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正しい知識が火災を防ぐ!東京消防庁「本所防災館」で学ぶ防火対策

  • 2018.9.9
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みなさんは火災が発生したとき、適切な行動をすることができますか。

東京押上にある「東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)」の「煙体験コーナー」、「消火体験コーナー」では、火災時に発生する煙への知識や消火時の正しい行動を学べます。

火災が発生したとき、冷静に正しく対処できるよう、火災への知識を深めてみませんか。

火災への知識を深めよう!

「東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)」の2Fにある「煙体験コーナー」、「消火体験コーナー」では、煙の特徴や危険性、正しい避難方法や、火災をシミュレートした状況での消火器や屋内消火栓の使い方を学べます。

火災や煙から身を守る術や知識を学んで、いざというとき正しい行動ができるように備えておきましょう。

主な火災原因は身近なものばかり

2016年(平成28年)の東京消防庁管内における住宅火災による死者数は61人で、主な発生要因はこんろ、たばこ、ストーブとされています。

こんろによる火災

火のかけっぱなしや、着衣へ火が燃え移ったことにより、火災が発生しています。ガスコンロの奥に置いているものを取ろうとして、手を伸ばしたところ、袖口に火が燃え移った。鍋に火をかけていることを忘れて、そのままにしていたなどが要因とされています。

防止ポイント

こんろの奥にものを置かないことはもちろん、周辺に燃えやすいものなどを置かないことも大切です。調理中はなるべくこんろから離れず、防炎製品のエプロンやアームカバーなどを使うことで、火の燃え移りを防ぐことができます。

たばこによる火災

飲酒後、布団の上で喫煙し、火種が落ちたことに気付かずに就寝したため、火災となった事故が発生しています。

防止ポイント

うたた寝をしながら、または寝たばこはしない。吸殻を灰皿にためておくと、火種が燃え移る可能性もあります。こまめに吸殻を処分するようにしましょう。

ストーブによる火災

冬に発生する火災原因のなかでも多いとされるのが、暖房器具による火災です。電気ストーブなどに可燃物が接触することにより、火災による死者が発生しています。

防止ポイント

周辺に燃えやすいものは置かないようにし、外出や就寝時には必ず電源を消すようにしましょう。ついついやってしまいがちですが、洗濯物を乾かすために使用しないことも大切です。どうしても乾かしたい場合は、ストーブに近づけすぎないよう注意してください。

住宅用火災警報器の点検も忘れずに!

火災発生時、いち早く気付くことがとても重要です。住宅用火災警報器は、火災の煙や熱を早期に感知して警報音などで知らせてくれます。

東京消防庁管内では条例で住宅のすべての居室・台所・階段に火災警報器の設置が義務付けられています。設置されていない方は、早期に設置するようにしましょう。

定期点検もしっかりと行うこと

電子部品の劣化や寿命、電池切れなどにより、火災を感知できなくなることがあります。本体のボタンを押したり、ひもを引くことできちんと動作しているか確認できるので、定期的に点検するようにしましょう。

必ず1本は消火器を備えよう

消火器による初期消火は、火災の抑制に効果的です。いざというときに備え、消火器の使い方を身に付けておくことも大切です。

消火器の種類

赤色の消火器を見かけることが多いですが、種類や色もさまざまなものがあります。スプレー式で片手で簡単に使用できる、エアゾール式簡易消火具などもあるので、お年寄りの方が住まわれている場合は、準備しておくと安心です。

消火器の寿命

住宅用消火器には、使用期限が定められており、主なメーカーのものは使用期限が5年とされています。消火器の処分方法は、種類により異なるので、処分される場合は「消火器リサイクル推進センター」のHPでチェックしてください。

消火器はどこで買えるの?

消防設備業者やホームセンターなどで購入できます。消防設備業者をお探しの方は、近くの消防署で案内することもできるそうなので問い合わせてみてくださいね。

正しい知識があなたを守る!

身近なものが原因となることが多い火災。地震や水害とは違い、しっかりと管理することによって、未然に事故を防ぐことができます。

今一度、火元の周りや警報器、消火器などをチェックして、適切な対応ができるよう心掛けておきましょう。

スポット情報

  • スポット名:本所防災館
  • 住所:東京都墨田区横川4-6-6
  • 電話番号:03-3621-0119(予約)
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