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トレンドセッターが生まれる街。魅惑のニューヨーク案内。【ファッションウィーク・シティガイド】

  • 2018.9.6
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トレンドセッターが生まれる街。魅惑のニューヨーク案内。【ファッションウィーク・シティガイド】
2018.09.06 18:00
日々新しいものが生まれ、最新の体験ができる街、ニューヨーク。ファッションウィークが開催される今、新たなトレンドが生みだされている注目スポットを『VOGUE』US版のエディターが厳選。高感度なレストランからスパ、ホテルまで、ファッショニスタが知りたいすべてが詰まった、ニューヨーク最旬リストが完成!

1. 感度の高い人が集まる、今最もホットなレストラン。

Franchette


トライベッカでいま最も話題の新レストラン「Frenchette」は、ニューヨーカーが「夜10時からになってもいいから待ちたい!」というほど話題の店。ソーホーの人気フレンチビストロ「Balthazar」などで知られるNYレストラン業界の帝王キース・マクナリーと、その腹心のシェフであるリー・ハンソンとリリアド・ナスルが手がけたと言えば、もはや説明はいらないだろう。「有名人が訪れたり、ディオールなどがイベントを開催する有名店」ではなく、「誰もが入れるレストラン」というコンセプトもいい。伝統的なフレンチレストラン的な堅苦しさもなければ、フランス語メニューを発音し間違えて、眉をひそめられることもない。店のハイライトは、レトロなアールデコ調のインテリアにダックフライ、そしてバイオダイナミック農法で作られたビオディナミワインだ。

Manhatta


絵葉書のようなエンパイア・ステートビルの眺めを見るために、もう、観光客であふれかえる展望デッキに行く必要はない。ファイナンシャル・ディストリクトのなかにあるダニー・マイヤーの最新レストラン「Manhatta」なら、ダーティマティーニと洗練されたゲストとともに、悠々と輝く街のスカイラインを臨むことができる。サンセットを愛でながらカクテルを味わった後は、ダイニングルームで3コースメニューを楽しもう。

La Mercerie


ロウワーソーホーの「La Mercerie」は、「Roman and Williams Guild」のブティック内にあるダイニング。おしゃれなバーで知られる「The Blond」の目と鼻の先にあるので目印に。ここは「Boom Boom Room」や「Ace Hotel」を手がけたインテリアデザイナー、ローマン&ウィリアムスによる初のレストランで、朝食からディナーまで、終日美味しい食事を楽しめる。デザインインスピレーションに溢れたデコレーションも、さすがのひと言。ここのクロワッサンとクレープは、ニューヨークNO.1の呼び声も高い。

2. リアルなトレンドを肌で感じられる、クールなセレクトショップ。

10 Corso Como


ミラノのカルトなコンセプトストア「10 Corso Como」が、人気再燃中のシーポート・ディストリクトに新オープン。プラダ(PRADA)ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)の限定アイテムをはじめ、エキサイティングな商品ラインアップで物欲を刺激してくれること間違いなし。ミラノやアジアにあるコルソコモと同じように、ファッションを媒体に、さまざまなカルチャーが交錯するプラットフォームとなるだろう。

The Webster


ブロードウェイの喧騒から離れたソーホーで、最もインスタ映えするブティックと言えば「The Webster」。アーティなインテリアの中には、ホイットニー美術館が2年に一度開催しているホイットニー・バイエニアル展で2006年に発表された、アーロン・ヤングのスカルプチャー「ローカルズ・オンリー」も。ザ・ロウ(THE ROW)アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)、HVN、ロージー・アスリーヌ(ROSIE ASSOULIN)オフホワイト(OFF-WHITE)といったコンテンポラリーデザイナーだけでなく、シャネル(CHANEL)セリーヌ(CÉLINE)カルバン クライン(CALVIN KLEIN)といったラグジュアリーの王道も扱っている。

Barneys Chelsea


ニューヨークを象徴するセレクトショップといえばバーニーズ。「Baryney Chelsea」は、1920年代に開業した最初の店舗と同じチェルシーの地に、2016年に再びオープンした。ギャラリーのような雰囲気に、大理石のらせん階段、モダンな内装……。スティーブン・ハリス・アーキテクトによる空間は、ラグジュアリーな美のオアシス。ほかのデパートとは一線を画する、バーニーズならではの上質なショッピングが体験できる。

3. 最高に盛り上がる! おしゃれ業界人御用達のバー。

Et Al


「最高の夜遊びとは、場所ではなく集まる人によって決まる。それにちなんで、英語の『and others』と同じ意味のラテン語『Et Al』と名付けた」と語るのは、店の共同オーナーでグラマシー・パーク・ホテルの元クリエイティブディレクター、デミアン・ルアイだ。ロウワー・イーストサイドにあるこのバーで、洗練されたゲストと一緒にグッドミュージックで踊り明かそう。

Socialista


アートが飾られたソーホーのレストラン「Cipriani Downtown」の上にある隠れ家的バー「Socialista」は、スタイリッシュなキューバ風ラウンジ。定員80人までという親密な雰囲気の店内は、常にモデルやVIP、また、セレブ専用の秘密のマッチングアプリ「Raya」のメンバーで溢れている。

The Flower Shop


ロウワー・イーストサイドとチャイナタウンの境目には、ニューヨーク最高峰のカクテルバーが軒を連ねているが、「The Flower Shop」もそのひとつ。予約もゲストリストもない、ヒップな人がふらりと立ち寄るバーで、ほかの人気スポットへも徒歩圏内なのもいい。行列に並ぶ前に、SIXTY HOTELSのルーフトップにある日本酒が飲めるDJラウンジ「Make Believe」や、ジャズの生演奏が店内を満たす小さなオイスタバー「Bar Belly」、SATCでおなじみの会員制ソーシャルクラブ、ソーホーハウスの姉妹店「Ludlow House」など、近所のスポットを覗いてみるのがいいかもしれない。

4. 身も心も充電する、美のサンクチュアリ。

NYDG


健康への意識が高まる現代社会を象徴するかのように、豊富なメニューが揃うシックなサロン「NYDG」。フラットアイアン・ディストリクトにあるここは、ビューティーサロンでありクリニックでもあるが、どこか昨シーズンのグッチのショーを彷彿させる、サイボーグ的な未来感も感じられる。時差ボケ解消には、クライオセラピー(冷却療法)や点滴がおすすめ。

Aire Ancient Baths


マンハッタンの喧騒から逃れたければ、キャンドルの明かりが灯るワンダーランドを目指そう。「Aire Ancient Baths」は、その名の通り、古代ローマ風呂の伝統が現代に蘇ったような場所。エレガントな地下スペースには、モロッコランタンが並んださまざまなバス(ホット、コールド、バスソルトもたっぷり!)が用意されている。今年後半には、アッパーイーストサイドにも支店をオープン予定だ。

Spa de La Mer


日本でも大人気のドゥ・ラ・メールが、初のスパ「Spa de La Mer」をニューヨーク近代美術館(MoMA)の真向かいにあるバカラホテル内にオープン。最高に贅沢なトリートメントが受けられる。シグネチャーである「バカラフェイシャルトリートメント」は、ダイヤモンドパウダーによる角質ケアやストーンマッサージ、クーリングマスクなどのフルコース。長旅で疲れた肌を、美しく大変身しよう!

5. カジュアルでリラックスできる、最新ホテル。

Freehand


フラットアイアン・ディストリクトにルネッサンスが起こっている。「Ace Hotel」でお馴染のローマン&ウィリアムスが手がけた、アーティスティックなホテル「Freehand」がオープンし、その周辺エリアが、クリエイティブな人々で賑わうソーシャルスペースとして生まれ変わりつつあるのだ。「NoMad(=North of Madison Square Park)」と呼ばれる公園の近くには、モダンでコージーな雰囲気の「MADE Hotel」やウェルネスプログラムが充実する「James New York – NoMad」も昨年オープン。普段なら、14番街以南にしか泊まらないという人々をも呼び寄せている。

Public


伝説のクラブ「Studio 54」をつくったイアン・シュレーガーが昨年オープンしたカジュアルなホテル「Public」が、評判を呼んでいる。開店から1年を経た今も、その人気は増すばかり。時代精神を捉えることに長けているイアン曰く、今の時代は「限定」よりも「誰でもウェルカム」がキーワード。「今の社会におけるラグジュアリーとは、価格ではなく、フィーリングのことだ」と語る。1泊200ドル以下で泊まれるホテルは、ニューヨークでは希少な存在。必要なものだけを凝縮した、シンプルで洗練された空間だ。

Text: Amy Louise Bailey

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