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【ひとみしょうの男って実は…】性欲が強い彼氏はヤリたいだけではない!

  • 2018.9.5
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男って「出すとき」の快感がすごいからエッチばっかりしたがるんでしょ?という女性の意見って、ある面においては正しくて、ある面においては間違っています。

淋しいからエッチしたい

たしかに、女性が言うように、男は発射するときすごく気持ちいいです。これはもう男全員に共通する身体感覚です。総理大臣だって、大学の理事だって、IT企業の若社長だって、大学生の男子だってみんな、発射するときに快感を覚えます。だからみなさん、せっせとエッチするわけです。総理大臣がせっせとエッチしているのかどうかは知らないけれど、でも発射間際and発射中の快感を味わいたくて男たちはエッチします。そしてそういう快感がクセになると、必然的に女性に対して頻繁に「ヤろう」と迫ることになり、やがてその男は性欲が強い男とみんなに言われるようになるわけです。

がしかし、快感を得たいという理由だけで男は性欲が強くなるわけではないんですよね。淋しいからエッチしたいと思う――だから気がついたら性欲の強い男になっていた――こういうことも言えます。

男は男であるというだけで淋しい生き物

男って何が淋しいのかといえば、男であるだけで淋しい。それがなぜなのかを説いている専門書を探しているのですが、なかなか見つからなくて、僕が知っている専門家の意見(仮説)は1つしかありません。

それは「女性は子どもを産もうと思えばそれが可能な性である(そういう性として神様が女性をおつくりになっている)。しかし男は子どもを産もうと思っても産めない。ゆえに男はその存在自体に淋しさを有している」というものです。

ここでいう淋しさとは「恋人に会えないから淋しい」というような「理由が明確な淋しさ」ではなくて、もう「漠然と」としか言いようのない淋しさのことです。

漠然とした淋しさ――つまり生に立脚している淋しさを解消しようと思えば、たとえば子どもを産むという解決法があるというのは、おそらく誰でも想像できると思います。想像できない人もいるかもしれないけれど、でも、自分の種族をたくさんつくるとそれなりに身辺が賑やかになって、漠然とした淋しさから解放されるのではないか、という仮説は理解できるのではないかと思います。

だから、みずからの意思だけで子をもうけることのできない男は、その存在が淋しさと結びついているということです。

セックス中毒の女性

女性が読むネット媒体で「セックス中毒」というワードが一時期はやったのですが、このセックス中毒の女性の中にも、淋しさを消そうとして頻繁にセックスする人がいます。

男にとっても女性にとっても、漠とした淋しさを手っ取り早く消そうと思えばセックスするのが一番だからね。もちろんセックスで淋しさを消すというのは、一時的な対処療法であって根本的な解決にはなっていないわけだけど、理由のない淋しさを抱えている人って、毎日毎時間それを消そうと思って必死なわけだから、手っ取り早い解決法に飛びつくというのは理解できるのでは?

淋しさの強さと性欲の強さは比例関係にある

男のことに話を戻します。理由のない淋しさに支配されている男は、たとえば女性のハダカを見ると、精神的に落ち着きます。女性のハダカを見て興奮するだけではなく、精神的に落ち着くんですね。女性のおっぱいを揉んだり舐めたりしても落ち着きます。アソコを舐めてもINしても落ち着きます。

エッチをしている束の間は淋しさのことを考えなくて済むし、エッチって文字通り誰かとつながっている行為なわけだから落ち着きます。

そんなふうに淋しさからの逃走を図って、将来的にどうなるのかといえば、エッチがしっくりきた相手と交際し、やがて結婚し、しあわせになるかもしれない。しあわせな期間中に、生来の淋しさが影を薄くし、やがて男として生きる目標のようなものができて、「淋しさってどんな感情だっけ?」と言えるほど、淋しさのことを忘れてしまうかもしれない。

反対に、ヤッテもヤッテも淋しさから逃れることができず、ヤリ●ンのまま歳をとり、そういう男は一般的には酒と女に溺れるから、結果的にパッとしない人生になるのかもしれない。

どうなるのかは人それぞれだけど、とにもかくにも、性欲の強い男性とは、根深い淋しさからの逃走を図っている男だということです。

(ひとみしょう/作家)

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