食材はれんこんです。薬膳においてれんこんは、体の熱を冷ましてうるおいを補う性質があるとされています。夏の暑さや紫外線の影響で、体はよぶんな熱を抱えがち。熱は、体に悪さをする炎症の原因となりますが、れんこんの熱を冷ますパワーを利用すると、こうした熱を上手に取り除くことができるのです。

また、れんこんにはうるおいを与えるパワーがありますから、乾燥が苦手な肌や呼吸器粘膜をうるおし、体の防御機能を健やかな状態に導くことができます。さらに、中医学では、熱を冷ますことで血の巡りを整えるとも考えられていて、のぼせ、鼻血、熱がこもるタイプの不正出血などにもすすめられています。

特に肌の乾燥が気になる場合は、れんこんをじっくり加熱して食べることをおすすめします。じっくり加熱したれんこんには、血を補って肌を健やかに保つ働きがあるとされ、消化吸収を助ける働きも期待できます。熱を冷まし、うるおいを補う力と、消化吸収を高めて肌に栄養を送る力によって、夏に弱った肌の機能をサポートすることができるというわけです。

ちなみに、れんこんはハスの地下茎。ハスの葉は荷葉(かよう)といって、熱を鎮めのどの渇きをいやすお茶、ハスの実は蓮子(れんし)といって、下痢止めや精神安定作用のある薬膳食材です。

乾燥し始めるけれど、まだまだ暑さも残る9月。部位によってさまざまな薬膳作用をもつハスのパワーで、夏にたまった体の熱を冷まし、しっかりうるおいを補ってください。

続いては、れんこんを使ったレシピをご紹介します!

 

 

れんこんを使った簡単おすすめレシピ

「合いびき肉とれんこんの煮もの」<242kcal>

合いびき肉とれんこんの煮もの

■材料■
合いびき:肉250g
れんこん:200g
にんじん:1本
だし:約カップ1
砂糖:大さじ1
酒:大さじ1
しょうゆ:大さじ1と1/2

■つくり方■
(1)れんこんは皮をむいて厚めの輪切りにし、酢水に5分ほどさらす。にんじんは半月形か輪切りにする。
(2)鍋にれんこんとにんじんを入れ、だしをかぶるくらいまで加え、火が通るまで中火で煮る。
(3)合いびき肉を軽くほぐしながら加え、肉の色が変わるまで煮て、砂糖と酒、しょうゆで調味し、汁けがなくなるまで煮る。

 

「ぽりぽりれんこんのポン酢漬け」<70kcal>

ぽりぽりれんこんのポン酢漬け

■材料(2人分)■
れんこん:120g

<調味料A>
・酒:大さじ1
・水:大さじ2

ポン酢:大さじ2
白すりごま:小さじ1

■つくり方■
(1)れんこんは乱切りにする。
(2)鍋に<A>を入れて一度沸騰させて火を止め、バットに入れポン酢と白ごまを加える。
(3)(1)を沸騰した湯で1分ほどゆでて、ザルにあけて、(2)に30分ほど漬け込み味をなじませる。

 

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