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きゃりーぱみゅぱみゅ 自分のライブで「暴動か?!」と驚く

  • 2018.9.6
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デビュー以来、ブレることなく突き進むきゃりーに、熱狂を生み続ける楽しさ、難しさについて聞きました。

デビュー時の世間の熱狂は、他人事みたいでした。

ツインテールのヘアスタイルに大きなリボン。パフスリーブとパニエ入りスカートを身にまとい、誰もが口ずさみたくなるポップな曲とともに、きゃりーぱみゅぱみゅが世界に飛び出したのは、今から7年前。独特な存在感と“かわいいパワー”は瞬く間に世界を虜にし、文字通り行く先々で熱狂を生み出した。最近は大人の雰囲気も徐々に漂うきゃりーさんに、当時の熱狂ぶりを振り返ってもらうと…。

「一言で言うと、わけがわからなかったです(笑)。いろんな方から“大人気だね”とか“ワールドツアー、すごいね”と言ってもらっていたんですが、なんでしょう、台風の目の中にいるみたいな感じで…。夜中まで働いて、朝家に帰ってテレビを点けると私のことをやってて、それをボーッと見ながら、“へぇ~、きゃりーさん、すごいっすねぇ”みたいな。そう、ほぼ他人事(笑)。忙しすぎて、何がどうなってるのか自分では全然わからなかったんですよね。あと、当時は“きゃりーぱみゅぱみゅ”って、無機質でロボットみたいなキャラクターでいなきゃと思っていたから、いろんなことに対してガードを堅くしていたのかな。それと比べると、今はずいぶん人間っぽくなりました(笑)」

ヘアスタイルやメイク、ファッションを真似る女の子たちが続出する当時の状況は、本人の目にはどう映っていたのだろうか?

「私自身には、“流行らせよう”みたいな気持ちはまったくないんですが…。あ、でも、例えば前に鼻の下を怪我してしまったとき、授賞式や撮影があったので、付けひげをしていたことがあったんですが、その後しばらく、ひげモチーフのものが街で流行ってるって聞いて。私的には“アクシデントだったのに!”ってびっくりしましたが、でも、真似してくれているのを見るのは嬉しいです」

常に注目を集める、きゃりーさんのビジュアル。自分が好きなこと、ファンへの気持ち、そこに“あまのじゃく”な思いが加わり、出来上がっているものだそう。

「まず、人と違うことをしたい、という気持ちがいつもあります。同時に、ファンの人たちが好きでいてくれる“きゃりーのイメージ”も基本的にはあまり壊したくない。でも、人の予測を裏切りたいという思いもあって(笑)。最も言われて嬉しいのは、 “意外だった”とか、“想像を超えてきた!”という言葉ですね」

今、最も熱狂を感じるのは、自身のライブステージ。最近もワールドツアーで、各国の熱狂的なファンの前でパフォーマンスをしてきた。

「ライブが始まる前とか、みんなが私の名前を呼んでくれるんですが、“暴動か?!”ってくらい大騒ぎになっていることもあって(笑)。思わず口から“そんなにか?”って出ちゃいます。今回のツアーですごかったのは、ドイツのベルリンとケルン、それから上海。日本のファンの皆さんの熱狂もすごいんですが、海外の方々は、なんだろう、もっと動物的(笑)。本能の赴くままに、ライブを楽しんでる感じがします。日本語はきっとしゃべれないと思うんですが、頑張って歌詞を覚えてきてくれて、口を開けて歌ってくれるんです。ちゃんとそういうの、見えてて。もうね、愛おしい。その熱狂すべてを、抱きしめたくなります」

ブラウス¥32,000(HYSTERIC GLAMOUR×G.V.G.V.) ブレザー¥68,000 スカート¥23,000(共にG.V.G.V.) 以上k3 OFFICE TEL:03・3464・5357 ピアス¥6,500(DRESS UP EVERYDAY/e.m. PICTURESQUE TEL:03・6264・5185) ネックレス¥26,000 リング、右・人さし指¥24,000 くすり指¥20,000 左¥16,000(以上e.m./e.m.表参道店 TEL:03・5785・0760)

きゃりーぱみゅぱみゅ 1993年生まれ、東京都出身。高校時代に原宿で撮影されたストリートスナップで注目される。読者モデルを経て、’11年、中田ヤスタカプロデュースのミニアルバム『もしもし原宿』でデビュー。個性的でキュートなファッションとパフォーマンスで、日本のみならず世界の人気者に。9/26には4枚目のアルバム『じゃぱみゅ』(ワーナーミュージック)をリリース。それを引っさげ、秋には全国19か所のホールツアーを予定している。

※『anan』2018年9月12日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス) スタイリスト・山口絵梨沙 ヘア&メイク・川田俊一 取材、文・河野友紀

(by anan編集部)

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