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離婚のキッカケに!? 出産後の夫婦にありがちな不満3つ

  • 2015.3.2
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【ママからのご相談】

もうすぐ子どもが生まれます。最近、産後クライシスという言葉があるように、出産後に夫婦がうまくいかなくなることもあると聞きます。どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。

●A. 出産後の夫婦関係は本当に激変します。

こんにちは。マリッジノート専門家の湯原玲奈です。

子どもという存在が夫婦の元にやってくることでの変化は、それまでの“男女”が“夫妻”になることでの結婚による変化とはまるで違います。

行政書士としてご夫婦間のお悩みをお伺いする中でも、お二人がすれ違いだした時期が第一子誕生のころ、というご夫妻は本当に多い。長いこと我慢していた不満が爆発する熟年離婚でも、「さかのぼってみれば夫はあのときだって……!」なんていうお話を伺うこともあります。

今回は、私が今までお伺いした数々のご相談事例から、出産後に陥りがちな夫婦の不満を3つご紹介しましょう。

●出産後の夫婦にありがちな不満3つ

●(1)生活環境の変化による妻の“不平等感”

女性は出産後、体も時間の使い方も本当に大きく変わるのに対し、父親であるはずの夫は、独身時代と気持ちも体も大きくは変わらずに、以前と同じように仕事を続け、飲みにも行き……と、ほとんど見た目の生活が変わりません。特に出産前は仕事をしていた妻の場合は、どうして私だけこんなに不自由なの? という想いを抱えることがとても多いのです。

それぞれのご夫婦によって程度や頻度に差はあるとはいえ、この“不平等感”に、多くの世の母親はイラッとします。顔を見ればひとこと言いたくなり、それを攻撃と捉える夫は防御のため自己弁護をし、そんな夫を見るとますます妻はイライラが募る。

2人の愛があってこそ子が産まれてきたのに、皮肉にもそれが原因で2人の気持ちがすれ違ってしまうのは、とても悲しいことですね。

夫は、この妻の想いを、どうぞしっかり受け止めてください。夫まで妻に合わせて不自由になる必要はありませんが、その想いを理解してあげるだけでも妻は救われます。

●(2)スキンシップ不足

これは本人が認識していないだけで、実は後々大問題に発展する可能性がある大事な問題です。ほとんどの夫婦にこの状態はやってきます。子どもの世話や家事、仕事で毎日忙しいので、夫婦の触れ合いはどうしても後回しになります。

回避策は、会話をすること。出来事の報告だけではなく、感情のやり取りを含む会話を続けましょう。スキンシップ不足の多くは、二人が会話をしなくなることから始まります。

コミュニケーション不足がスキンシップ不足を生み、やがて夜の夫婦生活もなくなっていきます。この不満による夫婦間の亀裂は本当に根強く、離婚を決心するきっかけになりかねません。

●(3)夫がいつのまにか“のけ者”に

「だって本当に頼りにならないし!」という意見が聞こえてきそうです。

でも、それは妻が夫を本気で頼らないからです。夫が頼りになる人になるための成長の機会を奪っているからです。若いころから頼りがいのある男性なんてそうそういません。みんな自信がなくて手探り。

平日の夫は帰宅も遅く、何か相談があっても話す時間もない。不安や不満を相手に伝えることにも疲れるので、だんだんと、「夫には何も期待しないわ」という想いが強くなる人は確かに多い。

結局イライラしたり納得できない感情はたまっていくわけで、その感情を出す場や相談相手をいつしか家庭の外に求めるようになります。その場は実家だったり、ママ友だったり、趣味の場だったり、いろいろあるでしょう。

こうなるといつしか妻は夫に頼るということをしなくなります。困ったことはまずは実家の母に相談。日々の相談はママ友。夫には事後に結果報告だけ。

妻から頼られなくなった夫は、家庭に自分の居場所を見いだせなくなることは本当に多いのですよ。実は男性は性質上“頼られたい”はずなのです。目一杯頼ってあげましょう。頼って任せることで、夫は必ず変わっていくはずです。

●たくさんぶつかることも、二人が本物の夫婦になるために必要な時間です

新米パパママがこんなに不満があるということを聞いたら、結婚も出産も嫌だなあと思うかもしれません。夫婦は究極の人間関係。ここからあらゆるものが生まれることを考えると、その関係性を作ったり維持していくことは確かに大変なことです。

違う人間同士が共同生活をしていくのは、もちろん楽なことではありません。でも夫婦が家族を作っていく過程はとても楽しいものです。いろいろなご夫婦を見ていると、夫婦が新しい家庭を作る上で、出産後の夫婦の変化を感じとった上での最初の段階の夫婦のやり取りが、今後の夫婦関係の方向性を決めてしまうような気がしています。

新しく増えたお子さんという家族メンバーを、夫婦二人の関係性も大事にしながら幸せに迎えることで、さらにステキな家族になると思いますよ。

たくさんぶつかりながら、いい夫婦関係を作っていってくださいね。

●ライター/湯原玲奈(マリッジノート専門家)

ニュージーランドで教師、米国公認会計士専門学校の運営アシスタント、外資系メディアの法人営業を担当。29歳で出産した際に、保育園が見つからず復職し損ねて、専業主婦になる。出世していく夫に嫉妬しながら育児に明け暮れ、子どもが幼稚園に通うようになって独学で行政書士の勉強をして2年で合格。専業主婦経験を活かして離婚相談を数多く受ける。2013年にマリッジデザイン株式会社を立ち上げ、円満家庭をサポートする「マリッジノート®」を提供。

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